鎌倉の海の家でフラダンスを踊ったときのお話です。メンバーで乾杯して、さあ帰ろうと海岸を出たところでスマホアプリを使って駅に向かうタクシーを呼びました。しかし混んでいるようでなかなかタクシーは来ません。すぐ近くにバス停を見つけたのでタクシーをあきらめてバスを待つことにしたんですが、そこでメンバーのひとりがスマホを無くしたことに気付きました。ぼくはさっきタクシーを待っていた場所、歩いた砂浜、そして踊った海の家まで戻って探したんですが見つかりません。最後にもう一度とタクシーを待っていた場所へ行って停めてあったスクーターを移動させてくまなく探していたとき、砂浜の方から来た青年がそのスクーターに跨ってエンジンをかけました。「落とし物を探すために勝手にスクーターを動かしちゃいました、すみません」と声をかけると、「何を探しているんですか?」と青年。スマホだと答えると「砂浜で拾いましたよ!」と届けた場所まで案内してくれるではないですか。かくしてメンバーの手にスマホは無事戻り、ちょうどバスもやって来てめでたしめでたし。もしもすぐにタクシーが来ていたら、スクーターの青年がちょうど現れなかったら、そして青年に声をかけていなかったら……いくつもの偶然が重なってスマホが戻ったわけですが、不思議と用意された台本の筋書きどおりっていう感じがするんですよね。人生って案外そういうものなのかもしれません <´ `
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