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不思議なくらい部屋が片づく魔法の言葉

2024.12.21 公開 ポスト

片づけを"作業"にしないで楽しむコツ 「失敗してもいい! 答えは私の中にある!」おむらちも(片づけ心理カウンセラー)

部屋の状態とメンタルの不思議な相関関係を読み解き、「重い腰が上がる、魔法のフレーズ」を詰め込んだ、おむらちもさんの『不思議なくらい部屋が片づく魔法の言葉』。「これまでの片づけ本とは全然違う!」と話題を呼んでいます。本書から一部をご紹介します。

*   *   *

片づけの"コツ"は最終ゴールを意識すること

片づけが苦手な人の共通点はいくつかありますが、中でも多いのは片づけをただの「タスク」や「作業」と捉えているケースです。そうすると、片づけがしんどいイメージになってしまうので、そんな方はまず「どんな部屋にしたいか」という最終ゴールを意識してみてください。

「将来どんな素敵な部屋に住みたいか」と具体的にイメージすることで、「タスク」や「作業」ではなく、気分が上がる“未来への通過点”として考えることができるようになると、心と体が軽くなり、不思議なほど片づけが進んでいかれる方が多いんです。

私の講座では、「自分を大切にできる癒しの空間」というテーマを掲げて、具体的に考えてもらうようレクチャーしています。
私はインテリアコーディネーターでもあるので、インテリアの力も利用しながら、「自分にとって快適でほっこりする空間ってこんな感じ」というイメージをしてもらいます。

ここでも何が正しい、何が間違っているということはありません。
自分軸で考える癒しの空間は、本当に多種多様です。

(イラスト/ひえじまゆりこ​​​​)

イメージがうまくできない人には"心理的なブロック"がある

そうはいっても最初はなかなかイメージできない方もいらっしゃいます。そんな方は、心理的なブロックがあって、イメージがスムーズに出てこない状態になっていたり、素敵な部屋が自分に相応しくないと思って、想像するのをやめている場合もあります。

ある生徒さんは、「未来の素敵な部屋をイメージすることがとても怖い」とおっしゃっていました。その方は、小さい頃からお母さんに「あなたが何か選ぶと失敗するから、私の選んだ物にしておきなさい」と何度も言われてきたそうです。
そのせいで、今までの人生で、自分で何かを選ぶことを極力避けてきたと言われていました。

未来の癒しの空間は、イメージの中とはいえ、自分の選んだものだけでできた世界。それがその方にとっては、失敗してうまくいかないんじゃないかと怖くなって、イメージすることを拒否していたようです。

その方のセルフイメージを聞いてみると、「私は失敗する人だ」「私はセンスのない人だ」という言葉が出てきました。

そこから、その方は、過去のお母さんとのやり取りから、自分の行動を制限する言葉を無意識にかけ続けていたことを自覚されました。

何かにチャレンジしようと思っても、「私は失敗する人だからやめておいた方がいい」「失敗したら恥ずかしいよ」ともう一人の自分が声をかけているのに気づき、その度に、「私はうまくいく人だ」「失敗しても大丈夫」「私はセンスのある人だ」と真逆の言葉をつぶやいてもらいました。そして、失敗しても自分にダメ出しをしないという約束をしてもらいました。

もしも失敗したと感じた時は、「失敗したのはチャレンジしたから。チャレンジできて偉かったね!」と声をかけてあげることに決めました。そんな自分との約束ができたことが安心感に繋がり、不思議なくらい、どんどん片づけが進んでいきました。

自分の「好き」に気づくレッスン

カフェ巡りが趣味だったその方の理想のインテリアは、北欧カフェのような空間でした。

「いつもぐちゃぐちゃの部屋で、何から手をつけたらいいか全くわからない!」と絶望されていた方が、好きなカフェの写真をたくさん見ているうちに、自分の「好き」に気づいていかれました。

そして、「センスがない自分は無難な物しか買ってはいけない」と思って生きてこられたので、センスのある人になりきるゲームをしてもらいました。「もしあなたがセンスがある人間なら、どんな行動をする? どんな物を選ぶ?」その答えを考えて、理想のインテリアに置いてありそうな、今までなら選ばなかった物を選んでみる練習をしていかれたんです。

今では「センスいいね!」「おしゃれだね!」と友達から度々言われるようになったそうです。
毎日、自分好みの部屋でソファに座って、優雅に紅茶を楽しみ、突然の来客にも「どうぞ」と言えるようになって、「人生変わりました!」と言っておられます。

誰かの言葉や世間の常識に縛られていると、自分の思ったようには行動できなくなってしまいます。自分を大切にする癒しの空間の答えは、自分しかわかりません。自分の理想の部屋を実現した人は、自分に聞きながらチャレンジをして、何度失敗をしても、チャレンジをやめなかったから、作り上げることができたんですよね。失敗することを許可して、誰かの基準ではなく、自分の中にある答えを見つけてあげてくださいね。

「失敗してもいい! 答えは私の中にある!」

そんな風に思ってみてください。

 

 

続きは、『不思議なくらい部屋が片づく魔法の言葉』でお楽しみください。

関連書籍

おむらちも『不思議なくらい部屋が片づく魔法の言葉』

年末大掃除も怖くない!! 汚部屋出身→カリスマ片づけ心理カウンセラーだけが知っている、一生きれいな部屋が続く黄金ルール 【目次抜粋】 “重い腰があがる”魔法のキーワードで、あなたの部屋をパワースポットに ・頑張って片づけると必ずリバウンドする ・時間に追われている人ほど「洗濯」の仕組みを見直す ・水回り対策は「中途半端ミッション」 ・母親のタオルの使い方から卒業しよう ・収納を劇的に変える合言葉「ひんどとどうさ」 捨てられないのはあなたが優しいから ・部屋が散らかっている原因は、10歳までの記憶 ・「自分と仲良くなれる」部屋の作り方・片づけの極意 ・収納は「自分軸」で

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不思議なくらい部屋が片づく魔法の言葉

『不思議なくらい部屋が片づく魔法の言葉』試し読みや関連した情報をお知らせします。

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おむらちも 片づけ心理カウンセラー

片づけ心理カウンセラー®/癒しのお片づけ® 講座主宰/株式会社ソルナクレイル代表取締役 1973年、京都市生まれ。同志社大学経済学部卒。大学卒業後、大手ハウスメーカでインテリアコーディネーターとして働いた経験から得た豊富な住まいの知識と、心理カウンセラーの知識をもとに、「癒しのお片づけ講座」主宰をつとめる。心のことを解説したYouTubeチャンネルは1万4700人のチャンネル登録者に支持され、心のブロックを緩めてお部屋を整える仕組みを学ぶ「幸せに優しくなれる癒しのお片づけ無料メール講座」は現在までに7000名以上が受講。また、長期講座の「癒しのお片づけ講座」には毎年、予約が殺到している。頑張ってもうまくいかず、自分にダメ出ししている女性の方に、幸せを感じながら自分らしく生きられるサポートをしている。DIYした自宅のインテリアも多くの支持を得て、『LOVE! DIYインテリア』の表紙を飾るなどインテリア雑誌を始め数々の誌面に取り上げられ、現在まで33冊に掲載される。また、インテリア紹介のポータルサイト、SNSなどで賞を受賞。インスタグラムでは「6700いいね!」を獲得。ピンタレストでは、世界中の方から1万件以上、画像を保存されるなど、多くのインテリアファンからも支持を得る。

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