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夢みるかかとにご飯つぶ

2024.10.13 公開 ポスト

【夢ごは日誌】キャリー・ブラッドショーのつもりだったのに清繭子

夢みるかかとにご飯つぶ』でエッセイストデビューした清繭子の、どちらかといえば〈ご飯つぶ〉寄りな日々。

なわとびを買いに

最近、立て続けにいいお仕事を頂いた。

今日も、あこがれの媒体の方とお話して、その媒体に書かせてもらえることになった。私ったらもうアレなんでないの。キャリー・ブラッドショーなんでないの。

うっきうきで、かっこよく肩で風を切ってメトロ( SATC風に言うと)を乗り換えた私は思い出した。

なわとび買わなくちゃ。

子どもの学年だよりに「今月から体育の授業でなわとびを使います。ゴム製のものを◯日までに用意してください」と書いてあった。

体操クラブの習い事で購入した縄製のものはあるけど、ゴム製のものはない。100均にもあるけど、なんとなく気が引ける。

ちゃんとしていて、かつ高すぎなくて、ゴム製のなわとびってどこで売ってるわけ?

そもそも、なわとびの適正価格っていくら?

さっきまでキャリー・ブラッドショー気分だったのに、いま頭の中はなわとびのことでいっぱいだ。

電車を降り、小雨を降る中、ママチャリに乗ってスポーツ用品店へ。入学時に体操服を買ったここなら学校の指定に準拠した間違いないやつが売っているだろう。

と思ったが、定休日だった。

ならば、とチャリを漕いで西松屋へ。店員さんに「なわとびってあります?」と聞いてみる。何人かに同じことを聞かれたのだろう。食い気味に「それがないんですよ~」とのこと。

こうなったら最後の手段。Amazonで探すと某スポーツメーカーの小学生用なわとびが明日着で買えることがわかった。なんか、くやしい。

でも、ま、このキャリーになり切れない感じでちょうどいいのかも。

今日もかかとにご飯つぶ。

 

関連書籍

清繭子『夢みるかかとにご飯つぶ』

母になっても、四十になっても、 まだ「何者か」になりたいんだ 私に期待していたいんだ 二児の母、会社をやめ、小説家を目指す。無謀かつ明るい生活。 「好書好日」(朝日新聞ブックサイト)の連載、「小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。」が話題のライターが、エッセイストになるまでのお話。

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夢みるかかとにご飯つぶ

好書好日連載「小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。」が話題の清繭子さん、初エッセイ『夢みるかかとにご飯つぶ』刊行記念の特設ページです。

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清繭子

エッセイスト。1982年生まれ、大阪府出身。早稲田大学政治経済学部卒。

出版社で雑誌、まんが、絵本等の編集に携わったのち、小説家を目指して、フリーのエディター、ライターに。ブックサイト「好書好日」にて、「小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。」を連載。連載のスピンオフとして綴っていたnoteの記事「子どもを産んだ人はいい小説が書けない」が話題に。本作「夢みるかかとにご飯つぶ」でエッセイストデビュー。

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