夫、義母を見送り67歳で一人暮らしが始まったイラストレーターの本田葉子さん。さみしい。心細い。と思いながらも、楽しみな気持ちがいちばん大きかったといいます。暮らしをサイズダウンしながらも心が明るくなる工夫が満載の『ワクワクする!67歳からのはじめての一人暮らし』より、いつもの朝ご飯についてお届けします。
簡単に、でもズボラになりすぎない見栄えのいいご飯作り
ほぼ毎日、朝ご飯の写真をSNSに載せている。
写真を載せるとなると、それなりに見栄え良く……というところに意識がいく。と言っても毎日のこと、面倒くさくならない程度のご飯作りだ。簡単にできる食事を考えるのはけっこう楽しい朝の習慣になっている。またSNSに載せると友人や子どもらも見てくれているようなので、毎日の元気確認という意味合いも持っている。
ご飯は生活の基本だ。私などちょっと気を抜くと一人暮らしをいいことに堕落し放題の生活に突入しかねない。盛り付けも何も気にせず、台所で立ち食いなどすぐにするだろう。
見栄えをよくするためにはまず彩りが大事。野菜のグリーンや赤がポイント色となる。そこに卵の黄色など入れば一応整うし、バランスの良い食事となる。白っぽいご飯やパン、オートミールといった主食も入ればより素敵に見えるだろう。見栄えを軽んじることなかれ! 生活を引き上げる大きな活力にきっとなるから。
一人暮らしの食事などなんとでもなるけど、一人分だけ作るのはけっこう難しいことだと思い知った。先日初めて蒟蒻を半分腐らせて捨てたし、キャベツ一つ消費するのに十日もかかった。食材を「食べ切る」というのがこんなに難しいことだったとは! そう実感する一人ご飯だ。
朝は多めに野菜を切ったり茹でたりしておく。
お昼はそれを使って簡単なランチにする。
食材を冷凍保存するってことを今まであまりしてこなかったけれど、最近では茹でた野菜を冷凍保存して便利に使っている。
サヤエンドウ、小松菜、ブロッコリーも軽く茹でて保存袋に入れ冷凍。ご飯もパンもね。
今日の朝食はオムライス。冷凍ご飯を解凍しミックスベジタブルとケチャップで炒めて卵をかぶせる。横っちょに解凍済みのブロッコリー。彩り良好な朝食だ。私の見栄などこの程度。
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続きは、本田葉子『ワクワクする!67歳からのはじめての一人暮らし』をご覧ください。
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