四季折々の暮らしに欠かせない歳時記。昔から伝わる、季節の行事にあわせた暮らし方には日々の健康や開運・幸せになる知恵がたくさんつまっています。
そしてこれはあまり知られていないことですが、歳時記のもととなる二十四節気と、星占いをつかさどるホロスコープの運行には密接な関係があるのです。
本連載では、10月23日から始まる「霜降」の時期の過ごし方について、12星座を前半・後半にわけた「東洋二十四節気星占い」でアドバイスします。
* * *
初候 10月23日~10月27日 霜始降(しも はじめてふる)
次候 10月28日~11月 1日 霎時施(こさめ ときどきふる)
末候 11月 2日~11月 6日 楓蔦黄(もみじつた きばむ)
10月23日、太陽が蠍座に入り東洋二十四節気では、これを「霜降」と称します。この次の節気は11月7日の「立冬」で冬の始まり、つまり、ここ「霜降」は季節の変わり目を表す「土用」の期間です。土いじりは禁忌、植物の植え替えなども控えたほうが良い時期です。まさに秋の一番深いところとなって行きます。
さて、今回は前回の月の相についてもう少し詳しく解説したいと思います。
先ずは真っ暗な新月から始まり、少し月の端がのぞく三日目の月、つまり三日月、そして半月(上弦)、そして満月、そして半月(下弦)、そして新月の約29.5日間のサイクルで月は形を変えて行きます。
新月から三日月くらいまでは、希望、夢が生まれやすい時
7日目の半月(上弦)は、葛藤が生まれる時
13日目 十三夜の月は、何となく気持ちがソワソワし始め
14日目 小望月は、歌の題にもなった14番目の月、情熱
15日目 十五夜の月は、満月、望月、焦燥の頂点
16日目 十六夜の月は、諦観が生まれ
17日目 立待月 は、情熱と諦観の狭間
18日目 居待月は、諦観の支配
19日目 寝待月は、のんびりモード
20日目 更待月は、心は穏やか
23日目 半月 (下弦)は、 葛藤もあるが自然体
26日目 下弦後の三日月、有明の月 心安らか
つまり、大きな分類では新月から満月までは月が満ちてゆきますので、希望や欲望が大きくなって行く時、満月後からは、心穏やかで、良き意味での諦観が支配しがちになります。口舌や諍いの多いのは満月前の期間で、協調性や諦観が支配するのが満月後から新月までとまとめることもできましょう。
もちろん、ご自身の生まれた日の「月の相」が性格に反映すると言う事も多々あります。
新月生まれは、孤独に強く唯我独尊的
満月生まれは、孤独に弱く、誰かを必要とするがケンカも多い
半月生まれは、自己矛盾を抱えて悩みながら成長してゆく
などといった傾向が見られるのです。
今は月齢カレンダーなどがネットでも無料でリリースされております。デートなどは十三夜から十五夜くらいを目指し、話し合いなどには十六夜から十七夜くらいを設定すると良いでしょう。また、物事を始めるには新月から満月前まで、何かを終了するには満月から新月までの期間が有効となります。
このように、西洋占星術では月は変化を表すものと考えられております。こういった気持ちの変容を乗り越える事が、つまり「悟り」と言われますが、人間、なかなか、そこまでは到達し難い存在でありましょう。
池水に夜な夜な影は映れども
水も濁らず月も汚れず…… 松葉屋 瀬川
この瀬川という名前の花魁は、享保から天明まで9名いたとされています。教養の高い二代目、四代目、五代目、特に宝暦の四代目瀬川は、名妓の誉れが高かったようです。
相手を水、自分を月にたとえ、夜毎に枕を代えはするが、水も月も穢れない、つまり、未練を残さないといった悟りの境地を憧れ詠んだものとされております。
「艶」を売り物にして尚且つ「艶」に溺れない、なかなか出来る事ではありませんね。
「悟り」とはなかなか程遠い我らではありますが、秋の夜長に月を眺めて、来し方行く末に思いをはせる、心のゆとりを持ちたいものです。
二十四節気星占いでみる、10月23日~11月6日の運勢
牡羊座前半生まれ=春分生まれ
独行型のあなたですが、ここでは周囲との協調も必要となります。11月1日の新月は、そのような取り組みが必要だと言う暗示です。そうする事によって3日~5日あたりから、あなたの人気運や信頼感が増して、スムーズな流れとなってゆきます。この期間に関しては、10月中は協調、11月に入ったら自由な発想と行動と区別してゆくと良いでしょう。特に運気の切替のタイミングとなる1日~3日くらいは、出来るだけおとなしくしていて正解のようです。
牡羊座後半生まれ=清明生まれ
この期間中は大きな葛藤が生まれそうです。特に公私間の問題、仕事を優先するかプライベートをとるかと言った課題が出てくるかもしれません。ただしこれは5日くらいには霧散して行きますので、その後は自由な活躍が出来る環境が訪れるでしょう。頭脳も冴える時で色々な妙案も浮かびますが、やりすぎには要注意。あまり出来すぎると周囲の人から反感を買います。根回しや隠密行動が必要となる環境です。またここでは、同時に金運も復調するという暗示となっています。
牡牛座前半生まれ=穀雨生まれ
新たな対人関係、パートナーシップの生まれる時のようです。1日の新月はあなたにとって、相手との更なる絆が生まれたり、新しい関係が出来たりするタイミングで、その暗示はこの期間中継続します。3日~5日にかけて多くの変化があるでしょう。先ずは相手の為に何が出来るかを考える事です。相手の利益を考えれば、それが結局は、巡りめぐってあなたのメリットになるのです。もちろん家族との関係も対人関係に含まれますので、気を遣ってまいりましょう。
牡牛座後半生まれ=立夏生まれ
何かと心の変化、考え方の変化が生じやすい時です。それはよく言えばヒラメキと言ったものともなります。斬新なアイディアも生まれそうですから、周囲に上手く説明する事も重要です。単独では一過性のものとなってしまう恐れがあるのです。10月中は周囲との協調が上手く行きそうなので、早めに提案してゆくと良いでしょう。その為の多少の出費も必要経費と割り切って気前良く行きましょう。遣った以上のものは還って来るはずです。
双子座前半生まれ=小満生まれ
11月1日の新月は、あなたに新たな仕事や任務を運んでくる暗示となります。初めのうちは戸惑うかもしれませんが、5日を過ぎる頃からはあなたの能力も冴えて、充分にこなせるようになります。自信を持って取り組んで良いと思います。周囲に対する説得力なども高まりますから、ここは好機と捉えて邁進して行く事です。あなたの能力アップの最初のスイッチが入るのは3日前後、そこからの判断に間違いはないようです。
双子座後半生まれ=芒種生まれ
対人関係にて良い事がありそうな時です。異性関係もその範疇であります。相手に魅力を感じる事が多く、それに大きく左右されがちとなります。10月いっぱいは仕事が特に順調で、その後も数週はその状態が続きますから、そのような仕事関係の中で魅力的な人が出てくるのかもしれません。ただし、手放しで上手く行くというよりは、周囲に気を遣いながらの調整も必要となります。先ず優先する事は仕事や社会的立場と言う事を忘れないようにしましょう。
蟹座前半生まれ=夏至生まれ
新たな恋や楽しみが生まれる期間となるようです。11月1日に形成される新月が、そのような暗示を強めておりますので、心に感じた事は現実にするような行動が必要となります。ここは10月よりも11月のほうが運気の波は高揚します。3日頃からは仕事にも色々な動きも出てきて、5日頃からは金運の上昇期に入ってゆく事になります。ですから10月は、活躍期となる11月に備えての下準備を整えて、やり残す事がないように片付けておく事が重要です。
蟹座後半生まれ=小暑生まれ
10月中は少しばかり我慢を強いられる場面がありそうです。あなたの闘争心も強くなっている時で、相手の挑発には乗らない心構えが必要です。ここでの諍いは尾を引いてしまいそうですから、充分に気を付けましょう。これが解消されるのは11月5日過ぎになります。そこまでは慎重にまいりましょう。もちろん良い事もあり、恋愛面などは充実しています。しかし、一寸した言葉の行き違いなどで気持ちが揺れる事も。その時こそ「争わない」と思い出して下さい。
獅子座前半生まれ=大暑生まれ
ご自身の足元を固める期間となります。つまり身内的関係を作り上げてゆくには良きタイミングです。特に11月1日の新月時あたりからは更にそれに適した期間となります。11月に入ると運気は高まる傾向なので、3日~5日頃からは更に高揚して行きそうです。先ずは考える力と行動力が上手くかみ合って、物事がスムーズな展開を見せるでしょう。情熱的にもなりますので、楽しい事や胸のときめく事が多く出現してきそうです。
獅子座後半生まれ=立秋生まれ
何かと楽しい事が出現する時となります。趣味の事に興じたり、恋愛に心を費やしたりと、なかなか心が喜ぶ期間のようです。人間関係全般にも良き広がりがありますので、人脈と言うか、あなたの為になる人との出会いなどが期待出来ます。仕事に関しても同じく、有用な方との出会いなども暗示され、これまでやってきた事が、より良い形を作ってゆく事になりそうです。あなたの評価も再び上昇するという暗示となっています。
乙女座前半生まれ=処暑生まれ
新たなスキルの習得や学習を始めるには好機となります。資格取得を目指す為の勉強の開始などにも適したタイミングです。それらに反対していた人を説得するにも、ここならば成功の可能性は高まります。そして11月に入ると更にその機運は上昇して、3日頃からはやる気も盛んになってきます。色々と課題もありますが、上手くクリアーして行ける時でありますから、ここで積極的に何かに取り組む事が今後の開運の鍵となるのです。
乙女座後半生まれ=白露生まれ
対人関係の不安定さが安定に向かう時となります。何となく対処の仕方に困っている相手に関して、何らかの良き方策が見つかる時で、これまでとは異なったアプローチなども有効です。あなたの金運も、それに伴い安定してきます。ここでの経済的な考えは、ほぼ正しいと思って良さそうです。大きな間違いはしない時ですので、全ての事に対しての見直しなども有効です。注意点としては、あまり目立つ言動を避ける事です。良くも悪くもあなたの存在が際立つ時期なのです。
天秤座前半生まれ=秋分生まれ
新たな経済観念が生まれてくる時です。元々、あなたはお金に対しての執着はそれほどではないようですが、お金なくして社会生活は困難、ここでは少し現実を見ながら考えて行くと良いでしょう。新たなインカムの道などが見つかる可能性が高い時なのです。今は仕事と収入のバランスがとれていますので、ジョブランクを上げてみるのも一つの手です。特にフリーランスの方は、色々と増収の方策を考えてみましょう。何かがきっと見つかるはずです。
天秤座後半生まれ=寒露生まれ
周囲との関係がとても良好な時となります。これは、あなたがもっとも望み、得意とするところです。人間関係が上手くいっている事が、あなたの人生全般に幸せをもたらすからです。見通しがしづらかった仕事に関しても、徐々に良き方策が見つかりそうです。11月に入ると特に人間関係が潤沢となり、あなたの自信につながり、それが仕事にも活かされて良き運気の流れが出来てゆくという暗示となっています。幸運の鍵はいつもながらに、あなたの微笑であります。
蠍座前半生まれ=霜降生まれ
11月1日の新月は、あなたにとっては年に一度あるかないかの人生のリニューアルの時となります。色々な点検・見直しを行う事が幸運の鍵です。今後に必要かどうかで、色々と取捨選択してゆきましょう。一方ここでは、永続性を持った恋愛の誕生なども暗示されております。恋に限らず、楽しい事、趣味の事なども、長期間の取り組みのつもりで始める事が、大きなメリットを生んで行きそうな時です。
蠍座後半生まれ=立冬生まれ
人間関係全般において色々な復調や復活が生じて行く時です。長い間、疎遠であった人との再会や、昔の恋の復活など、多くの人と再び縁が結ばれるようです。これは、いわば運命的なものと信じて、新たな関係を築いて行く事が今後のプラスになるでしょう。一方で金運にも上昇が見られますので、11月に入るとそちらのほうでも嬉しい知らせが多くなってゆく傾向となります。
射手座前半生まれ=小雪生まれ
11月1日の新月では、あなたの心の奥底に新たな希望やビジョンが芽生えてきそうです。住まいに関した事などのアイディアには、なかなかのものがありますので、今後の検討に値すると思います。11月に入ると先ずは頭脳が冴え、自信もついてきます。それを行動に結び付けてゆく事が良き結果を生みますから、ここでは積極的に動く事が何よりも有効であります。この傾向は11月末くらいまで継続するでしょう。
射手座後半生まれ=大雪生まれ
あなたの魅力が増して行く時となります。対人関係でも相手を魅了する力を持ちます。しかし、何よりの暗示は、金運の復調と言う事であります。これまで取り組んできた事がお金に形を変えて行く時です。ゼロの数は人によって異なりますが、誰しも経済運に恵まれると言った暗示は強まっています。その為の具体的な行動もここが最後のチャンスであります。早めに行動すれば悔いを残しません。ちなみに11月19日頃までこの暗示は継続します。
山羊座前半生まれ=冬至生まれ
新たな社会的な人間関係の輪の中に入ってゆくといった暗示が強まる11月1日の新月であります。ここから個人的に親しくなる方も出来てきて、仕事にも有益な関係となるはずです。あなたは慎重ですから、直ぐには強い信頼関係とはなりませんが、ゆっくりと時間をかけて、良き関係が築けるでしょう。11月に入ると協力者も出てきて、自然と新たなコミュニティーが形成されてゆくようです。
山羊座後半生まれ=小寒生まれ
これまでの変転もようやく最終章となりました。大げさに言えば2008年からの変化のうねり、特に2015年頃から大きな変化の潮流に翻弄されておりましたが、ここでやっと最終形が見られる事となる、そんな暗示が強まる時です。言い換えれば、大きな苦労はここでおしまいと言った感じです。11月の初めが最後の緊張の時期のようですが、その後は安定に向かい、順調に滑り出すでしょう。
水瓶座前半生まれ=大寒生まれ
11月1日の新月は、あなたにとっては新たなステータスに挑戦する合図のようです。更に上を目指すには丁度良い時、このチャンスに仕事も私生活も底上げをして行きましょう。そうする事が気まぐれなあなたの金運の安定化にもつながって行きます。ここは節約と言うよりも長期的な安定を考える時ですから、必要な出費はしてゆく事も肝心です。お金を循環させると言った事があなたには合っているのです。貯め込んでしまう事は似合わないようです。
水瓶座後半生まれ=立春生まれ
これまで不透明だった、今後のあなたの経済と言った事に見通しが付いてくる期間です。ご自身の持っているお金や不動産などの価値をしっかりと認識する時でもあります。これらを有効に運用する事を考えましょう。一方では遊び心も大きくなっておりますので、特に恋愛などには積極的にいったほうが運気は上がりそうです。また仕事においては、10月中に良き進展がありそうですから、こちらも積極志向でまいりましょう。
魚座前半生まれ=雨水生まれ
11月1日の新月は、あなたにとってはとても良き暗示をもたらします。それは人生全般の安定化と言った事です。今やっていることや方向付けが、このまま進んで、確固とした形を作り上げてゆくという意味を持ちます。ここでは多くの事が良き方向に進み始めているのを実感出来るでしょう。更に11月には仕事にも活況が生まれ、それに伴いあなたの評価も上昇傾向となって行きます。目指すは高値安定の継続であります。
魚座後半生まれ=啓蟄生まれ
まさに復活、復調と言った言葉がピッタリの期間となります。先ずはあなたご自身の運気の復調はもとより、人間関係の復活も色々と始まってゆきます。家庭環境、家族間の課題もここで良き方向に向かい、家庭的な幸せを感じられそうです。特に10月中はその傾向が強いでしょう。11月に入ってもその流れは継続しますので、全てに復活と言った言葉が添えられてゆく事になりそうです。良き期間に入りました。
青山五行の創始者 小池雅章先生に人生相談をいたしませんか?
恋愛・結婚、仕事やこれからの生き方についてなど、、ジャンルは問いません。
ホロスコープから見る運気の流れをもとに、あなたの悩みにお答えいただきます。
相談はこちらのgoogleフォームからご応募ください。
※二十四節気占いについて
二十四節気の区切りは、生まれ年によって若干異なる場合があります。
境目の生まれの方で、自分がどちらかわからないという方は、support@gentosha.jpへ
件名に【ホロスコープ歳時記】/メール本文に、生年月日・生まれた時間(なるべく正確に)と出生地をご記入の上、メールでお問い合わせ下さい。
ホロスコープ歳時記
「春分」や「寒露」など、手帳やカレンダーなどでもよく目にする東洋二十四節気と、星占いをつかさどるホロスコープの運行は、まったく別のもののように思われていますが、実は同じサイクルで動いています。
西洋と東洋の占いをくみあわせた「青山五行」の創始者である著者が、星占いをさらに前半・後半にわけた「東洋二十四節気星占い」によって、季節ごとの運勢を占います。
- バックナンバー
-
- 【東洋二十四節気 星占い11月7日~】「...
- 【東洋二十四節気 星占い10月23日~】...
- 【東洋二十四節気 星占い10月8日~】「...
- 【東洋二十四節気 星占い9月22日~】「...
- 【東洋二十四節気 星占い9月7日~】「白...
- 【東洋二十四節気 星占い8月22日~】「...
- 【東洋二十四節気 星占い8月7日~】「立...
- 【東洋二十四節気 星占い7月22日~】「...
- 【東洋二十四節気 星占い7月6日~】「小...
- 2024年後半の運気【東洋二十四節気 星...
- 【東洋二十四節気 星占い6月21日~】「...
- 【東洋二十四節気 星占い6月5日~】「芒...
- 【東洋二十四節気 星占い5月20日~】「...
- 【東洋二十四節気 星占い5月5日~】「立...
- 【東洋二十四節気 星占い4月19日~】「...
- 【東洋二十四節気 星占い4月4日~】「清...
- 【東洋二十四節気 星占い3月20日~】「...
- 【東洋二十四節気 星占い3月5日~】「啓...
- 【東洋二十四節気 星占い2月19日~】「...
- 【東洋二十四節気 星占い2月4日~】「立...
- もっと見る