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ある日、逗子へアジフライを食べに ~おとなのこたび~

2024.09.14 公開 ポスト

思いたって、漁師町のアジフライ定食大平一枝

 小旅と書いて「こたび」と読んでいただければと思う。ちょこっとした「ちょこ旅」でも、ささやかだから「ささ旅」でも、「ちぃ旅」でもいいかもしれない。

 昨年の初夏、逗子で取材の仕事があった。お相手の都合で土曜日になった。フリーランスだが、土日はできるだけ休みにしている。でないと際限なく仕事を詰め込み、体を壊すと若い頃の無茶でよくわかったからだ。

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ある日、逗子へアジフライを食べに ~おとなのこたび~

早朝の喫茶店や、思い立って日帰りで出かけた海のまち、器を求めて少し遠くまで足を延ばした日曜日。「いつも」のちょっと外に出かけることは、人生を豊かにしてくれる。そんな記憶を綴った珠玉の旅エッセイ。

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大平一枝

文筆家。長野県生まれ。大量生産、大量消費の社会からこぼれ落ちるもの・こと・価値観をテーマに各誌紙に執筆。著書に「東京の台所」シリーズや『人生フルーツサンド』『こんなふうに、暮らしと人を書いてきた』『そこに定食屋があるかぎり』など。「東京の台所2」(朝日新聞デジタル&w)、「自分の味の見つけかた」(ウェブ平凡)、「遠回りの読書」(サンデー毎日)など各種媒体での連載多数。

HP:https://kurashi-no-gara.com/

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