ニャー!『豆柴センパイはおばあちゃん』が出版になったということで、「コウちゃんも何か言うことニャい?」って……。 まぁ、ありますよ。ずっと近くで見守ってきたからね。
なので「本に書いてあること、ボクから見たらこんな感じだったよ」とか、「あのとき、ボクはこんな気持ちだったんだ」なんてことを少しずつ書いてるよ(ボクになったつもりで飼い主が)。
みんな、氣功って知ってる? センパイには効果があったみたいなの。ついでにボクもやってもらっていたんだよ。
氣功の遠隔施術をはじめて2ヶ月ほどした頃、2匹に直接施術をしてくれるために、ゆうかさんがはじめて我が家にやって来た。「えっ?」リビングに入りソファに座ってすぐ、彼女が驚いている。そしてみるみる涙目に。一体どうしたのかな。「今、コウちゃんに話しかけられました」。今度は私が驚いて「ええ~っ!」。
「ねぇ、センパイはいつまで生きるの?」そう聞いてきたそう。そして「ボク、センパイがいなくなっちゃうのがイヤなんだ。寂しくてイヤなんだ」。「それはね、誰にもわからないことなのよ。できるだけ長く一緒にいられるように、みんなでセンパイのことを支えていこうね」ゆうかさんはコウハイの目を見てゆっくり答えてくれました。そしたらまた「センパイのこと、よろしく」。そんなに心配をしていたのね。
ある日、知らないお姉さんがやってきて「センちゃん、コウちゃん。よろしくね」って言ったよ。うちに来る人、みんなボクたちにも声をかけてくれるけど、その人はなんか……、うまく言えないけれどちょっと違っていたのよね。それでつい話しかけちゃった。「センパイはいつまで生きるの?」って。びっくりしてたよ。猫に話しかけられるは初めてだったんだって(犬と話すことはあったらしい)。その人が氣功の先生だったんだ。
センパイは食べることになると本気すぎてちょっとコワかったけど、それ以外はいつもやさしかった。それなのに、なんだかぼんやりしたり、急に歩き回ったりするようになったじゃない? 大きな声を出すようになったあたりから、犬が変わってしまったみたいで、心配でさ。
ボクはずっとこのまま2匹と2人で暮らしていたかったの。「死んじゃう」ってことも、ボクなりにわかっていたから、センパイが死んじゃうのが一番いやだった。くっついてお昼寝したり、一緒にクッキー食べたりできなくなっちゃうのが寂しいもん。
氣功の先生がね、「できるだけ長くみんなでいられるように、センパイを支えていこうね」って言ったの。一緒に暮らしているみんなで「氣功」ってのを受けるといいらしいから、みんなで並んでやってもらうこともあったよ。お姉さんが「はじめます」って言って、しばらくするとね、なんだか身体がふんわり温かくなって気持ちよくて眠たくなっちゃうの。センパイはマッサージもしてもらっていたけど、ボクはマッサージは好きじゃなかったんだ。
豆柴センパイはおばあちゃん ヨロリゆるゆる、今日もごきげん
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