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不思議なくらい部屋が片づく魔法の言葉

2025.01.21 公開 ポスト

実家の片づけが不安なあなたへ贈る言葉「助けてもらえる私なんだ」「楽していい自分なんだ」おむらちも(片づけ心理カウンセラー)

部屋の状態とメンタルの不思議な相関関係を読み解き、「重い腰が上がる、魔法のフレーズ」を詰め込んだ、おむらちもさんの『不思議なくらい部屋が片づく魔法の言葉』。「これまでの片づけ本とは全然違う!」と話題を呼んでいます。

片づけ心理カウンセラーであるおむらちもさんの特別出張講座が、2025年2月9日(日) 14時に開催されます。テーマは「15タイプ 片づけ心理診断&片づけ心理ワークショップ」。その開催を記念して、『不思議なくらい部屋が片づく魔法の言葉』から一部をご紹介します。

*   *   *

両親が亡くなった後の実家の片づけが不安

私の年代になると、亡くなった両親の家の片づけをすることにすごい重圧を感じておられる方が多くいらっしゃいます。

自分も片づけができないのに、親の分まで降りかかってきたら、子泣きじじいが背中に乗っている以上の重みかもしれません。

私の母は今年89歳ですが、買い物が大好きで、人に配ったらいいと新品のタオルや傘などを数十個大量買いしては、買ったことも忘れて袋に入れっぱなし。

実家は古い物から新品の物まで、様々な物が入った袋で溢れています。母の口癖の「もったいない」という決まり文句はもちろん、「捨てるのはいつでも捨てられる!」とドヤ顔をして言い放つ始末。

「あの~……、それ、いつか全部、私の仕事になると思うんですけど~……」と私が密かに心の中でツッコミを入れているのを知る由もありません。

そして、実家には昔、祖父母も住んでいたので、2世帯分の大荷物が蓄積されているのですが、私は今は不思議なくらい重荷には感じていません。

自分の片づけができない時は、正直、「母の物はもちろん、祖父母のお荷物まで押し付けられるのは嫌だ! 元気な間にちゃんとしてよ!」と思っていました。そして、片づけができるようになってからも、最初は「母も私みたいに片づければいいのに!」と母の行動に色々口を出しました。

そして、片づけ講座を開くようになってからは「私が片づけの先生をしているんだから、実家が汚いのはカッコ悪いし恥ずかしい。もうこれ以上、足を引っ張らないでよ!」なんて思いがあって、なんとか母を変えたいといつも思っていました。

でも、そうやって、母を変えようと思えば思うほど、母は頑なになり、余計に片づけたくないと反発するようになりました。

人は変えられないけれど、自分の思い込みは変えられる

人を変えようと思えば思うほど、相手は変わらないように突っ張るもの。

このことは心の勉強をして知っていたはずなのに、自分の家族のことになるとつい忘れてしまいがちですね。

その日から、私は母を変えようとするのをやめました。母ももう高齢なので「好きなことをして片づけのことなんて気にせず、人生楽しんだらいいよ! もしあの世に行ったら、母の分も祖父母の分も全部私が気持ちよーく捨ててあげるから、任せとき!!」って気持ちで、見守っています。

そりゃ私も親に対して、すねた気持ちや被害者意識を持ってきた部分があるので、最初から爽やかに、そんな風には思えなかったけれど、心理カウンセリングで母への気持ちが少しずつ緩んできたことで、実家の片づけへの気持ちも少しずつ変わってきました。

今の私にとって実家の片づけは「卒業試験」みたいな気がしています。
やらされている、じゃなく、迷惑かけられて足を引っ張られているでもなく、「母ができなかった『気持ちいい』を私が存分に感じてやるぞー!!」そんなところに意識が向いているので、気持ちが軽いんだと思います。

人は「気持ちいいこと」しかやりたくないのでね。

亡くなった人の物を捨てるのに罪悪感を覚える人もいると思います。捨てることと様々な罪悪感が繋がっているということを、1章ではお話ししてきました。

でも、その罪悪感は思い込みです。

特に亡くなった方の物を処分する時には、自分が無意識に持っている「死生観」が関わってくるかもしれません。

例えば、死んだ人がどこかで見ていて、怒っている気がしていたら、そりゃ捨てにくいですよね。
そんなイメージも、自分が勝手に作り出している思い込みなんです。

楽~にできる自分というセルフイメージを育てよう

私は、小さい頃から何人もの身内の死に立ち会ってきました。その度に死というものと向き合ってきたんですが、死後の世界は誰にもわからないものだからこそ、今の私が心地よく幸せに暮らせるように考えておくのがいいと思ってきました。

この世の肉体がなくなれば、その人がこの世に残した物体も使えなくなり、その人にとってもその物は意味を持たなくなる。だから、大切にされていた物を手放しても大丈夫。魂は幸せにどこか良いところにいらっしゃるんだろうと信じて、この世でその方が処分できなかった物は、変に罪悪感を覚えずに、気持ちよく処分してあげよう。そんな気持ちでいるのがいいのかなと思います。

そして、残された荷物は、自分だけで背負わず、できるだけ周りの人に協力してもらったり、時には業者さんにも頼んだりしながら、手放していけたらいいですね。

案外楽~にできるかもしれないって、思ってみるのも良いかもしれません。楽~な方法を思いつくかもしれませんよ。

「助けてもらえる自分なんだ」

「楽していい自分なんだ」

そんなセルフイメージを育てることも大切ですね。
どうか「助けてもらえる私なんだ」と信じてみてください。

 

続きは、『不思議なくらい部屋が片づく魔法の言葉』でお楽しみください。

「15タイプ 片づけ心理診断&片づけ心理ワークショップ」オンライン参加チケット販売中!

2月9日(日)14時に開催予定です。詳細は幻冬舎カルチャーのページをご覧ください。

関連書籍

おむらちも『不思議なくらい部屋が片づく魔法の言葉』

年末大掃除も怖くない!! 汚部屋出身→カリスマ片づけ心理カウンセラーだけが知っている、一生きれいな部屋が続く黄金ルール 【目次抜粋】 “重い腰があがる”魔法のキーワードで、あなたの部屋をパワースポットに ・頑張って片づけると必ずリバウンドする ・時間に追われている人ほど「洗濯」の仕組みを見直す ・水回り対策は「中途半端ミッション」 ・母親のタオルの使い方から卒業しよう ・収納を劇的に変える合言葉「ひんどとどうさ」 捨てられないのはあなたが優しいから ・部屋が散らかっている原因は、10歳までの記憶 ・「自分と仲良くなれる」部屋の作り方・片づけの極意 ・収納は「自分軸」で

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不思議なくらい部屋が片づく魔法の言葉

『不思議なくらい部屋が片づく魔法の言葉』試し読みや関連した情報をお知らせします。

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おむらちも 片づけ心理カウンセラー

片づけ心理カウンセラー®/癒しのお片づけ® 講座主宰/株式会社ソルナクレイル代表取締役 1973年、京都市生まれ。同志社大学経済学部卒。大学卒業後、大手ハウスメーカでインテリアコーディネーターとして働いた経験から得た豊富な住まいの知識と、心理カウンセラーの知識をもとに、「癒しのお片づけ講座」主宰をつとめる。心のことを解説したYouTubeチャンネルは1万4700人のチャンネル登録者に支持され、心のブロックを緩めてお部屋を整える仕組みを学ぶ「幸せに優しくなれる癒しのお片づけ無料メール講座」は現在までに7000名以上が受講。また、長期講座の「癒しのお片づけ講座」には毎年、予約が殺到している。頑張ってもうまくいかず、自分にダメ出ししている女性の方に、幸せを感じながら自分らしく生きられるサポートをしている。DIYした自宅のインテリアも多くの支持を得て、『LOVE! DIYインテリア』の表紙を飾るなどインテリア雑誌を始め数々の誌面に取り上げられ、現在まで33冊に掲載される。また、インテリア紹介のポータルサイト、SNSなどで賞を受賞。インスタグラムでは「6700いいね!」を獲得。ピンタレストでは、世界中の方から1万件以上、画像を保存されるなど、多くのインテリアファンからも支持を得る。

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