【東洋二十四節気 星占い8月22日～】「処暑」の時期の運勢小池雅章（青山五行）（占術家　「青山五行」創始者）

四季折々の暮らしに欠かせない歳時記。昔から伝わる、季節の行事にあわせた暮らし方には日々の健康や開運・幸せになる知恵がたくさんつまっています。

そしてこれはあまり知られていないことですが、歳時記のもととなる二十四節気と、星占いをつかさどるホロスコープの運行には密接な関係があるのです。

本連載では、8月22日から始まる「処暑」の時期の過ごし方について、12星座を前半・後半にわけた「東洋二十四節気星占い」でアドバイスします。

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初候 8月22日～27日  綿柎開(わたの はなしべひらく)

次候 8月28日～9月1日 天地始粛(てんち はじめてさむし)

末候 9月2日～9月6日  禾乃登(こくもの すなわちみのる)

8月22日に太陽が乙女座に進み、これを東洋二十四節気では「処暑」と称します。

処暑とは、『こよみ便覧』に「陽気とどまりて、初めて退きやまむとすれば也」とありますが、意味がなかなかつかめません。では『処』という文字の意味は何でしょう。象形文字では、「夂」は「足」、「几」は「台」を表すそうで、「腰掛ける」と言った意味を持つようです。「処暑」の場合は、留まる、止むといった意味になり、「暑さも留まる、そろそろ止む」と言うことになるのでしょう。暑さもさすがにここが最後の期間です。

枝少し鳴らして二百十日かな……尾崎紅葉

 

この時期は立春から数えて210日目となる「二百十日」といった雑節があります。2024年は8月31日ですが、台風の襲来が多い時とされています。そのためこれは、小さな風にも用心するようにとの尾崎紅葉の警句であります。

尾崎紅葉と言えば、今では古き時代の物語となった『金色夜叉』。

読売新聞に1897年（明治30年）1月1日～ 1902年（明治35年）5月11日まで連載された小説で、大正から昭和にかけて映画化されて大いに流行ったものでした。

たまたま、これ漫画化した作品がこの幻冬舎plusにてリリースされており、私も拝読いたしまして感銘を新たにしたものであります。

一般に知られる、熱海の海岸を行く貫一とお宮の名場面からなるこの物語、つまりは「お金か、人を愛する気持ちか」ということがテーマとなっております。

人が生きるということにはお金が必要、しかし、それだけでは不十分といった古今東西、言われ続けてきた課題。それを悲劇として描いた名作であると思います。

経済的な豊かさを目指す人生を、もちろん否定するものではありません。しかし、人は考える力、愛する能力を持ったために、お金だけではなかなか満足が出来ない生き物になってしまったようです。

『金色夜叉』は作者死亡のために未完となっておりますが、ここではお金を選択したお宮が、最終的には愛情を選択すればよかったと後悔しながら死んでゆくといった形をとり、やはり人は気持ちに素直に生きることが幸せなのだと言っているようであります。

原作が未完であるため、その後もいろいろな人が独自の結末を試みて発表しているようですが、ご自分ならどのような解釈を持ってこの物語を完成させるのか考えてみるのも一興かもしれません。

晩夏から初秋に移るこの時期、これからの読書の秋に向けて、本を読むという行為にも、いろいろな楽しみ方があってよいのではないでしょうか。

二十四節気星占いでみる、8月22日～9月6日の運勢

 

牡羊座前半生まれ＝春分生まれ

先ずは仕事、あなたにとってこの期間のメインテーマは如何に効率よくプラスを生み出してゆくかと言ったことになります。9月に入ると人との関係が重要になってきます。特に目の前の人との関係が大切で、確固とした利害関係を築いてゆく必要があります。そして3日の新月あたりでは、新たな任務や職務があなたに提示されます。これらを確実に遂行して行くことが今後の仕事運の成否に関わりますので、しっかりと取り組んで行きましょう。

 

牡羊座後半生まれ＝清明生まれ

考える力が高揚する時であります。好奇心も旺盛でいろいろなものに興味が湧き、チャレンジしたくなります。ここでの学習や新たなスキルの習得には、良き結果が待っているという暗示です。その後9月に入ると、キャリアに関心が移ります。これまで目指してきたものに再挑戦の時がやってくるのかもしれません。資格取得もそうですし、新たな職務や、一段上の地位を目指して努力するのに適した期間が始まるのです。今後約2ヶ月あまり続くこの波に、ぜひとも進んで乗ってみることをお勧めいたします。

 

牡牛座前半生まれ＝穀雨生まれ

楽しい期間が始まります。趣味のことや人づきあい、または恋愛などが盛り上がる時となります。特に9月3日の新月あたりでは、新たな恋が生まれたり、楽しいことに巡りあえたりといった暗示が強まります。加えて9月は仕事運にも華が添えられるという暗示がありますから、恋に仕事に大活躍の時となるでしょう。5日前後は仕事に関しては特に良い時です。多少の不安はあっても、果敢にチャレンジして行くことが吉となりそうです。

 

牡牛座後半生まれ＝立夏生まれ

自信を取り戻してゆく期間となりそうです。これまでやってきたことになかなか成果が出ないようでしたら、9月に入るあたりから状況が好転し、上手くことが運び出すでしょう。小さな成功を積み重ねてゆく数ヶ月となり、あなたの自信も復活して行くことになります。ここで大切なのは周囲との連携であります。単独では、なかなか状況に合わせきれないようですので、是非とも協力体制を固めて物事に臨むことが成功の秘訣です。

 

双子座前半生まれ＝小満生まれ

この期間のラッキーデーは8月30日です。特別な予定はここにあてると成功の確率が高まります。特に恋愛運に関しては好調な時の始まりとなります。一方で9月3日の新月は、家族や住まいに関しての嬉しいニュースも舞い込んできそうですので、家族との時間を楽しむことが出来るようです。その後5日あたりからは、いろいろなものが欲しくなるようで、お金使いも荒くなって行きそうです。本当に必要かどうかを何回も心に問うてから、財布の紐に手をかけることです。

 

双子座後半生まれ＝芒種生まれ

良き運気、そしてその拡大は今も続いております。すべてのことに関して可能性を信じて挑戦することが吉を呼び込みます。あなたの頭脳も冴えを見せる時でありますから、一寸した難問にも進んで挑んで行きましょう。そして9月に入ると、あなたの評価がまた一段と上昇します。一度失いかけたように見える信頼も、ここで復調し、更なる大きな信頼が生まれる期間となりそうです。あなたの底力を、自ら信じる時です。基調となる運気はまだまだ隆盛です。

 

蟹座前半生まれ＝夏至生まれ

新たなスキルの習得には良きチャンスとなる期間です。特に9月3日の新月あたりから始めることに吉兆があるようですから、資格取得のための勉強や、何かのスキルを習得するスタートの良きタイミングとなるでしょう。9月に入ると更に運気がアップし、行動力が旺盛となって行きます。ただし恋愛においては、あまり強気になることは控えたほうがよろしい様です。同様に家族関係においても、あなたのペースに相手を合わせようとすると、ついて来られないほどあなたの行動力は増大しておりますので、ここは独力でやって行くほうがスムーズであります。

 

蟹座後半生まれ＝小暑生まれ

これまで長期間に亘り、しっくりとこなかった人間関係、特にパートナーシップに関しては良き修復の期間が始まります。先入観を捨てて、新たな関係性を築いて行きましょう。これまで不首尾に終わったことも、ここでは成就の可能性が高まるのです。極論すれば、すべての人間関係に修復の兆しのある時ですから、あなたの人間観も変容してゆくのでしょう。良き方向に変化すると確信して、人と接することが必要です。周囲の人との関係が、あなたの幸せ度を決める要素ですので、人を大切に思うことが何よりです。

 

獅子座前半生まれ＝大暑生まれ

これまで忙しかった人づきあいは一休みと言った期間となります。これは数ヶ月継続する暗示ですが、人と交流しないで良いということではありません。これまで急速に拡大した関係を、冷静に利害関係で割り切って考えてみる時が始まるということです。特に経済と言ったことに関しては、9月3日の新月前後で、新たな取り組みや、新しい収入に繋がる話などが持ち上がりそうですので、こちらはこちらで、きちんと考えをまとめておく必要があります。

 

獅子座後半生まれ＝立秋生まれ

仕事の人脈の広がりはまだまだ継続して行きます。ここは、それを上手く活用して仕事に活かして行くといった数ヶ月の始まりであります。仕事に関した様々な見直しも有効な時で、一番の暗示は、未完成である部分をここで完全に仕上げると言うことです。あなたの評価も高まる期間となりますので、何よりも質の高さを求めてゆくと良いでしょう。周囲の力を借りるのにも良い時ですから、チームのような形を作り上げてみても良いかもしれません。

 

乙女座前半生まれ＝処暑生まれ

あなたの誕生日の期間となりました。その中でも9月3日は特別な日であります。それは新月が形成されるからです。これは小さな新生のようなもので、人生のリニューアルのタイミングであります。9月に入ると金運の上昇も期待できますので、ここでの新たな試みはなかなか有効なものとなる暗示なのです。思い切って何かに挑戦するとか、何かを始めるとか、また人生の進路の変更なども、考えているだけでなく、実際に試してみるのに有意義な時です。

 

乙女座後半生まれ＝白露生まれ

対人関係を良好に保つための努力が必要な時です。相手の頑固さに対応してゆくこともその一つであります。9月に入ると、パートナーシップに関しての復活劇などが生じる可能性が高まります。これは数ヶ月継続する暗示ですので、復活させたい関係があるのでしたらチャレンジしてみる価値はありそうです。これは恋愛に関しても結婚に関しても同様であります。ただ、あまりプライベートにとらわれ過ぎても評判を落としかねないので、周囲の目も気にしながら、秘密裏にがよろしいでしょう。

 

天秤座前半生まれ＝秋分生まれ

まさにあなたの季節がやってまいりました。8月30日頃から、あなたの魅力は輝き出し、周囲の注目を集めるようになります。そして9月3日の新月あたりでは、心の底に新たな希望の火が点りそうです。ここで意識にあがったことは、チャレンジしてみる価値が充分にあるでしょう。人気も出てまいりますが、恋愛などには慎重になる必要があります。モテ過ぎるのも時にはマイナスになることがあるように、ここではじっくりとした見極めが大切になります。

 

天秤座後半生まれ＝寒露生まれ

仕事に関しては復調の時が始まります。特に9月に入ると、これまでハードに感じていたことにも道筋がついてきて、スムーズな展開が期待されるようになります。これは数ヶ月継続する暗示ですので、じっくりと仕事に取り組んで行けるでしょう。それによって、これまでの自信が更に深まり、人生そのものに楽しさやゆとりも生まれてまいります。更に住居や家族に関しての課題も、このあたりから良き方向に進んでゆくことになりそうです。

 

蠍座前半生まれ＝霜降生まれ

新たな社会的な仲間が出来るような期間となります。特に仕事における人間関係は大切にして行くことが吉に繋がります。また、これまで住まいや家族に関しての課題があった方には朗報で、これらが解決というか、一時的にでも氷解しそうですから、ここでは一息つけるでしょう。その気分的なゆとりは社会的活動に回してゆきましょう。9月5日あたりからはやる気も出て気力も充実してきますので、活躍期の始まりです。何事にも粘り強くあたって吉です。

 

蠍座後半生まれ＝立冬生まれ

「楽しいことなのに重荷に思う」というような状態からの脱却が始まり、楽しいことを素直に楽しいと思える時が再開します。9月に入るとこの傾向は更に加速しますので、日常全般に楽しさが戻ってきます。周囲とのコミュニケーションも盛んになって、人間関係にもスムーズさが甦ってくるでしょう。恋愛などにも復調の兆しがあり、一層楽しさが増してゆくことになります。親しい仲間、恋愛、パートナーとどれをとっても「復活」という兆しがあり、即ち人間関係全般に息を吹き返すといった嬉しい時となります。

 

射手座前半生まれ＝小雪生まれ

新たなステータスに挑戦の時です。9月3日の新月は、あなたにとっては新しいキャリアのスタートと言った暗示ですから、ここから更に上を目指すのに良きタイミングとなります。人間関係にも広がりが生まれる時で、積極的に人と接してゆくことが幸運の鍵です。ここではプライベートよりも社会的な面を重視するほうが正解です。如何に周囲の人と協調するかなどを考えることがテーマであります。これは9月を通しての暗示となりますので、自由よりも周囲との調和をとりましょう。

 

射手座後半生まれ＝大雪生まれ

対人関係やパートナーシップにおいての幸運期間は今後も継続します。ここでの課題は、あなたの経済が最終的なたて直し期間に入ったと言うことです。仕事を通じての新たな金銭取得の道を開いて行くようになるのです。これは11月まで継続する暗示ですから、じっくりと、そして速やかに行動してゆく必要があります。今後、数年先の近未来の経済構築のために、一層の努力をする時です。大きな成功が暗示されていますので、真剣勝負でまいりましょう。

 

山羊座前半生まれ＝冬至生まれ

新たな目標や希望が生まれる時となります。特に9月3日の新月前後ではそのような暗示が強まります。何がということは具体的ではないですが、やれるという意識が強まって行く傾向になるのです。そして、社会的な評価も徐々に上昇し、人間的な魅力もにじみ出て、周囲からの期待も高まってきます。ここでは、実際的で現実的な行動が有効です。あなたのその自信を元にして、どんなことでもまず一歩を踏み出してみるということに意味があるのです。

 

山羊座後半生まれ＝小寒生まれ

すべてのことに関してリベンジの時がやってまいりました。ここ十数年と言った単位でやり残したこと、不首尾に終わったことに関して再挑戦の時となります。特に周囲の人間関係、そして恋愛などに関してはその暗示が強まります。心を据えてチャレンジしましょう。11月中旬くらいまでがこの暗示の有効性を保てる期間となります。これとは別に、仕事に関してはなかなかの好運気に恵まれている時です。仕事の質と量ともに上昇傾向にある期間が続きます。

 

水瓶座前半生まれ＝大寒生まれ

運気は8月30日頃から整い始めそうです。先ずは言動に落ち着きを取り戻すことが重要であります。即決や焦りは禁物、何事もスローペースが良いでしょう。9月3日の新月は、財産に関する新たな知らせなどがあるかもしれません。相続や配当と言った類のものに縁が生じそうです。その場合は周囲との話し合いが何よりも大切となりますので、この時も急がず焦らずということを基本におきましょう。その後5日頃からは仕事にも活気が出てきますので、このあたりからは通常のスピードに戻して良いでしょう。

 

水瓶座後半生まれ＝立春生まれ

人間関係全般に楽しい時が始まりそうです。対人関係、パートナーシップに関しては感情よりも論理性で説得すると良いでしょう。恋愛においては、情熱的に行くことが適した時のようですから、その使い分けはしっかりとやって行きましょう。住まいや家族に関する課題は、ここで結論を出すよりも、もう少し時間をかけてより良き方策を見つけたほうが良いかもしれません。この期間は、経済に関すること全般にある程度の時間をかけて決定することが有効となるでしょう。

 

魚座前半生まれ＝雨水生まれ

対人関係に重きがおかれる期間となりました。更に9月3日の新月あたりでは、新たなパートナーシップの出現なども暗示されています。結婚に至る関係や、仕事上の重要な相棒などについて考察の時です。周囲との協調も大切ですから、目の前の人以外にも気を配ることが重要であります。その後5日頃からはいろいろなものに興味が湧き、それらと接することで楽しい時となります。特に恋愛に関しては情熱が芽生えそうですから、こちらにも意識を注いでまいりましょう。

 

魚座後半生まれ＝啓蟄生まれ

生活習慣の全体的な見直しが有効な期間となります。なかなか変えられないものを変えてゆくチャンスです。ここでは健康増進のための運動などを習慣付けることが出来そうなのです。いっぽう家族や家のことで多くの時間をとられそうですが、こちらは出来る限りのことをしておきましょう。そしてここから数ヶ月は、あなたの社会的人間関係の再構築の時となります。仕事に関する人、公的な関係の人との連携を整備してゆくことになります。今後のあなたの人生の発展のために、良き人間関係を形作って行きましょう。

 

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※二十四節気占いについて

二十四節気の区切りは、生まれ年によって若干異なる場合があります。
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