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本日は本書を彩る6人のでこぼこちゃんの中から「ビクビクちゃん」をご紹介します。はやはらよしろうさんの可愛らしいイラストとともに、お楽しみください。
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でこぼこちゃんの6つのパターン
1. エネルギーいっぱいの「キョロキョロちゃん」
2. ひとつのことに集中できる「こだわりちゃん」
3. 和ませ上手な「ゆっくりちゃん」
4. トップを目指せる「せっかちちゃん」
5. 感受性が豊かな「ビクビクちゃん」★本日のでこぼこちゃん
6. なにごとにもおおらかな「うっかりちゃん」
感受性が豊かな「ビクビクちゃん」
特徴:恐いものが多い、周りをよく見て、よく気がつく、とても敏感
よく使う言葉:「……あの(小声)」
得意わざ:人の気持ちを察すること
苦手なこと:大きい音やまぶしい光などの強い刺激、知らない場所、初めての体験、人の視線、プレッシャー
よくある困りごと:特定の感覚がとても鋭いため、本人は苦労の連続
集団生活では:自分が出せない。仲の良いお友だちとならつつがなくコミュニケーションできる
意外な一面:音楽、絵画など芸術的才能を持っていることが多い
勉強:できるほうだけど、人前で発表したがらない
将来:テレワークなど、ひとりでできる仕事がぴったり
分類:ASD(自閉スペクトラム症)
解説
繊細で過敏、深く考えすぎてしまうビクビクちゃんは、いわゆる「繊細さん」です。人の視線や発言に対して過敏に反応します。お友だちが叱られているのを見て、自分が叱られているかのように感じるほど共感性が強いです。人の気持ちを察して行動することができるため、「いい子」の仮面をかぶって、ストレスをためてしまうこともあります。集団行動が苦手で、疲れやすいですが、観察力や感受性が豊かで、芸術的な才能やプログラミングなどIT関連の技能を持つ子もいます。食感やにおいに敏感で、特定の色や種類の食べ物しか食べられないなど、偏食が見られることがあります。
接し方のコツ
ビクビクちゃんには、刺激が少ない静かな場所で過ごす時間が必要です。敏感さを理解し、安心できる環境を整えてあげてください。ルーティンを守ることで安心するタイプなので、慣れないことをするときには予告が必要です。繊細さを「強み」ととらえ、その感受性を活かせる活動や環境に触れさせることで、才能を伸ばすことができます。
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ビクビクちゃんの力を伸ばすためには、「環境を整えること」がとても重要なのですね。
「食感やにおいに敏感」だと事前に分かっていれば、ビクビクちゃんが安心して過ごせる場所を準備できそうです。
次回はなにごとにもおおらかな「うっかりちゃん」をご紹介します!お楽しみに。
本書には、「発達障害の種類や特徴」「受診の仕方」「おうちでできる療育」「学校選び」など、のべ1600人のでこぼこちゃんをサポートしてきた森川先生の効果的なノウハウが詰め込まれています。『発達障害児のママで博士が教える でこぼこちゃんの個性が輝く育て方』、全国の書店、ネット書店でぜひお手に取りください!
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発達障害児のママで博士が教える でこぼこちゃんの個性が輝く育て方
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