四季折々の暮らしに欠かせない歳時記。昔から伝わる、季節の行事にあわせた暮らし方には日々の健康や開運・幸せになる知恵がたくさんつまっています。
そしてこれはあまり知られていないことですが、歳時記のもととなる二十四節気と、星占いをつかさどるホロスコープの運行には密接な関係があるのです。
本連載では、12月21日から始まる「冬至」の時期の過ごし方について、12星座を前半・後半にわけた「東洋二十四節気星占い」でアドバイスします。
* * *
初候 12月21日~ 25日 乃東生(なつかれくさ しょうず)
次候 12月26日~ 30日 麋角解(さわしかのつの おつる)
末候 12月31日~1月4日 雪下出麦(ゆきくだりて むぎのびる)
太陽が山羊座に入り「冬至」となります。
一年で日照時間が一番短い時ですが、明日からは日がのびて行くといった事になるので、ここを一年の始めとする風習が世界各国に根強く残っています。
特に緯度の高い地域では太陽の光は貴重ですから、冬至を祝うお祭りが盛んであります。クリスマスなどもその一例で、キリスト教と上手く結び付いて今では世界的行事となっています。
東洋の易で言うところの一陽来復も、この冬至を表わすもので、陰が窮まり陽が復活してゆくといったものであります。このあたりの解説は2022年、2023年のホロスコープ歳時記「冬至」編にもう少し詳しく記しております。
この時期、世間ではクリスマス、仕事納め、冬休みや新年と言った行事が目白押し、冬至のゆず湯から冬至カボチャ、それから一気に年末の慌ただしさ、そして大晦日から元旦、楽しくもあり苦しくもあり、忙しくもあり、そこに悲喜こもごものドラマが展開してゆくのです。
さて、日本においての冬至からお正月にかけての大きな行事と言えば、ゆず湯に浸かり、その後の大掃除、そしてお供えを飾り清々しい気持ちで新年を迎えるというような流れが、伝統的な過ごし方のように思われます。
しかし、世界中で「大掃除」などという行事は珍しいのではないでしょうか。これはどのような所以かと言うと、日本の神道の影響が根強くあるためです。
日本の宗教は色々と揶揄されるように、生まれたお祝いは神社で、結婚式は教会で、お葬式は仏式でと、一貫性がないように見えます。しかしながら仏教伝来以前から、日本には神道的なものが存在しておりました。
「全てのものに神が宿る」
汎神論的なものが深く根付いていたのです。
日本の神社は、水と緑に縁のある場所に多く建てられております。つまり人の生活になくてはならぬ環境を示します。清き流れと美しい緑、日本の神道の基本は「清浄」さを保つという事なのです。
祝詞にもあるように「祓え給い 清め給え」
これが日本人の宗教観の根底に存在するのです。日本は世界でも有数な清潔感漂う国と言われておりますが、それはこのようなところに根ざしているのでしょう。
「うまし国そ 蜻蛉島(あきづしま) 大和の国は」
舒明天皇『万葉集』巻一 二番歌より
何かと慌ただしく、心せかれるような年の暮れではありますが、諸々の穢れをここで清め、心も環境も清浄になって新年を迎えたいものです。
二十四節気星占いでみる、12月21日~1月4日の運勢
牡羊座前半生まれ=春分生まれ
何かと楽しい事に恵まれますが、楽しさばかりにかまけていると、無意味に時が流れ去ってしまう事もありそうです。その場限りの享楽は一時のものであります。先に続く楽しみ方を考えるのもこの期間のテーマとなります。ここでは、永続性があるものに挑戦してゆく事が吉を呼びそうです。全般的には人間関係も良い時で、新たな地位に推される事もあるかもしれません。31日の新月あたりはそのような暗示が濃厚となりますので、快く引き受けると良いでしょう。
牡羊座後半生まれ=清明生まれ
色々な経験や実践を通して自信が付いてゆく期間のようです。この期間を活かすためには、何事にも積極的にチャレンジして行きましょう。ここでは周囲からの人気運に恵まれ、何をやっても誰かが見ていてくれ、賞賛も注がれます。あなたご自身にも人を癒したり、助けたりする能力が備わる時ですから、周囲の人のためにも力を惜しまない事が肝心です。そのために多少の出費もありますが、ここは必要経費と考えて、お金に関してはおおらかな気持ちでまいりましょう。
牡牛座前半生まれ=穀雨生まれ
何となく公私間の葛藤が強い時となりそうです。社会的な評価を得るために努力する一方で、プライベートな時間を楽しみたいといった気持ちが拮抗してゆくのです。ここではしっかりと割り切って、仕事をする時は仕事、遊ぶ時は遊ぶという明確な意識の切替が必要となります。また31日の新月は、あなたに新たな希望を与えてくれるようです。自信も生まれ、物事にチャレンジして行く気持ちが強まってゆきます。金運にも恵まれる時ですから、全てに前向きでまいりましょう。
牡牛座後半生まれ=立夏生まれ
周囲との連携を第一に考えてゆく期間となります。独りよがりは道を間違えてしまいそうな恐れがあるのです。良きアイディアだとあなたは感じても、それは斬新すぎて、周囲には同調されないかもしれません。また、周りの人々の好意を無にしない事も大切です。何となく人様の好意を素直に受け入れないところもありますので、その点は要注意です。時期も時期ですから非日常的な考えになりやすいのですが、こんな時こそいつもの常識が必要なのであります。
双子座前半生まれ=小満生まれ
運気の拡大傾向は未だ継続中であります。基本的には幸運に包まれる期間ですが、このような時にこそ、立場をより強固なものにするための具体的な行動が必要となります。周囲に対する気配りや、協調をしっかりとしてゆく事です。31日の新月あたりでは周囲との連携を更に進めるような出来事がありそうですので、そのようなチャンスも逃さずに、強い絆づくりを意識してまいりましょう。謙虚な態度こそが何よりの処方箋で、横柄な態度は厳禁であります。
双子座後半生まれ=芒種生まれ
今年最後の仕上げは、人間関係、特に対人関係の整備であります。仕事の相棒からプライベートなパートナーまで、その存在をはっきりお互いに認識するといった確認作業が有効な時となります。それぞれの役割や存在価値をしっかりと認識する事が、今後の展開をスムーズにしてゆくのです。愛情に関しても自信の深まる時ですので、恋愛関係などにも良き効果をもたらすでしょう。ここでは社会的な評価を求めるよりは、このような、人間関係の基盤となる分野に力を注ぐと良いでしょう。
蟹座前半生まれ=夏至生まれ
31日の新月は、あなたにとっては新たな人間関係が生まれるといった暗示となります。暮れからお正月にかけて素晴らしい出会いなどが期待されるようです。そして散財傾向も暗示されますので、人付き合いのための出費もかさんで行きそうです。ここでは節約よりも、ある程度は遣ったほうが運気的にも良いかもしれません。お金を惜しむ気持ちが強すぎると、人に対しても冷たく吝嗇傾向となります。相手に対する好意まで出し惜しみしてしまうと、寂しい人生になってしまいそうです。
蟹座後半生まれ=小暑生まれ
ロマンチックな気分が続く年の瀬となります。何となく夢見がちで過ごしてしまうような期間ですが、もし仕事がお休みならば、それはそれで良いと思います。あなたはたまには空想の世界に遊んだほうが、活き活きと現実に対処できる人なのです。人付き合いもそのように、少しばかり現実離れしていても良いかもしれません。周囲からの人気運はある時ですので、そのような態度さえも、周りの人々は好感を持って受け止めてくれるのです。いっぽう仕事のほうでも、実は思った以上に活躍が期待でき、これまでの知識と経験が活きる時であります。
獅子座前半生まれ=大暑生まれ
活動力は旺盛ですが、ここは立ち止まって考える時でもあります。この方向で間違っていないのか、このやり方で正解なのか、など見直しの時期でもあるのです。これまで上手くいったから、という事が近未来には当てはまらない状況となってきていますので、ここでの点検はよりいっそう必須となるのです。31日の新月あたりでは、仕事の進め方についての再考も有効のようです。そして対人関係のあり方についても、色々な方向からじっくりと見つめなおす好機となっております。
獅子座後半生まれ=立秋生まれ
好きな事に興じる事が運を開くようです。年末年始のお休みは趣味に打ち込んだり、何かに夢中となると良いでしょう。新たな発見があり、それが仕事や実生活にも活かされるようになります。加えて恋愛運も高揚を迎えておりますので、特にこの時期は知的要素の強いデートなどが幸運となります。ここでは、全てはあなたが仕切ってゆく事です。人に任せたり誰かに頼ったりしすぎると、物事がうやむやになってしまう可能性が高まりますので、ある意味、唯我独尊的な態度でも良いと思います。
乙女座前半生まれ=処暑生まれ
何か嬉しい事が生まれる予感が漂います。特に31日の新月時あたりでは、新たな恋がめばえるといった暗示が高まります。暮れの行事や初詣などに期待してみても良いかもしれません。一方で暮れの仕事納めなどでは忙殺されそうな気配。体調とも相談して、無理のない範囲で頑張りましょう。あなたの評価も高まりますので、ここでの実績が昇進などに繋がる可能性が大きい時です。特に目の前の人とは、ここから長い付き合いになる前提で接すると運が開けそうです。
乙女座後半生まれ=白露生まれ
対人関係のモヤモヤは、なかなか拭い去れないようですが、あなたの基本的な気持ちが定まってきて、その対処も現実的なものとなり、良い効果をもたらすようです。仕事に対する気持ちもしっかりとしたものになって、それに同調して、パートナーシップに関する態度も定まってゆくでしょう。思いもよらぬ方法で改善されるといった暗示も強まりますので、ここはルーチンをこなしながら、しっかりと現実を注視して行く必要があります。まずは、振りまわされないように相手との距離をとる事も考えましょう。
天秤座前半生まれ=秋分生まれ
運気の前途に希望の光が射す時に入りました。大きな流れは、人生のゆとり、楽しみと言った方向に動いて行く時となります。31日の新月前後では、ご自身の立脚点が明確になってくるのをお感じになるかもしれません。まずはポジションを確立して事にあたるのが望まれる時です。これまでの苦難を乗り越えた分、あなたの自信も相当に強いものとなっておりますので、周囲の方々とよく協力し合って、仕事や社会的活動に携わってゆきましょう。底流の運気は、基本的には力強いものとなっていますのでご安心下さい。
天秤座後半生まれ=寒露生まれ
楽しい事が目白押しと言った期間となりそうです。恋愛も好調な流れで、仕事については、何となくまとまってゆくというような、末吉と言った暗示の時です。これと言って肩肘張る事もなく、自然体でやって行ける期間となります。周囲とのコミュニケーションも良好な時ですので、概ね、良き時間が穏やかに流れてゆくといった感じです。なかなか片付けられなかった家の中については、これだけは計画を立ててしっかりと遂行して行きましょう。家の中が整えば運気も整う時であります。
蠍座前半生まれ=霜降生まれ
新たなスキルの習得や学習、資格取得のための準備などを始めるには良きタイミングとなります。特に31日の新月前後が有効ですので、元旦の計などでは現実的で直ぐに取り掛かれるものを選んで行きましょう。あなたの存在感が高まり、周囲からも一目置かれそうな期間となりますから、何をやるにしても周りからの協力などが期待できます。基本的な立ち位置を決める時でもあり、まずは何を学ぶか、しっかりと見極めて行きましょう。ここでは特に、実務的なもののほうが良さそうです。
蠍座後半生まれ=立冬生まれ
恋愛にしてもパートナーシップにおいても、何となくはっきりとしない関係に、きちんとした約束や形がついて行く期間となります。気まぐれな相手も心を正し、曖昧な関係にも将来性が見えてきます。これは1月中旬まで継続するという暗示ですから、しっかりと相手との関係を作り上げてゆきましょう。そんな中でも金運は安定しておりますので、良く考えてからのものでしたら、出費も厭わないほうが良いようです。近未来のための貯蓄、利殖法なども、考えてみても良いかもしれません。
射手座前半生まれ=小雪生まれ
対人関係、パートナーシップと言った事が見直されて行く時となります。もちろん良き意味で関係が深まったり、新たな絆が生まれたりと、更なる信頼を作り上げて行けそうです。一方で31日の新月あたりでは、あなたの経済観念に新たなものが生まれてくる兆しがあります。新しい利殖方法を考えたり、貯蓄法を考えたりと、良き施策がとられてゆくようです。行動力も旺盛な時ですから、何事も積極策が功を奏します。そしてどんな事も粘り強く考え抜くという態度が幸運の鍵となるでしょう。
射手座後半生まれ=大雪生まれ
考える力が充実しています。これまで色々と試行錯誤してきた事案に結論を出す時でもあります。審美眼も優れていますので、物の真贋や事の正邪もはっきりと理解する事ができるでしょう。仕事に関しても順調な進み方をしてゆきますから、それなりの実績や報酬も付いてくるようです。住まいに関しての事案も色々と浮上する時ですが、こちらの実行には2025年5月頃を待つ事が賢明かもしれません。周囲の状況が変化してゆきますので、ここでの早急な結論は控えたほうが良さそうです。
山羊座前半生まれ=冬至生まれ
31日に形成される新月は、あなたにとっては人生の小さなリニューアルのようなものです。まさに元旦を前にして新たな人生の方向を考えるにふさわしい時となります。金運も旺盛でありますので、夢は大きく広がってゆくはずです。そして仕事運も上々なものとなっておりますので、積極的に取り組めば、大きな成果を生み出す事も可能です。仕事と金運の良き連動と言った事がこの期間のテーマとなりそうですので、新年早々に動き出したほうが良いかもしれません。
山羊座後半生まれ=小寒生まれ
様々な制約から解放されてゆく期間となっております。これまで長い間、色々なプレッシャーの中で歩んで来られたようですが、このあたりからそのような波は静まって、自由度が高まる期間が始まります。考え方も現実になり、色々な課題に対応してゆく能力もアップします。まずは目標を明確に、そしてそれを具体化して行く事が、この期間に為すべき事のようです。自由さが増したからと言って何もしないで遊んでいては、何も生まれません。まずは現実的に考えるところから始めましょう。
水瓶座前半生まれ=大寒生まれ
人生が大きく開けてゆく時に入りました。これは長期に亘るものですから、ここで何かが急激に変化すると言った事ではなく、ゆっくりとですが確実に変容してゆく時のスタートなのであります。この期間は、まずは心が楽しいと思える事に関わって行くのがお勧めです。あなたの場合は特に独自性を大切にする態度が開運の鍵となりますので、人の価値観に左右される事なく、ご自身の心が喜ぶ方向に舵をきってゆきましょう。それがどのような場面でも必要で、そして有効なのであります。
水瓶座後半生まれ=立春生まれ
あなたの魅力が輝く時です。この傾向はこの先も続きますので、あなたの個性を前面に打ち出して行くと良いでしょう。住まいに関する事で出費などもあるようですが、ここはしっかりと調べてから、適正価格をはじいてゆく事が必要です。何かの見積もりなども、数箇所に依頼するほうが良さそうです。全般に、お金に関する事の詰めが疎かになりやすい傾向がありますので、財布の紐はしっかりと締めておく事が肝心です。
魚座前半生まれ=雨水生まれ
やっと目標が定まってきたと感じるような時です。精神的な落ち着きも生まれて良き年の瀬、新年となりそうです。ここで目指すのは長期的な安定という事ですから、少なくとも数年先を見据えた考え方で物事を進めて行く必要があります。31日の新月は、あなたにとっては、新たな社会的人間関係が生まれるといった暗示となり、暮れからお正月にかけて出会う人を大切な人と考える事が幸運の鍵です。社会的な信用も高まっている時ですから、良き縁が生じそうです。
魚座後半生まれ=啓蟄生まれ
運気は上々、頭脳の冴えもひとしおです。特にインスピレーションに優れたものがありますので、直感を大切にすると良いでしょう。周囲と意見を合わせるよりも独自性を主張しても良いかもしれません。年明けの仕事始めあたりから、あなたの存在感は急速に高まって、周囲も一目を置くようになります。ご自身の立場をしっかりとしたものにできる時が始まりますので、安易に考えを変えない事も大切です。良き2025年が始まってゆきます。
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西洋と東洋の占いをくみあわせた「青山五行」の創始者である著者が、星占いをさらに前半・後半にわけた「東洋二十四節気星占い」によって、季節ごとの運勢を占います。
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