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発達障害児のママで博士が教える でこぼこちゃんの個性が輝く育て方

2024.12.25 公開 ポスト

自閉スペクトラム症、ひとつのことに集中できる「こだわりちゃん」はマイペースで大丈夫森川敦子(博士(作業療法学)、(株)奏音代表取締役)

先週発売された『発達障害児のママで博士が教える でこぼこちゃんの個性が輝く育て方』。本書は、約1600人の発達障害児(でこぼこちゃん)をサポートした経験を持つ、作業療法士の森川敦子氏の初書籍です。

発売を記念して、本書を彩る6人のでこぼこちゃんを毎日1人ずつ、ご紹介しています。(はじめから読みたい方はこちら!はやはらよしろうさんの可愛らしいイラストとともに、お楽しみください。

*   *   *

著/森川敦子 イラスト/はやはらよしろう

でこぼこちゃんの6つのパターン

1. エネルギーいっぱいの「キョロキョロちゃん」
2. ひとつのことに集中できる「こだわりちゃん」★本日のでこぼこちゃん
3. 和ませ上手な「ゆっくりちゃん」
4. トップを目指せる「せっかちちゃん」
5. 感受性が豊かな「ビクビクちゃん」
6. なにごとにもおおらかな「うっかりちゃん」

ひとつのことに集中できる「こだわりちゃん

(イラスト/はやはらよしろう)

特徴:好きなことへの集中力がすごい、究極の几帳面、並べるのが上手、ルーティンが大事
よく使う言葉:「今日何があるの?」「今日やることは?」
得意わざ:好きなことに対する記憶力と集中力はピカイチ
苦手なこと:急な変更、相手の気持ちを察すること、「初めて」のこと
よくある困りごと:マイペースすぎて周りが見えない。自分のペースを崩されたくない
集団生活では:お友だちと一緒に遊ぶことに興味がなくて孤立しがち(でも本人は気にしていないかも)
意外な一面:過敏で、いつものパターンが崩れるのが恐い
勉強:得意科目でこだわりを活かせば◎
将来:専門職や研究者になるかも
分類:ASD(自閉スペクトラム症)

解説

お気に入りにとことん入れ込んで、すごい集中力を発揮するのがこだわりちゃん。たとえば虫が好きだった場合、園に行く途中で虫を見つけたらそのまま、どんなに声をかけても、じーーーーっと動かない、なんてこともあります。好きなことには大人顔負けの知識があり、将来は博士など、スペシャリストになれる可能性があります。もうひとつの特徴が「究極の几帳面」。記憶力がよく、本棚の本を規則的に並べて整理することなどはとても上手です。ものを置く場所が決まっていたり、行動の順番を変えられなかったり、ルール通りにしたいのもこだわりちゃんの特徴です。

接し方のコツ

こだわりを認め、尊重することが、こだわりちゃんの能力を伸ばすコツです。苦手を克服するより、得意分野での成功体験を増やすことが自己肯定感を高めます。ルールやルーティンが崩されることに弱いため、事前に何が起こるかを説明して気持ちの準備をさせます。予習不可欠!! それでも不測の事態が生じたときは、落ち着いてゆっくりと対応して、不安にさせないようにしましょう。

*   *   *

お子さんが「マイペースすぎる」、「お友だちの中で孤立してしまう」と悩んでいる親御さんも多いでしょう。でも、そんな「こだわりちゃん」は、興味を持って進んだ「その道のスペシャリスト」として大活躍する力を備えているのです! 本書を読んだでこぼこちゃんやその家族が、少しでも明るい気持ちで毎日を過ごせますように。

次回は和ませ上手な「ゆっくりちゃん」をご紹介します!お楽しみに。

本書には「発達障害の原因」や「受診の仕方」、「おうちでできる療育」など、のべ1600人のでこぼこちゃんをサポートしてきた森川先生の効果的なノウハウが詰め込まれています。『発達障害児のママで博士が教える でこぼこちゃんの個性が輝く育て方』、ぜひ全国の書店、ネット書店でお手に取りください!

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発達障害児のママで博士が教える でこぼこちゃんの個性が輝く育て方

じっとしていられない。お友達と仲良くできない。好き嫌いがたくさん......

「うちの子だけ、どうして?」の悩みが軽くなる!

支援実績1600人・6つの療育施設を運営する森川氏の「発達障害の でこ(得意)を伸ばし、ぼこ(苦手)を補う、効果的ノウハウ」を詰め込んだ1冊。

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森川敦子 博士(作業療法学)、(株)奏音代表取締役

 

株式会社奏音代表取締役、株式会社奏音まつやま代表取締役、一般財団法人K-education理事長。

県立広島大学大学院修士課程修了。山形県立保健医療大学大学院博士課程修了。

広島県と愛媛県で計6箇所の児童発達支援事業・放課後デイサービスを運営している。博士(作業療法学)、作業療法士、精神保健福祉士、修士(保健福祉学)としての知識と実績、でこぼこちゃんの母親としての経験を活かした指導で、全国各地から講演会の依頼が殺到している。2023年には通信制高校「K教育財団森川ハイスクール」を開校。「多くの子どもたちに質のいい療育の場を届けたい」という想いのもと、生徒たちの学びを支えている。

 

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