先日、中高の同窓会がありました。久しぶりの方々と会えて嬉しかったのですが、あとで写真コーナーにアップされた写真を見たら、皆さん何人かずつで一緒に写真を撮っていて、そういえば一回も写真撮ろうと言われなかったので、私の写真はほとんどありませんでした……。高3の時に仲が良かった同級生と会えてラインを教えてもらい、すぐ送ったのですが、それから一週間以上経ち、既読になりません……。
淋しさを吹き払おうと、九州の自然に包まれてまいりました。久しぶりに行った九州。テレビで見て気になっていた「九重“夢”大吊橋」にも立ち寄りました。かなりの秘境の、連山の間にかけられた橋です。
1956年7月に地元商店会の男性が「谷に橋をかけりゃ滝も紅葉もきれいに見えるぞ」と発言。最初は誰も実現できないと思って保留になっていましたが、1993年に町の観光振興計画に入れられて、実現に向けて動きだしました。2004年に着工し、意外に早く2006年に落成したそうです。長さ390mで高さ173mという大吊り橋(高さでは日本一)。床も格子状になっていて下を見ることができます。
橋のスタッフのおじさんが、この橋について誇らしげに語っていました。入場者が押し寄せ、約20億円の建設費も4年くらいで払い終えて、そのあと町の子どもたちの医療費が無料になったそうです。名前通り、夢がある橋です。今はインバウンドの方々でにぎわっています。チケットも大人500円で結構安いです。
絶景を眺めながら長い橋を渡って戻ってくるのですが、高さが半端ないので、とくに高所恐怖症ではないのですが結構怖いです。行った日は雨が降ったりやんだりしていて橋で滑りそうな恐怖もありました。吊り橋なので少し揺れています。また、柵がそこまで高くなくて、スマホを出して撮影したら落としそうでした。
紅葉の山々は次第に霧に覆われてきました。霧というか、雲の中に包まれていく感じです。雲が意外と近くに見えて神秘的で、水分なのかマイナス異音なのか、ミストを顔に浴びて美容にも良さそうでした。山と雲の合間には滝が2本見えました。震動の滝の雄滝・雌滝です。でも、スリリングな橋なのでなかなか写真を撮る余裕がありません。絶景なのに写真を撮りまくる人が少ないのは、皆、前に進んでいくので精一杯なのでしょうか。
向こう岸についたら、三島の吊り橋のように動物触れ合いスポットでもあれば良いのですが、特に何もなく……。ただUターンして戻るだけでした。
でもそれだけ、橋を渡るという行為に集中できた気がします。自分の恐怖心や不安など、心の動きを鎮める修行のような橋でした。
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次元上昇日記
「次元上昇」とは? それは「アセンション」のこと。では、「アセンション」とは何か……。いろいろな意味があるので、ネットを検索してみて下さい。しかし、辛酸なめ子さんにとって、それは日々、功徳を積んで善行マイレージを貯め、それがある閾値に達すると得られる高い次元のこと。この連載は、その善行マイレージを貯め次元上昇をめざす一人の女性の抱腹絶倒、試行錯誤の記録です。
この連載が電子書籍になりました!『次元上昇日記 ベストセレクション50』
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