『発達障害児のママで博士が教える でこぼこちゃんの個性が輝く育て方』発売記念!本特集では、試し読み記事を配信しております。(はじめから読みたい方はこちら!)
本日は本書を彩る6人のでこぼこちゃんの中から「ゆっくりちゃん」をご紹介します。はやはらよしろうさんの可愛らしいイラストとともに、お楽しみください。
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でこぼこちゃんの6つのパターン
1. エネルギーいっぱいの「キョロキョロちゃん」
2. ひとつのことに集中できる「こだわりちゃん」
3. 和ませ上手な「ゆっくりちゃん」★本日のでこぼこちゃん
4. トップを目指せる「せっかちちゃん」
5. 感受性が豊かな「ビクビクちゃん」
6. なにごとにもおおらかな「うっかりちゃん」
和ませ上手な「ゆっくりちゃん」
特徴:ゆっくり、のんびり、ほんわか、マイペース、気がつくと人より遅れている、素直
よく使う言葉:「あ~、まって~」「えーと……?」「そっかー」
得意わざ:周りを和ませる。天然発言でみんなを笑顔にする
苦手なこと:指示を一度で理解すること、先の見通しを立てること、整理整頓
よくある困りごと:思わず親が手助けしてしまい、自分でやる力が育ちにくい
集団生活では:ゆっくりすぎて、お友だちに置いていかれることも
意外な一面:手先が器用で、手芸や料理が得意だったりする
勉強:技能系(技術や家庭科)や芸術系は得意。5教科と体育は苦手
将来:得意を活かして好きな道に進むのが◎
分類:注意欠如が優勢なADHD
解説
のんびり、ニコニコ、おっとり、まるで本人の周りだけ、牧歌的な時間が流れているようなゆっくりちゃん。マイペースで物事にじっくり取り組みますが、周囲と同じ速さで進めることがときに難しいです。周囲のサポートがあれば日常生活をスムーズにこなせますが、集団にいると指示を理解しにくいことがあります。急かされたり、自分から積極的に動いたりすることは苦手です。学年が進むにつれて、勉強や対人関係でお友だちとの差が生じやすく、それがストレスの原因となることもあります。
接し方のコツ
ゆっくりちゃんのペースを尊重し、焦らせずに対応してください。成長はゆっくりですが、確実に伸びています。できたことを認め、ほめることが重要です。新しい環境や状況への順応を助けるために、変化を事前に伝え、準備の時間を与えてください。大切なのは、日常生活での小さな成功を積み重ねて、自信をつけさせること。手先が器用で、ものづくりが得意なお子さんが多いので、その才能を伸ばせるような環境を提供しましょう。
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周りを和やかな雰囲気にしてくれる、ゆっくりちゃん。本書では、森川先生の生徒だったゆっくりちゃんが「どんな仕事に就いたのか」も紹介しています。気になる方はぜひ、チェックしてみてください。
次回はトップを目指せる「せっかちちゃん」をご紹介します!お楽しみに。
本書には「発達障害の原因」や「受診の仕方」、「おうちでできる療育」など、のべ1600人のでこぼこちゃんをサポートしてきた森川先生の効果的なノウハウが詰め込まれています。『発達障害児のママで博士が教える でこぼこちゃんの個性が輝く育て方』、ぜひ全国の書店、ネット書店でお手に取りください!
発達障害児のママで博士が教える でこぼこちゃんの個性が輝く育て方
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