20年以上、毎日300~500歩程度しか歩いていなかった超絶インドアだらしな生活だったのに、突然フッ軽オタ道を走り出したこの数年。もう「いつかそのうち」なんて言ってられん! 見たいものは見ておきたい! 寄る年波を乗り越えて、進め! ヨタヨタオタヲタ見聞録。
日本映画界のことは何も知らない
いえ、海外の映画事情はもっと知らないんですけども。
映画を観ない人生を歩んできたのでございます。
なぜ映画をあまり観てこなかったかといえば、明確な理由がいくつかある。
★映画館の上演時間にこちらが合わせなければいけない
★2時間前後、じっと座っていなければいけない
★しかも人気作だとギチギチの見知らぬ他人のなかでじっとしていなければいけない
これに加えて習慣的に本を読むようになってからは
★原作ものは概ね映画より原作のほうが好き
という理由も加わりました。何度かの経験を経て、自分が頭のなかで想像しながら読んでいた世界が、全然違う映像になっていることに、どうにも受け入れ難さが否めなかった(遠回しに言ってみた)のです。
かつて「映画鑑賞」と「読書」は趣味の二大巨頭(三大ならプラス「音楽鑑賞」)でした(異論は認める)。でも、いつでも、どこでも、ひとりでも楽しめる読書と違って、映画はとにかく制約が多い。もちろん、そんなことはまったく気にならない、という人も大勢いると思うのですが、私にとっては「わざわざ」「そこまでして」感が強い娯楽だったわけです、長い間。
そしてこの25年くらい、ドラマもほとんど見ていません。今年は、我が推しグループのTravis Japan(通称トラジャ)松田元太が出演していた『東京タワー』だけはちょこちょこ見たものの、他は推しグルのメンバーが出演していてもまず見ません。推し関係なく、最後に全話見たドラマは、たぶん『踊る大捜査線』くらいまで遡る気がする。
つまり、今どきの俳優のことはほとんど知りません。CMやバラエティやワイドショー的番組でしか知識が入ってこないので、そこに引っかからないとまず分からない(あと推しと共演していたとか)。
これは「いや知らねえっす」と主張しているわけではなく、単に私はそういう人間です、という説明なので、〇〇を知らないなんて! と怒らないでいただきたい。あらー、世の中にはそういう人もいるのねー、くらいに受け流していただきたい。
で、ですよ。
にもかかわらず、この度『十一人の賊軍』を観てきたのには、もちろん理由があり。
それは、鞘師里保が出演している、とXで知ったから。しかもどうやら、火付けをして捕らえられた女郎の罪人役だという。
鞘師が女郎! あの鞘師が女郎!! かつてモーニング娘。のエースだった(2011年~15年所属)りほりほが!! どこぞの姫役ではなく女郎!!!
元ハロオタとして、これは観ておかなければならない。むしろ姫役よりずっと観たい。というヲタ心100%で足を運んだのでした。
鞘師里保、田中裕子への道
幸いにも車で10分ほどのシネコンで上演されていたので、さくさく当日ネット予約をし、(おとなしくじっと2時間半もある映画を観ている自信がないから)と自分に言い訳し、フライドポテトと罪悪感軽減のためのペプシダイエットを注文。大ヒット上映中! と謳われていましたが、平日昼だからなのか観客は自分を含めて5人で、ギチギチ地獄は無事回避。近日上映作の予告編を、これはちょっと観たい、観たくない、興味ない、観たいかも、どうでもいい、などと思いながら眺めているうちにほどなく<東映>のロゴがバーンと出て、『十一人の賊軍』が始まりました。
ストーリー的なことは映画のレビューや記事を読んでいただくとして。
まず、やっぱり出てくる役者が全然わからない。基礎知識がない上に時代ものなので、ますます見分けがつきません。
主要キャストとして、山田孝之、仲野太賀、尾上右近、鞘師里保、佐久本宝、千原せいじ、岡山天音、松浦祐也、一ノ瀬颯、小柳亮太、本山力。野村周平、音尾琢真、玉木宏、阿部サダヲ、吉沢悠、駿河太郎、浅香航大、ナダル、西田尚美などがクレジットされていることを予習して行ったのですが、そもそも山田孝之とW主演とされている仲野大賀がわからない。
途中まで、役的に、あぁこの人が仲野太賀なのですね? と思って観ていた「数馬様!」は、野村周平だと復習で学びました。
以下、この映画を観て原稿を書くために復習し、私が学んだことを羅列。
★え? 仲野太賀って、中野英雄(元劇男一世風靡)の息子なんだ!? チョロの息子、俳優になったってちらっと聞いたことがあったけど。え? 再来年大河の主演なの? すぎょい。
★爺っつあん、めちゃ殺陣上手い。本気で上手い。なるほど本山力。覚えました。って、実年齢、私より年下!? はー!
★おろしや、あ、ロシアね。この役者なんか気になる。ええと、岡山天音? ん? なんか名前に見覚えが。あぁ『ある閉ざされた雪の山荘で』(ヲタ活絡みで観た)に出てた人! え? 全然違うじゃん。でもいい。よし覚えた。
★イカサマ師役は尾上右近。なるほど。12月公開の『ライオン・キング・ムファサ』で、松田元太と兄弟役の日本語吹き替えを担当してる人だ!
★あー、監督って『彼女がその名を知らない鳥たち』の人なんだ。懐かしい。あれ阿部サダヲ良かった記憶。パンフレットに原作の解説書いた記憶。
★駿河太郎が笑福亭鶴瓶の息子なのは知ってる。でも、どこに出てたのか観てるときは分からなかった。そうか、なるほど「知ってる」ってそれぐらいの感じだったのね。
★まさ=政の妻役の人も良かった。さだ。長井恵里。理解。
なにしろ他作品と比較できるほど映画を観てない(しつこく言う)ので、個人的ただの感想でしかないのだけれど、とにかく殺陣と爆薬が凄かったのと、よくよく考えると(いや考えなくても)酷い話で、気持ち的には(もう本当に戦争なんてやめてください)という重く暗く沈みそうになった。
でも。鞘師は悪目立ちすることもなく、ちゃんと女郎で賊軍メンバーだった。それだけでもう、「わざわざ」映画館まで行った甲斐がありました。まったくもって「やっほーい!」とか「りほりほ」要素はなかったけど、それだけに良かったよ、さやしー。もう、私には田中裕子への道が見えた!
ところでひとつ、気になったことがあったんだけど、賊軍の人たち、あんな時代のあんな役どころなのに、みんなめっちゃ歯が真っ白で、キラーン★ってなってて、自分的には違和感凄かったんですよ。
でもほら、映画界の現状的にはそんなの誰も気にしてない感じなのかな、と。
教えて! 映画好きの人―!
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20年以上、毎日300~500歩程度しか歩いていなかった超絶インドアだらしな生活だったのに、突然フッ軽オタ道を走り出したこの数年。もう「いつかそのうち」なんて言ってられん! 見たいものは見ておきたい! 寄る年波を乗り越えて、進め! ヨタヨタオタヲタ見聞録。