ニャー! この連載も6回目。『豆柴センパイはおばあちゃん』が出版になったので、「本に書いてあること、ボクから見たらこんな感じだったよ」とか、「あのとき、ボクはこんな気持ちだったんだ」なんてことを少しずつ書いてるよ(ボクになったつもりで飼い主が)。
今回は、我が家にメッシュベッドが導入された頃のことを書くね。
なぜベッドを嫌がるようになったか考えてみました。あるドッグトレーナーによると、犬は自身が弱ってくると、「横になっていると襲われる」と恐れる習性があり、そのために横になって寝ようとしない、のだそうですが、センパイにそんな野性的な本能が残っていた? 身体を横にするとベッドに当たって痛いところがある? 気管支の具合で寝ると苦しい? そんな感じでもなさそうなのに。梅雨で急に湿度が上がったこともあり、もしかしてベッドが暑苦しくて嫌になったのかな?
そこで以前から気になっていたメッシュベッドを試してみようかと調べてみました。
犬連れでキャンプに行くときなどに使われているようで、スチールフレームを組み立て、ポリエチレンの生地を張るもの。耐久性もあり、見た目は「ドッグベッドサイズの低いトランポリン」という感じ。価格は2000円~1万5000円くらいでさまざま。一番低価格のものをネットで購入したところ、翌日に到着。
私ひとりでもドライバー1本で組み立てられ、軽量。持ち運びもでき、なかなかよさそう。高床式になることで風通しよく湿気も溜まりにくいはず。バスタオルとトイレシートを敷いてセンパイを寝かせてみたところ、戸惑いつつも「まあいいか」という顔をして、そのまま3時間ほどぐっすり。
新しいものに興味津々なコウハイは、「センパイと一緒にベッドに乗りたいのかな?」
と思ったら、なんと下に潜り込んで得意気。そう来たか! 猫とはこういう生き物なのですね。
あれは確か、ボクが11歳、センパイは16歳の夏だった。今思えばさ、センパイが体調や老化、いや進化? の階段をグンと登ったのがあの夏だったと思うんだよね。「今まで通りにしてるのに急に嫌がる」とか「いつも食べてたのに食べなくなった」とか、そんなことが増えてきたの。
ボクも家の人も困っていたけれど、もしかしたらセンパイ自身もどうしたらいいのかわからなかったのかもしれないね。思うことが形になって見えるとしたら、家の中には「あーでもない」「こーでもない」「どうしよう」がプカプカ浮かんでいたかもね。
ベッドで眠れなくなったのもそうで、ベッドが暑いのか、寝返りを打ちたいのか、はたまたどこかが痛いのか……。「寝る」と「食べる」は、犬にも人にも猫にも大事じゃない? だからまずは何でも試してみよう、ってことになって、センパイが少しでも気持ちよく眠れるようにとメッシュベッドを使ってみることにしたのよね。これはね、ボクも気に入った! だって、センパイの下に潜れるんだもん。やっぱり、近くにいたかったのよ、センパイの。センパイの近くにいたいのは家の人の男の人のほうもそうで、いつも1人と2匹でお昼寝してた。自慢のベッドだよ。やっぱりくっついているのって、うれしいのよね。
豆柴センパイはおばあちゃん ヨロリゆるゆる、今日もごきげん
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