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私は演劇に沼っている

2024.08.26 公開 ポスト

初日の幕が上がる1時間前に思うこと。演劇は底なし沼。私オム(脚本・演出家)

今、私は劇場でこの連載「私は演劇に沼っている」を書いている。

演劇が行われる場の客席でこのタイトルのエッセイを書いていると、本当に沼っているなと感じる。演劇ばっかりしている。存分に沼らせていただけている事に感謝しながら、文字を打つ。

 

今から約1時間後には初日の幕が上がる。ゲネプロと呼ばれる本番を想定した最終リハーサルを終え、演出の私は最終の調整箇所もキャストとスタッフに伝え終えた。本番を迎える準備が着々と進んでいる。

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私は演劇に沼っている

脚本家、演出家として活動中の私オム(わたしおむ)。昨年末に行われた「演劇ドラフトグランプリ2023」では、脚本・演出を担当した「こいの壕」が優勝し、いま注目を集めている演劇人の一人である。

21歳で大阪から上京し、ふとしたきっかけで足を踏み入れた演劇の世界にどっぷりハマってしまった私オムが、執筆と舞台稽古漬けの日々を綴る新連載スタート!

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私オム 脚本・演出家

1989年生まれ。大阪府出身。代表作は女優の水野美紀氏との共同演出作品「されど、」や映画製作予定の「忘華~ぼけ~」や朗読劇「探偵ガリレオ」などがある。身近に感じる日常にドラマを生み出し、笑いを挟み込みながら会話劇で展開する作風は各テレビ局関係者からの評価も高い。また、10代の頃から国内や海外を放浪していた経験を持ち、様々な角度から人物を描き、人間の悩みや苦悩葛藤を経ての成長に至る描写を得意とする。近年では原作のある作品の脚本演出のオファーが相次いでいる中、自身のオリジナル作品の上演を定期的に行い、多くの関係者が観劇に訪れている。

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