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衰えません、死ぬまでは。

2024.09.29 公開 ポスト

第19話 厄年=体力の境界説 後半

体力がガクンと落ちる年齢が「45歳と60歳」という定説を、自ら実証!?宮田珠己

ロングトレイルを歩いたら、セロトニン症候群で、ダウンしてしまった宮田さん。体の老化を、嫌というほど感じているようで…。

*   *   *

これから私の体はどのぐらいのペースで衰えていくのだろう。

筋トレだのボルダリングだの言ってるけど、それで衰えに対抗できるのか心配になってくる。 これは以前にも書いたが、私は40代の半ばに、急激な体力の衰えを自覚し、愕然としたことがある。それまでも徐々に体力が下り坂なのは感じていたが、このときは坂ではなく崖を転げ落ちるようだった。

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衰えません、死ぬまでは。

旅好きで世界中、日本中をてくてく歩いてきた還暦前の中年(もと陸上部!)が、老いを感じ、なんだか悶々。まじめに老化と向き合おうと一念発起。……したものの、自分でやろうと決めた筋トレも、始めてみれば愚痴ばかり。
怠け者作家が、老化にささやかな反抗を続ける日々を綴るエッセイ。

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宮田珠己

旅と石ころと変な生きものを愛し、いかに仕事をサボって楽しく過ごすかを追究している作家兼エッセイスト。その作風は、読めば仕事のやる気がゼロになると、働きたくない人たちの間で高く評価されている。著書は『ときどき意味もなくずんずん歩く』『ニッポン47都道府県 正直観光案内』『いい感じの石ころを拾いに』『四次元温泉日記』『だいたい四国八十八ヶ所』『のぞく図鑑 穴 気になるコレクション』『明日ロト7が私を救う』『路上のセンス・オブ・ワンダーと遥かなるそこらへんの旅』など、ユルくて変な本ばかり多数。東洋奇譚をもとにした初の小説『アーサー・マンデヴィルの不合理な冒険』で、新境地を開いた。

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