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夢みるかかとにご飯つぶ

2024.12.17 公開 ポスト

【夢ごは日誌】「VERY」デビュー狂騒曲清繭子

夢みるかかとにご飯つぶ』でエッセイストデビューした清繭子の、どちらかといえば〈ご飯つぶ〉寄りな日々。

「VERY」デビュー狂騒曲

人気女性誌「VERY」にインタビューしてもらえることになった。「VERY」ってあの「VERY」!? 私の周りのおしゃれな友達、みんな読んでる! 夢じゃないかと何度も企画書を読み直した。

「夢みるかかとにご飯つぶ」を読んで、ママも夢をみていいんだ、というメッセージをぜひ読者へ伝えたい、と声をかけてくださったのだ。

インタビューでは撮影もあるという。目の肥えた読者に「おしゃれな人」と思われたい……。当日のファッションを選びに、さっそく服屋をはしごし、吟味したあげくにニット一枚しか買わず、関係のないコートを買い(買い物あるある)、結局、家じゅうの服を引っ張り出して、なんとか3コーデに絞って、VERYのライターさんへ送信。誌面に合うものを選んでいただいた。

そして、いきつけの美容院を予約。あの「VERY」さんに合う髪型に、と美容師さんにオーダーすると、「じゃあ、ショートボブにして雰囲気を変えましょう。前髪は眉上で」と張り切ってくださった。が、しかし、出来上がった髪型はなんというか、おしゃれ過ぎるというか、それにしては清の顔が地味なため、顔が髪型についていけてないというか、端的に言えば、元のふつうのショートのほうがよかった(泣)。

でも、まだまだ張り切る私は、資生堂のメイクを予約。当日の朝、銀座の資生堂ビルに行き、あの椿のマークの入った鏡の前でプロにメイクしていただいた。

その成果があったかどうかはわからないけれど、お会いしたVERY編集部の皆さまに「お洋服、かわいい~!」「お肌キレイ~!」とたくさん褒めてくださって、おかげでリラックスしてカメラの前に立つことができた。

みなさま、ぜひ今発売中の「VERY1月号」をご覧ください。「子どもを産んだ人はいい小説が書けないと言われた清繭子さんが本を出した話」というタイトルで、一生懸命お話しました。ヴィジュアル面については、「清、張り切っちゃってんな~」と、微笑ましく見ていただけたら嬉しいです。

誌面を見た友人から「この服、参観日に着てきてかわいいって言った覚えある!」とメッセージをもらって思い出した。その参観日の午前中、私は太田光さんのインタビュー取材をしていて、その時にエッセイ集を企画してくれた担当Kさんと初めて名刺交換したのだ。私にとっての幸運の服なのかもしれない。「VERY」の記事、たくさんの人に読まれたらいいな!

 

関連書籍

清繭子『夢みるかかとにご飯つぶ』

母になっても、四十になっても、 まだ「何者か」になりたいんだ 私に期待していたいんだ 二児の母、会社をやめ、小説家を目指す。無謀かつ明るい生活。 「好書好日」(朝日新聞ブックサイト)の連載、「小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。」が話題のライターが、エッセイストになるまでのお話。

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夢みるかかとにご飯つぶ

好書好日連載「小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。」が話題の清繭子さん、初エッセイ『夢みるかかとにご飯つぶ』刊行記念の特設ページです。

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清繭子

エッセイスト。1982年生まれ、大阪府出身。早稲田大学政治経済学部卒。

出版社で雑誌、まんが、絵本等の編集に携わったのち、小説家を目指して、フリーのエディター、ライターに。ブックサイト「好書好日」にて、「小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。」を連載。連載のスピンオフとして綴っていたnoteの記事「子どもを産んだ人はいい小説が書けない」が話題に。本作「夢みるかかとにご飯つぶ」でエッセイストデビュー。

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