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発達障害児のママで博士が教える でこぼこちゃんの個性が輝く育て方

2025.01.02 公開 ポスト

自閉スペクトラム症、感受性が豊かな「ビクビクちゃん」には予告をして安心させてあげよう森川敦子(博士(作業療法学)、(株)奏音代表取締役)

発達障害児のママで博士が教える でこぼこちゃんの個性が輝く育て方』発売記念!本特集では、試し読み記事を配信しております。(はじめから読みたい方はこちら!

本日は本書を彩る6人のでこぼこちゃんの中から「ビクビクちゃん」をご紹介します。はやはらよしろうさんの可愛らしいイラストとともに、お楽しみください。

*   *   *

著/森川敦子 イラスト/はやはらよしろう

でこぼこちゃんの6つのパターン

1. エネルギーいっぱいの「キョロキョロちゃん」
2. ひとつのことに集中できる「こだわりちゃん」
3. 和ませ上手な「ゆっくりちゃん」
4. トップを目指せる「せっかちちゃん」
5. 感受性が豊かな「ビクビクちゃん」★本日のでこぼこちゃん
6. なにごとにもおおらかな「うっかりちゃん」

感受性が豊かな「ビクビクちゃん」

(イラスト/はやはらよしろう)

特徴:恐いものが多い、周りをよく見て、よく気がつく、とても敏感
よく使う言葉:「……あの(小声)」
得意わざ:人の気持ちを察すること
苦手なこと:大きい音やまぶしい光などの強い刺激、知らない場所、初めての体験、人の視線、プレッシャー
よくある困りごと:特定の感覚がとても鋭いため、本人は苦労の連続
集団生活では:自分が出せない。仲の良いお友だちとならつつがなくコミュニケーションできる
意外な一面:音楽、絵画など芸術的才能を持っていることが多い
勉強:できるほうだけど、人前で発表したがらない
将来:テレワークなど、ひとりでできる仕事がぴったり
分類:ASD(自閉スペクトラム症)

解説

繊細で過敏、深く考えすぎてしまうビクビクちゃんは、いわゆる「繊細さん」です。人の視線や発言に対して過敏に反応します。お友だちが叱られているのを見て、自分が叱られているかのように感じるほど共感性が強いです。人の気持ちを察して行動することができるため、「いい子」の仮面をかぶって、ストレスをためてしまうこともあります。集団行動が苦手で、疲れやすいですが、観察力や感受性が豊かで、芸術的な才能やプログラミングなどIT関連の技能を持つ子もいます。食感やにおいに敏感で、特定の色や種類の食べ物しか食べられないなど、偏食が見られることがあります。

接し方のコツ

ビクビクちゃんには、刺激が少ない静かな場所で過ごす時間が必要です。敏感さを理解し、安心できる環境を整えてあげてください。ルーティンを守ることで安心するタイプなので、慣れないことをするときには予告が必要です。繊細さを「強み」ととらえ、その感受性を活かせる活動や環境に触れさせることで、才能を伸ばすことができます。

*   *   *

ビクビクちゃんの力を伸ばすためには、「環境を整えること」がとても重要なのですね。
「食感やにおいに敏感」だと事前に分かっていれば、ビクビクちゃんが安心して過ごせる場所を準備できそうです。

次回はなにごとにもおおらかな「うっかりちゃん」をご紹介します!お楽しみに。

本書には、「発達障害の種類や特徴」「受診の仕方」「おうちでできる療育」「学校選び」など、のべ1600人のでこぼこちゃんをサポートしてきた森川先生の効果的なノウハウが詰め込まれています。『発達障害児のママで博士が教える でこぼこちゃんの個性が輝く育て方』、全国の書店、ネット書店でぜひお手に取りください!

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発達障害児のママで博士が教える でこぼこちゃんの個性が輝く育て方

じっとしていられない。お友達と仲良くできない。好き嫌いがたくさん......

「うちの子だけ、どうして?」の悩みが軽くなる!

支援実績1600人・6つの療育施設を運営する森川氏の「発達障害の でこ(得意)を伸ばし、ぼこ(苦手)を補う、効果的ノウハウ」を詰め込んだ1冊。

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森川敦子 博士(作業療法学)、(株)奏音代表取締役

 

株式会社奏音代表取締役、株式会社奏音まつやま代表取締役、一般財団法人K-education理事長。

県立広島大学大学院修士課程修了。山形県立保健医療大学大学院博士課程修了。

広島県と愛媛県で計6箇所の児童発達支援事業・放課後デイサービスを運営している。博士(作業療法学)、作業療法士、精神保健福祉士、修士(保健福祉学)としての知識と実績、でこぼこちゃんの母親としての経験を活かした指導で、全国各地から講演会の依頼が殺到している。2023年には通信制高校「K教育財団森川ハイスクール」を開校。「多くの子どもたちに質のいい療育の場を届けたい」という想いのもと、生徒たちの学びを支えている。

 

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