1. Home
  2. 暮らし術
  3. 「一セットの服」で自分を好きになる
  4. 「いい歳して」と他人の服装を批判したくな...

「一セットの服」で自分を好きになる

2024.09.03 公開 ポスト

「いい歳して」と他人の服装を批判したくなる時はあなたがファッションに“疲れている”証拠あきやあさみ

「一年3セットの服で生きる」スタイリスト、あきやあさみさんの新刊『「一セットの服」で自分を好きになる』は、自信をもって生きるために、心を満たす服をまず「一セット」つくりましょう、という提案。9月7日(土)には、服を人生の味方にする実践的な講座を開催します。あきやさんの提案する服で人生を切り拓く方法とは? 講座にもぜひご参加ください。

ファッションの世界は多種多様

「ファッションの選び方・楽しみ方」は人それぞれ。

パーソナルスタイリストやイメージコンサルタント、ファッション誌のエディター、ファッションデザイナー、モデルなど一流の「プロ」と言われている人ですら、かっこいいの基準、ファッションの楽しみ方、選び方はそれぞれ全く違います

今この瞬間、本屋さんにずらっと並んでいるファッション指南本も書いてあることがだいぶ違うはずです。

例えば、私は「服は愛せる数だけ持てばいい! 少数精鋭でスッキリ生きよう!」という考えを書いていますが、「たくさん服があると、その分着回しも楽しめていいよね」という方もいます。

「個性的であれ!」と語られる本もあれば、「個性は必要ない!」と書いてある本もあります。

それぞれの著者さんが心血を注いで書いていて、さまざまな考え方があって、どれも素晴らしいものです。「どの論が正しい」「どの論が間違っている」というわけではないのです。

ファッションの世界は自由。どちらも大正解
 

(写真:Unsplash/Marissa Grootes)

それくらい多種多様な論が同時に存在しているということを嬉しく思って、自分に合ったやり方を見つけてミックスしちゃいましょう。「自由に選ぶこと」は時に不安かもしれません。しかし、基準がたくさんあるということは、「救い」がたくさんあるということ

もし心が縮こまってしまったら、思い切ってSNSなどでの情報収集を一時中断してみましょう。自分のクローゼットを整えて、気持ちをアウトプットして、次に進みましょう。

考えて考えて、「ああ、満足した。これが私のスタイルだ」と自分に言ってあげられたら、他者の視点も、自分と違う意見も怖いものではなくなります。

もし他人の服にモヤモヤしてしまったら

同様に、もし友人や同僚など「他人の服装」(好んで選んでいる服装)に対して「こうした方がいいのに」と思ってしまうことがあったら、あなたがファッションに疲れている証拠かも。ちょっと注意が必要です。

他の人が見ている世界は自分の視点と違います。

人にはそれぞれの素晴らしい美意識が存在します。

もし他人の服装にモヤモヤを感じたら、「なぜそんな風に感じたのか」を紙に書き出してみましょう

「せっかくのお出かけなんだから、もっと明るい色を着たらいいのに」

「いい歳なんだから、もっと落ち着いたデザインの服を着ればいいのに」

「似合う服(周りからの印象がいい服)を着ればもっと人から好かれるのに」

そんな風に、昔自分が言われて嫌だった言葉、親に言われ続けたこと、実は自分が我慢していること、そして自分が知らないうちに囚われている「世間体」がボロボロ出てくるかもしれません。

ファッションに真剣に取り組んでいると、人に「こうしたらいいよ」と言いたくなってしまうときがあります。しかし、意見の押し付けには注意したいもの。自分の美学と人の美学は違います。「混ぜるな危険」です。

ファッションの世界はとても広大です。文化や生活が違う人たちがたくさんいます。そして自分の知っているファッションの世界がごくごく一部であることを忘れてはいけません

ちくちく言葉のプラスチックを食べないようにすると、自然と自分の価値観が広がり、人のファッションに対しても尊重できるようになります。

*   *   *

つづきは、『「一セットの服」で自分を好きになる」をご覧ください。

9月7日(土)開催のあきやあさみさん「“なりたい自分”でどう生きる? 服で人生を動かそう!」講座のアーカイブ販売中です!

詳細は幻冬舎カルチャーのページをご覧ください。

関連書籍

あきやあさみ『「一セットの服」で自分を好きになる』

服は、なりたい自分。毎日、違う服を着なくていい。 一年3セットの服で生きる、人気スタイリストが伝授する、 服を味方にして人生を動かす方法 心を満たす服がひとつあれば、自信を持って生きられる。 ●新しい服よりも必要なのは「全身鏡」。外出先で自分にガッカリしなくなる ●服を「買えない人」も「買いすぎる人」も実は「決められない」ことが原因 ●手持ちの靴、バッグ、アクセサリーで「自分のナンバーワン」を決めてみる ●気に入ったものは「持ってるだけ」でもいい ●自分にとっての「意外な服の試着」が未来を変える ●服選びとは「自分を大切にする」こと… 「自分に必要な服」「自分の可能性を広げる服」が見つかる一冊。

あきやあさみ『一年3セットの服で生きる 「制服化」という最高の方法』

服選びの苦しみからさっさと抜けだそう! 一年3セットの服で過ごす、人気スタイリストによる、 少しの服で「自分らしさ」を作る方法 たくさんの服に時間とお金をかけて着まわすよりも、自分が納得できる同じ服を何回も着る方が、おしゃれで自信のある人に見えるのです! ・まず着ない服を決める ・靴は「自己評価」だと思って選ぶ ・バッグは「自己紹介」だと思って選ぶ ・アクセサリーは「アイデンティティ」だと思って身につける ・季節の始まりは断服式から ・服は愛せる数だけ持つ ・選び抜いた「自分だけの制服」は、人生を豊かにする最初の突破口 制服化のためのアイデアをまとめたイラスト解説付き。

{ この記事をシェアする }

「一セットの服」で自分を好きになる

「一年3セットの服で生きる」スタイリスト、あきやあさみさんの2冊目の本『「一セットの服」で自分を好きになる』について

バックナンバー

あきやあさみ

一年3セットの服だけで生きる制服化スタイリスト。1985年、東京生まれ。2008年、日本女子大学家政学部被服学科卒業後、都内百貨店に入社。パーソナルスタイリスト、セレクトショップバイヤーを経験後、2018年に退社しファッションスタイリストとして独立。独特なファッション論を情熱的に語るnoteが評判となり、そのスピリッツとノウハウをまとめたはじめての本『一年3セットの服で生きる』(幻冬舎)を出版。新刊『「一セットの服>で自分を好きになる』ではさらに深化した手法を伝授。

この記事を読んだ人へのおすすめ

幻冬舎plusでできること

  • 日々更新する多彩な連載が読める!

    日々更新する
    多彩な連載が読める!

  • 専用アプリなしで電子書籍が読める!

    専用アプリなしで
    電子書籍が読める!

  • おトクなポイントが貯まる・使える!

    おトクなポイントが
    貯まる・使える!

  • 会員限定イベントに参加できる!

    会員限定イベントに
    参加できる!

  • プレゼント抽選に応募できる!

    プレゼント抽選に
    応募できる!

無料!
会員登録はこちらから
無料会員特典について詳しくはこちら
PAGETOP