このたび、2024年7月3日(水)に、小泉勇人さんの最新刊『心も体も強くなる 成長期応援! ぐんぐんレシピ』を刊行いたします。
小泉さんは、身長193cm(大谷翔平選手と同じ身長!)の元Jリーガー。現在は、食育セミナーの大人気講師として、活動の幅を広げています。
そんな小泉さんは、この本で親御さんたちに何を伝えたいのでしょうか。本日は「はじめに」の試し読みをお届けします。
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食べたものが体を作る
僕は幼少期からサッカーをはじめ、1年半ほど前まではプロサッカー選手でした。元々食べることにあまり興味がなく、料理経験はまったくなし。そんな僕が自炊をするようになったのは、コロナ禍がきっかけです。外出制限で試合や練習がなくなり、時間ができたので、YouTubeやSNSを参考に、簡単な料理を作るようになりました。同時に、コンディションを上げるため、栄養について勉強し、食事に取り入れるように。
栄養バランスを意識した食事に変えると、それまで漠然と感じていた体やメンタルの不調が、一気に改善しました。当たり前のことですが、体は食べたもので作られているのだと、改めて気づかされました。
多方面から食や栄養の知識を得てわかったのは、僕がここまで背が伸びたのも、今まであまり風邪を引かず、怪我が少なかったのも、子どもの頃の食事の影響が大きかったということです。
現役を引退した今、元アスリートの僕が実感した子どもの食事の大切さを、もっと多くの方に伝えていきたいと考えています。
2~6歳頃の幼少期は体が大きく発達する時期で、食事の良し悪しが発育に大きく関わります。小学生からの学童期は、「成長スパート」といわれる、背が急激に伸びる時期にもあたります。その頃の食事は、身長はもちろん、骨密度、筋力、免疫力、身体能力、脳機能など、体にさまざまな影響を与えます。それぞれの時期に、どの栄養素をどのくらい摂取すればいいのかを親が把握し、きちんと食事に取り入れることが重要です。
親の知識が子どもを守る
この本では、親御さんに知っていただきたい食や栄養の知識をまとめました。子どもに必要な栄養素を盛り込んだレシピとともにご紹介します。
僕は料理の仕事をするようになった今でも、料理はあまり好きではありません。そんな僕だからこそ、調理工程が少なく、負担がかからない、手軽なレシピを考案しました。魚など子どもが手を伸ばしにくい食材も、おいしく食べられるように、味つけや見た目を工夫しています。
食事は日々の営みです。1~2回では変わらないかもしれませんが、毎日、積み重なれば、将来の体や能力にも差が出てきます。子どもは食べるものを自分で選ぶことはできません。だからこそ、周りの大人のサポートが大切。しっかりと知識を身につけることで、子どもの健康を守り、よりよい人生を送るチャンスを最大限に広げてもらえたらと願っています。
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本連載では、今後も『成長期応援! ぐんぐんレシピ』の試し読みを配信予定です。お楽しみに!
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心も体も強くなる 成長期応援!ぐんぐんレシピ
193cm元Jリーガー・大人気食育セミナー講師が教える、 こどもができたら知っておきたい食事の知識
・牛乳だけでは背は伸びない
・「成長スパ―ト」を見逃さないで
・こどものメンタルを強くする食べ物11選
・ひとまず「和食中心」を意識しよう
・鶏の胸肉だけじゃ良い筋肉はつかない
・苦手なものは無理に食べなくてOK! 栄養は他のもので補えます
(文)矢澤純子 (写真)松村隆史
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