みなさんは国連(国際連合)の具体的な仕事内容をご存知ですか? 「”国連”という機関の名前は知っているけれど、実際に何をしているかは分からない」という方も多いはず。
そんな方々のために!この度、現役国連職員の田才諒哉さんによる新連載『新米国連職員のぱにゃにゃん日記』がスタートすることになりました!
国連職員の仕事や駐在生活のリアル、現地の方々との交流の様子を発信してくださいます。国際協力の現場で奮闘する国連職員の超貴重なコラムを、織田博子さんによる可愛いらしいイラストともに、ぜひお楽しみください。
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サバイディー! リョーヤです。僕は東南アジアに位置するラオス人民民主共和国で、国連職員として働いています。
この連載では、ラオスで体験した摩訶不思議な出来事や、奇想天外、波瀾万丈な日常生活の様子をお届けする予定です。また、国連職員ってどんなことをしているの? どうやったらなれるの? といったお話もできればと思っています。
ラオスってどんな国?
さて、みなさんはラオスがどんな国かイメージが湧きますか?
ラオスは、お隣のタイや近年成長の著しいインドネシアと比べると、経済的な成長において取り残されている「アジア最貧国の一つ」とされています。
あの村上春樹さんも『ラオスにいったい何があるというんですか?』という本を書かれたくらい、ラオスには何もなく、僕が住んでいる首都ビエンチャンは、「世界一何もない首都」なんて呼ばれたりもしています。
でも、ラオスで暮らしていると、いつも豊かな心で過ごせていると感じる自分がいます。
たしかに町には何もないかもしれません。首都でさえ、東京のような高層ビルはほとんどないし、この前行ったルーフトップバーの"ルーフトップ"はなんと2階! 物質的には満たされていないかもしれませんが、それでも、いつも穏やかなラオスの人たちに囲まれた生活が大好きになりました。
みなさんにとっては未知の国・ラオスについて「ラオスにはこんなにもたくさんの魅力がある」ということも、村上春樹さんの小説へのアンサーのように、この連載で紹介していきたいと思います。
また、この連載では、マンガ家の織田博子さんにイラスト・マンガのご協力をしていただきます。マンガには、今後大活躍してくれるであろう猫の「ぱにゃにゃん」にも登場してもらいます。ちなみに「ぱにゃにゃん」はラオス語で「頑張る」という意味。
ほかにも「ぼーぺんにゃん(どういたしまして)」、「ぺんにゃん(なんで?)」など、ラオス語には可愛らしい響きの言葉が多いので、初めのうちは「にゃんにゃん」言ってるラオス人が可愛いなあと思ったりしていました。
それでは、『新米国連職員のぱにゃにゃん日記』をお楽しみください!
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新米国連職員のぱにゃにゃん日記
現役国連職員によるノンフィクションコラム! 3年目の新米国連職員が、東南アジア・ラオスでの生活や国連での波瀾万丈な日常を発信します。「ぱにゃにゃん」はラオス語で「がんばる」という意味。国際協力の現場で奮闘する国連職員の超貴重なコラムをぜひお楽しみください。
イラスト・マンガ:織田博子
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