夫、義母を見送り67歳で一人暮らしが始まったイラストレーターの本田葉子さん。さみしい。心細い。と思いながらも、楽しみな気持ちがいちばん大きかったといいます。暮らしをサイズダウンしながらも心が明るくなる工夫が満載の『ワクワクする!67歳からのはじめての一人暮らし』より、本田さんが実践するモノを減らすステップをお届けします。
思い入れの理由を忘れたら、気持ちよく捨てよう
なるべく少ない食器で暮らしたいと思っているけれどなかなか処分というのははかどらんものである。まず入れ物(食器棚)のサイズを小さくするとか棚本体の数を減らすなど大鉈を振るわないと実行が難しい。
一人暮らしに移行するための引っ越しでは、住居の関係で荷物を二分の一ほどに減らす必要があった。
これはチャンスね! と食器の分別をした。
まず五枚とかのセットものは解体で二枚のみ保存。「高かった」「思い出あるし、もう手に入らないし」など手放したくない理由はいくらでもあったけれど、食器棚の容量に限りがある。それでもどうしても決心がつかないものや、お正月の重箱など大きく迷ったものは引っ越し先にも持ってきた。
かさ張る寝具も同じく処分したけれど、誰か泊まる時のために布団一組は取っておこうと持ち越し。
でも最近、それもいらないかと思っているところだ。もう誰も宿泊はできないってことではなく、ソファーもあれば毛布もある。クッションだってある。なんとか泊まれるしね。だんだんと一人暮らし仕様の生活にバージョンアップだ。
食器類はまだどうしても捨て切れずに、居間の引き出しに入れているものもある。
気持ちに折り合いがつくまで数段階ステップを踏みたい。ありがとね、使い切ったわ! と思えたらスッパリ。
ふとある日「あれ? なんでこれ取っておいたんだろう?」と思うものが出てくる。
きっと何か思い入れがあったはずだろうけど忘れてしまうものよ。そしたら気持ちよく笑って捨てよう。
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続きは、本田葉子『ワクワクする!67歳からのはじめての一人暮らし』をご覧ください。
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