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コンサバ会社員、本を片手に越境する

2024.07.24 公開 ポスト

麻布競馬場『令和元年の人生ゲーム』の“得体の知れなさ”―時代を写し取る「浮世絵師」的小説家たちの3冊梅津奏

「気持ちの悪さ」の正体は?

令和元年の人生ゲーム』(麻布競馬場/文藝春秋)を読んだ。

第171回直木賞候補作に選出された本書。直木賞候補作は全作読んだが、好き嫌いとは関係なく、一番印象的だったのは『令和元年の人生ゲーム』だった。(一穂ミチさんの『ツミデミック』が受賞されましたね。幻冬舎plusでもおなじみ、岩井圭也さんの『われは熊楠』が誠実で好きでした)

Z世代(1990年半ばから2010年初頭に生まれた世代)の就職活動前後を舞台とした連作小説集。慶応義塾大学の「意識高い系」ビジコンサークル、丸の内の有名なメガベンチャー企業、シェアハウス、若い世代が注目するコミュニティ型銭湯……。どれも、まさにZ世代らしいシチュエーション。ちまたでは、「Z世代の取扱説明書」と呼ばれているらしい。

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コンサバ会社員、本を片手に越境する

筋金入りのコンサバ会社員が、本を片手に予測不可能な時代をサバイブ。

 

 

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梅津奏

1987年生まれ、仙台出身。都内で会社員として働くかたわら、ライター・コラムニストとして活動。講談社「ミモレ」をはじめとするweb媒体で、女性のキャリア・日常の悩み・フェミニズムなどをテーマに執筆。幼少期より息を吸うように本を読み続けている本の虫。ブログ「本の虫観察日記

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