ドライランの意味はリハーサルや予行演習
先日、仕事相手から「次回、いったんドライランでやってみましょう」というメールが届きました。ドライランってなんでしょうか。直訳すると「乾いた走り」です。意味がわからず、隣の席の人に「ドライランって知ってますか?」と聞いてみたら、ちゃんと知っていました。
dry run=空砲による射撃練習、予行練習
「実弾を入れず、いったん空砲で練習してみる」ということで、つまり「リハーサル」とか「予行演習」「試運転」を指すそうです。もともと英語ですが、ビジネス用語としてカタカナでもかなり使われているということ。
その仕事は、プランが実行されることは決定しているものの、内容が決まりきっていない状態でした。「まぁ、それでも一度打ち合わせがてら走り出してみよう」というのが先方の言いたいことだったようです。
ケンブリッジの英英辞典にはこんな例文がありました
The day before the trial, the lawyers tried a dry run of the closing arguments.
(裁判の前日、弁護士は最終弁論の予行演習をした)
“dry run”以外の伝え方
他にも同じ意味でdummy run(ダミーラン)とも言うそうです。
こちらにはこんな例文がありました。
The local elections can be seen as a dummy run for the national election next year.
(この地方選挙は、来年の国政選挙のリハーサルだと見られている)
「ダミーのラン」なので、本番ではない感があって、こちらの方が覚えやすい気がします。
ちなみに私は、仕事で人と話す際、直前に話すことを声に出して練習することが多いです。そのため周りの席の人に「ひとりでなにをぶつぶつ言っているんだろう」と思われがちです。最近ではイヤホンをして通話中を装い誤魔化していますが、これから「今、ドライランしているから」と言って堂々と練習したいと思いました。
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※この記事はWeb版GOETHEに掲載された記事を再編集したものです
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