「一年3セットの服で生きる」スタイリスト、あきやあさみさんの新刊『「一セットの服」で自分を好きになる』は、自信をもって生きるために、心を満たす服をまず「一セット」つくりましょう、という提案。9月7日(土)には、服を人生の味方にする実践的な講座を開催します。あきやさんの提案する服で人生を切り拓く方法とは? 講座にもぜひご参加ください。
他者の視点を気にしすぎない
ファッションの話となると「他人からこう見られたい!」「おしゃれだねって褒められたい!」という話になることも多いです。その気持ち、とっても愛おしくって大切です。しかし、「選ばれること」「認められること」にばかり重きを置きすぎると、どんどん息苦しくなってしまいます。
他者からの期待に応えすぎると、どんどん「そうなれない自分はダメかな?」「他人から褒められないので満たされない」という思考になっていきます。
・他人から一度でも嫌なことを言われた服を着なくなってしまう
・相手の反応に一喜一憂して心を揺さぶられてしまう
ということがあったら、ちょっと注意が必要です(もちろん気にしちゃうあなたが悪いのではなく、ファッションや容姿に嫌なことを言ってくる人がいけないのですからね)。
そのうち耐えきれなくなって心の中のモンスターがガオガオ暴れ出します。「褒めてほしくてこの服を買ったのに、似合わないって言われた」「相手のためを思って服を選んでいるのに、自分には誰も優しくしてくれない」と、悲しい思いが溜まっていってしまうのです。
文句を言いたいだけの人の「ファッションセンス」に無理に合わせる必要はありません。できるだけ受け取りすぎない、信じすぎないようにしましょう。
「服を褒められたら嬉しい」という気持ちはもちろん素敵なことですが、「嫌なこと言われた服は捨てちゃう」という考えをセットで結びつけてしまわないようにしましょう(これは、きっと心から大事にしたい服を選べるようになると、解消されていきます)。
見ず知らずの他人を幸せにする服ではなくて、自分が幸せになるための服を真剣に選んでください。
ちくちく言葉はプラスチック、迂闊に食べないようにしよう
ファッションのいい知識や情報は「栄養」です。適度にインプットして消化して血となり肉となって活かされます。
一方、SNSなどで見かけたちくちく言葉は、「プラスチック」です。いたずらにコンプレックスを刺激する言葉は摂取する必要がないですし、消化もできません。
「この年齢であんな服はダメ」「美しくなるにはこうしなければならない」など「こうするべき」という情報に出会った場合は、「これはプラスチック、食べられない情報だな」と判断し、冷静に距離を置いてください。
プラスチックは知らず知らずのうちにお腹に溜まり、体調不良を引き起こします。心の中のモンスターに餌を与えないように心がけることが大切です。
気をつけていても、目に入ってしまった! そんなときはお菓子の袋の中に入っている「食べられません」と書いてある乾燥剤を思い浮かべて「あぶなかった、食べちゃいけないものだった」と意識するだけでも変わります。
なんでも迂闊に飲み込まないようにしましょうね。
「好きな服」は独りよがりな服?
「好きな服を着る」と聞くと「独りよがりなのでは?」「自分のわがままなのでは?」「周りから浮いてしまうのでは?」と不安になってしまうかもしれません。
もちろんオフィスでの「きちんとした服装」や、イベント時の「セレモニー服」、冠婚葬祭の服装など、シーンに応じた「ふさわしい服装」は存在します。
しかし「それ以外の服」はあなたの心のままに着ていいのです。
例えば、休日に一人で映画を見に行く服や、個人的な趣味の集まりに参加する服、スーパーへの買い物に行く服なども、自由な気持ちで選びましょう。
アロハシャツが着たい! ショートパンツが穿きたい! サングラスをかけたい! 全身ピンク色で攻めたい! どんどんやっちゃってください。
リモートワークの増加や社会の多様性の進展により、「どうしてもこの服を着なければならない」という場面はとても少なくなってきました。この機会に自分自身が解放される服を選んでみましょう。
* * *
つづきは、『「一セットの服」で自分を好きになる」をご覧ください。
9月7日(土)開催のあきやあさみさん「“なりたい自分”でどう生きる? 服で人生を動かそう!」講座のアーカイブ販売中です!
詳細は幻冬舎カルチャーのページをご覧ください。
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「一セットの服」で自分を好きになる
「一年3セットの服で生きる」スタイリスト、あきやあさみさんの2冊目の本『「一セットの服」で自分を好きになる』について
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