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“プレミア本”電子化プロジェクト

2014.09.26 公開 ポスト

名作『嫌われ松子の一生』シリーズを一挙に楽しめる豪華セット版を、電子書籍限定で発売幻冬舎編集部


plusスタッフが、読み継がれるべき名作を探し電子書籍化する連載 “プレミア本”電子化プロジェクトの第7回は、山田宗樹さんのベストセラー『嫌われ松子の一生』シリーズ3冊セット

定価:1500円 発売を記念して、2014年9月26日~10月9日までは、限定価格1000円で発売

2003年に刊行、2006年には中谷美紀さん主演で映画化され、累計120万部のベストセラーとなった『嫌われ松子の一生』上下巻と続編『ゴールデンタイム』の3冊を、一挙に楽しめる豪華セット版です。
運命の波に翻弄され続けながらも、小さな幸せを求めて懸命に生きた松子の生涯
と、松子に関わった者たちの新たな物語を収録したセット版の電子書籍の発売を記念して、山田宗樹さんよりメッセージを頂きました。



<山田宗樹さんよりメッセージ>

『嫌われ松子の一生』を書き上げたとき、続編など頭の片隅にもなかった。松子の人生にあれ以上書き加えることは何一つない。だから映画化に伴って続編とスピンオフ的な短編を書くことになったときも、松子を再び主人公にする構想は真っ先に除外した。書くとすれば、松子の生涯に触れた二人の若者か、松子と直接関わった男の、その後の消息しかない。そうやって生まれたのが『ゴールデンタイム』と短編『八雲にて』だ。結果として、この二つを世に出せて良かったと心から思っている。松子の長い物語は、『八雲にて』のラスト、赤木の万感を込めた笑みを以て、本当に幕を閉じることができたのだ。
 小説は完結した。だが人生は続いていく。松子が死んだのは平成十三年。笙と明日香が再会したのがその四年後。赤木が松子の思い出を病院のソーシャルワーカーに語ったのも同じ頃だ。それからさらに九年の歳月が流れた。笙も、明日香も、そしてもしかしたら赤木も、この空の下のどこかで、いまも自分の人生を精いっぱい生きている。そんな姿に思いを馳せてもらえたなら、作者としてこんなに嬉しいことはない。

<収録作品紹介>

『嫌われ松子の一生(上)』あらすじ

東京で大学生活を満喫していた川尻笙は、突然の父の訪問で三十年以上前に失踪した伯母・松子の存在と、彼女が最近東京で何者かに殺されたことを知る。部屋の後始末を頼まれた笙は興味本位から松子の生涯を調べ始める。それは彼にとって凄まじい人生との遭遇だった……。惨殺された女性の生涯を通じて炙り出される人生の光と影を描く傑作巨編。

 

 

『嫌われ松子の一生(下)』 あらすじ

中学教師だった松子は、ある事件で馘首され故郷から失踪してしまう。そこから彼女の転落し続ける人生が始まっていた。一方、松子の生涯を辿っていた笙は、殺人歴を持つ男やかつての友人との出会いを経て、松子が小さな幸せを求め格闘した生身の女性だと気づいていく。運命の波に翻弄され続けた女性の人生の軌跡を描く愛と感動のミステリ巨編!

 

 

『続・嫌われ松子の一生 ゴールデンタイム』あらすじ

“嫌われ松子”の死から四年。大学を卒業してものの無為の日々を送る松子の甥・川尻笙は、初めて夢を見つけようとしていた。一方、望んだ医師の道を着実に歩んでいた笙の元恋人・明日香にも人生の転機が訪れていた。松子の生を受け継ぐ二人の青春を爽やかに描く表題作他、松子が思いを寄せた風俗店店長・赤木の晩年を描く「八雲にて」を収録。
 

 

 
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