神社仏閣を中心に、東京都内のスピリチュアルなおすすめスポットをまとめた書籍、桜井識子さんの『東京でひっそりスピリチュアル』。神様とお話しできる桜井さんだから書けた、驚きの新事実が満載の本書から、代表的なスポットをいくつかご紹介します。
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大國魂神社:仲良しの6柱の神様が祀られた神社
拝殿でご挨拶をすると、随神門の手前で見たニコニコ顔で50歳くらいの、おじさん姿の神様が出てこられました。この神様がご祭神なのでしょう。社殿の真ん中にいて、歓迎の言葉を述べていたからです。
しかし、周囲にも数柱の神様がいます。最初、その数柱は眷属だと思ったのですが、どう見ても神様です。数えてみたら、全部で6柱の神様がいました。
そこで、由緒板を読んでみました。そこには律令時代に6社を合祀した、みたいなことが書かれていて、数がピッタリなので本気で驚きました。総社として創立された神社だったということです。
慌ててその場で神社のホームページを読んでみたら、大國魂大神という神様が初めに祀られて、のちに6社を奉祀したと書かれていました。見えている6柱の神様はすべてご祭神だということはわかりましたが、私には6柱の神様しか見えません。由緒からすると、大國魂大神も入れて7柱いるはずですが、7柱もいないのです。6柱の神様が仲良く、和気あいあいとされていました。
メインの神様は前述した、ぽってりしたお姿のニコニコおじさん神様です。
「神様が最初に祀られた大國魂大神でしょうか? 6柱の中心というか、主役のように感じられるのですが……」
「神に上下はない」
誰が上だとか、主役だとか、どの神様が偉いとか、そういう上下関係はないそうです。みんな平等だと言っていました。
由緒が正しいとすると、律令時代は遠い昔です。その頃は人口も少なかったでしょうし、6社を合わせたところで、そんなに参拝者は来なかったのでは? と思いました。そのあたりを聞いてみました。
神様が言うには、たしかに昔はここまで大規模な神社ではなかったそうです。参拝者もそんなに多くありませんでした。けれど、神様方は6柱が合祀された神社ができたことが、素直に嬉しかったそうです。つまり、現在いる神様はこの時に合祀された6柱なのです。
ここでの願掛けは叶いやすい?
参拝者は時代とともに増えていき、今はとても楽しい、みたいなことを言っていました。全員がニコニコしているのです。私が見たところ、神様方はひとつのチームのような感じで、絆が深く、6柱で力を合わせて仕事をすることを楽しんでいます。本当に仲がいいのです。
眷属には耳のとんがった山犬がいました。狼ではありません。耳がビックリするくらいとんがっていて、シュッとした感じで座っていました。スリムな山犬です。
おじさん神様が私に耳打ちするようにして教えてくれました。
「ここでの願掛けは叶いやすいぞ」
「そうなんですね!」
「うむ」
笑顔でうなずいています。
その理由は6柱の神様が手分けをして、せっせと叶えているからだそうです。たしかに、1柱しかいない神社よりは数倍叶いやすいかも、と思いました。
友情(と言っていいのか悩みますが)を大切にし、和を尊ぶ、そのような温厚で社交性のある神様が複数いる神社です。願掛けのお仕事を楽しんでいるからか、仲良しだからか、境内にはアットホームなご神気が流れています。そのご神気を浴びてご神木もすくすくと伸びているのです。眷属も例外なくおっとりしていて、雰囲気のいい神社です。
拝殿の左に、「人形流し」というところがあって、そこに休憩所がありました。椅子が置かれていて、自販機もあります。境内にベンチはありませんし、参道も長いので、疲れたら休憩所で休むといいです。ここでもご神気や波動はしっかりもらえます。
心が丸くなり、高波動も心地よく、心身ともに癒やされる神社です。どの神様も長い年月、修行を重ねていて力があるので、お願いはなんでもオーケーです。神様が和気あいあいなので、人間関係のお願いや縁結びには、特にごりやくがあります。
東京でひっそりスピリチュアル
神社仏閣を中心に、東京都内のスピリチュアルなおすすめスポットをまとめた書籍、桜井識子さんの『東京でひっそりスピリチュアル』。神様とお話しできる桜井さんだから書けた、驚きの新事実が満載の本書から、代表的なスポットをいくつかご紹介します。