冬の間におなかについてしまった脂肪が気になる……。よし、今日から腹筋トレーニングだ!
そんなあなたはもしかしたら「残念ダイエット」をしているのかも!?
メジャーリーガー・菊池雄星投手らプロアスリートが信頼するパーソナルトレーナーの清水忍さんの新刊『ロジカルダイエット 3か月で「勝手に痩せる体」になる』の内容から、「残念ダイエット」チェックリストを紹介します。
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「残念ダイエット」チェックリスト
なぜ、努力をしてもやせないのか。
その理由は基本的にふたつしかありません。努力が足りないか、努力の方向性が間違っているかです。
「いいえ、自分はやせようとがんばっている……努力が足りないなんてことはない」というのなら、努力の方向が大きくズレていたり、とんでもなく見当違いだったりする可能性大です。
「いやいや、自分が取り組んでいるダイエットは間違っていないはずだ」という方も多いだろうと思います。
でも、本当にそうでしょうか? 本当に、ご自身がやっているダイエットの努力の方向がズレていないという自信がおありですか?
どうしてそんなことを言うのかというと、やせようとがんばっている方々の中には、「おかしな努力」や「残念な努力」をしている人がとてもたくさん見受けられるからです。
たとえば、みなさんはダイエットを成就させるために、次のようなプランを頭に思い描いてはいないでしょうか。
□ 筋トレをがんばれば、脂肪が落ちて体重が減ると思っている
□ 腹筋をやっていればおなかの脂肪が落ちるはずだ
□ 週1回ジムに通ってやせようと考えている
□ やせるなら、やっぱり有酸素運動をするべきだ
□ 毎日30分ウォーキングをしていれば、きっと少しずつやせていくだろう
□ エステやマッサージに通ってやせようと思っている
□ デトックスをして体の毒素を出せばやせられるはず
□ 姿勢の矯正をすればやせられるだろう
□ やせるために、野菜を最初に食べる「ベジファースト」を習慣にしよう
□「やせるサプリ」を飲んでいるから、少し多めに食べても大丈夫だろう
ズバリ言いましょう。ここに取り上げたダイエットプランはすべてNGです。
どれも間違いであったり方向性がズレていたりするものばかり。無駄な努力とまでは言いませんが、体脂肪を減らす効果はほとんどないか、まったくないかのどちらかです。
こういうダイエットを続けていても一生やせることはできないでしょう。
“そんなバカな……筋トレじゃやせないっていうのか”
“有酸素運動にはやせる効果がないっていうの?”
“エステでやせないなんて信じられない”
──おそらく、頭の中がクエスチョンマークだらけになっている方も多いだろうと思います。
でも、これらの努力を続けていてもやせられないことは、科学的・論理的裏づけのある事実なのです。なぜやせないのかの理由については、これから追い追い説明していくことにしましょう。
ともあれ、「これならやせる」と信じて一生懸命がんばってきたのにもかかわらず、努力が報われないまま、結果に結びつかないのは非常に残念なことですよね。
ただ、私に言わせれば、それは、ダイエット法のセレクト以前に、ダイエットに対する考え方そのものを見直すべき問題なのです。
つまり、これまでは、ダイエットに取り組む考え方がロジカルでなかったために、努力をしても成果に結びつかない間違った方向に進んでしまっていたと考えられます。
だから、まずはダイエットの考え方をロジカルに改めて、そのうえで再スタートを切るべき。
そうすれば、みなさんのダイエットのがんばりもきちんと成果に結びつくようになるはずなのです。
「やせる」の定義
ここで、はっきりさせておきたいことがあります。それは「やせるとはどういうことなのか」という点。
もっと具体的に言えば、やせるとは「体重が減ることなのか」、それとも「体脂肪が落ちることなのか」、あるいは「体が引き締まってシェイプされることなのか」という点です。
“そんなのどれも一緒じゃないか”という方もいるかもしれませんが、これらのうちのどれを標的に据えるかによってダイエットでやるべきことは大きく変わってきます。
ロジカルにダイエットを突き詰めていくには、この点をはっきりさせておくことは避けて通れないのです。
そこで、本書では、「やせること=体脂肪が落ちること」と決めて論じていきたいと思います。
やせるには体脂肪が落ちないと始まらない部分もあるので、「自分の目標まで体脂肪を減らすこと」を標的とするのが、もっともふさわしいのではないでしょうか。
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ロジカルダイエット
2024年4月24日発売の、清水忍著『ロジカルダイエット 3か月で「勝手に痩せる体」になる』の最新情報をお伝えします。