世の中の #トホホ を拾い集めては披露してくれる、歌人芸人の岡本雄矢さんも、時には、お客さん目線で。
『全員がサラダバーに行ってる時に全部のカバン見てる役割』『センチメンタルに効くクスリ トホホは短歌で成仏させるの』絶賛発売中!
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どんなもん見せてくれんのという空気満ち満ちて開演5分前
芸人をさせていただいているので、お笑いライブに出演したり、出演した時に舞台の袖からライブを観させてもらうことは、よくあります。
しかし客席からお笑いライブを観るという経験はあまりありません。
先日、久しぶりに客席からお笑いライブを観る機会がありました。
開演前に客席に座っていると、続々とお客さんが入ってきます。
友だちと来ている方は友だちと話したり、一人で来ている方は、入場時にもらったフライヤーを見たりスマホを見たりして時間を過ごしています。
開演五分ほど前になると、客席はほぼ埋まってきます。
話していた人たちの声も少なくなり、スマホを見ていた人も舞台に目をやっています。
示し合わせた訳ではないのに、客席の全員がライブを見るぞという体勢になっています。
これからどんなもの見せてくれるんだ、というわくわく感が会場に充満します。
客席ってこんな空気になってるんだ。
普段、楽屋にいると味わうことのない空気に、僕はとても新鮮味を感じます。
こんなに期待感を持って見てくれる人たちがいるとういうことは、とても嬉しいことです。
その前に立って、なにかを披露できるということは、とても幸せなことです。
忘れていた訳ではありませんが、お客さんが時間を割いてライブに来てくれることのありがたさを、改めて感じます。
そんなことを考えていると、会場の照明が徐々に消えていき、それに合わせるように流れていた音楽のボリュームが大きくなっていきます。
ライブがはじまります。
さーどんなもん見せてくれるんですか。
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新刊『センチメンタルに効くクスリ トホホは短歌で成仏させるの』に続き、
『全員がサラダバーに行ってる時に全部のカバン見てる役割』が文庫に!
読めば読むほど、なぜか幸せな気持ちにしてくれる短歌&エッセイをお楽しみください。
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僕の不幸を短歌にしてみました(エッセイつき)
著者は、主に”不幸短歌”を詠む「日本にただ1人(たぶん)の歌人芸人」。
よく失敗する、言いたいことが言えない、反論したくても返せない、なぜ自分だけこんな目に合うのかといつも思う、自分には劇的なことが起こってくれないと嘆いて生きている……。
そんな著者から見える”世界”を、フリースタイルな短歌(&ときどきエッセイ)にしてお届け。
もしあなたが自分のことを「不幸だ」と思っているなら、「もっと不幸な男」がここにいると思ってください。
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