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文学フリマというイベントをご存じだろうか。
読書好きの方、なかでもご自身も文章を書く、という方であれば、知っている割合はかなり高いのではないだろうか。テレビ番組などで取り上げられることもあり、年々注目度は上昇している。
どのようなイベントであるかを知るには、文学フリマの公式サイトに掲載された文章がもっともわかりやすいだろう。以下に引用する。
文学フリマは、作り手が「自らが〈文学〉と信じるもの」を自らの手で作品を販売する、文学作品展示即売会です。
小説・短歌・俳句・詩・評論・エッセイ・ZINEなど、さまざまなジャンルの文学が集まります。
同人誌・商業誌、プロ・アマチュア、営利・非営利を問わず、個人・団体・会社等も問わず、文芸サークル、短歌会、句会、同人なども出店しています。参加者の年代は10代~90代まで様々です。
現在、九州~北海道までの全国8箇所で、年合計9回開催しています。
(文学フリマ公式サイト https://bunfree.net/)
同人誌即売会として名高いコミックマーケット(コミケ)やコミティアとの大きな違いは、「文学作品」に限定しているところである。ただし、販売するのは『作り手が「自らが〈文学〉と信じるもの」』だと標榜していることからもわかるとおり、運営側が「文学作品」の枠を規定しているわけではない。
文学フリマは全国8か所で開催されているが、なかでも「文学フリマ東京」の盛り上がりはすさまじい。昨年5月19日に東京流通センターで開催された「文学フリマ東京38」は、来場者数が12,283人に上ったという。しかも開催時間は12時~17時の5時間のみである。
年々増していく盛り上がりに対応するため、昨年12月1日の「文学フリマ東京39」は、東京ビッグサイトで開催された。ちなみに公式発表によれば、来場者数は14,967人だったという。前回から約2割増だ。
ところで。
この連載「あなたの書店で1万円使わせてください」は、タイトル通り、さまざまな書店で買い物をさせていただき、その模様をお伝えするエッセイ企画である。しかし、私は思う。なにも、一般的な意味での「書店」に限定する必要はないのではないか? たくさんのブースが出展する文学フリマだって、めちゃくちゃ広い意味での「書店」とは言えまいか?
そんな大曲解を経て、「文学フリマ東京39」を、この企画の取材先とすることに決めた。
いわば、今回は特別編である。いつもとちょっと違う買い物のようすを、お楽しみいただきたい。
*
12月1日、昼。りんかい線国際展示場駅で担当編集者氏と待ち合わせた。ひとまず駅構内のドトールに入って、作戦を練る。
「めっちゃ広いですね……」
あらためて、公式サイトでフロアマップを見たわれわれは呆然とした。なにしろブース数は2,578、出店数は2,263というから半端ではない。私が文学フリマに参加するのは3回目だが、あきらかに今までよりも規模が大きくなっている。30秒ずつかけて全店舗を見ていたら、約19時間かかる。
「全部見るのは絶対ムリ」
早々に結論を出したわれわれは、なんとなく「ここは見ておきたい」というポイントをいくつか定め、あとはその場での出会いに任せることにした。
国際展示場駅から東京ビッグサイトまでは、徒歩十分足らずで到着する。
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当日は他にもいくつかのイベントが行われていたらしく、周辺は盛況だった。文学フリマの会場は西3・4ホールだ。
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とりあえず、この企画恒例の「1万円札ショット」を撮っておく。
本企画のルールは「(できるだけ)1万円プラスマイナス千円の範囲内で購入する」という一点のみ。さっそく自腹(ここ重要)の1万円を準備して、買い物スタート。
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会場全体の模様は割愛するが(撮ってもモザイクだらけになる)、開場直後の12時過ぎでもすでに大盛況だった。そこかしこにブースが並び、来場者たちが足を止めて、テーブルの上の冊子を手に取ったり、ブースの人と会話したりしている。
「広いですね」
「ええ、広いですね」
担当編集者氏となんの意味もない会話を交わしつつ、とりあえず端からブースを見ていくことに。
最初に足が止まったのは、桜田千尋さんのブースだ。
桜田さんは「満月珈琲店」などの作品で知られるイラストレーターだ。以前、X上でのつながりはあるが、直接お会いするのは初めてだった。
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こちらでは『三毛猫ランプ』(あした、春がきたら。)を購入。ちなみに、『満月通信 vol.6』には拙著『夜更けより静かな場所』の感想を書いてくださっていた。桜田さん、ありがとうございます。
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つづいて気になったのは、旅行雑誌のようなこちらの本。
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一時期北海道に住んでいた身としては、表紙の「北海道アンソロジー」の文言は無視できない。
販売されているのは、望月麻衣、きたみまゆ、桜井美奈、寺地はるな、藤白圭、保坂祐希、町田そのこ『北海道アンソロジー あの日、あの景色の中で。』(新月館)だった。なにしろ執筆陣が豪華。商業アンソロジーと見まがうほどのメンバーが、ずらりとそろっている。デザインも凝っている。
こちらの本も迷わず購入。
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人混みをかきわけながら、ブースとブースの間を移動する。入場から三十分ほどの間に、また人が増えている気がする。
いくつかのブースを眺めつつ、「おっ」と足が止まったのがこちら。ポンサ、雑煮ガチャガチャ。、ピンクマン、気さくなウサギ、おとききお『Hotel六花306 ご自由にお書きください』(奥の見えないフロント)である。
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ホワイトボードの説明に導かれるまま、見本用の本を読ませてもらう。冒頭数ページに掲載されている「ノート」の感じが、とてもリアル。これだけでも「買い」だと思わせられる1冊で、即購入を決定。パラパラめくってみると、小説もなかなかのボリュームだった。
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さらに壁際から「岩井さん!」の声が。声をかけてくれたのは、作家の最東対地さんだった。さらには逸木裕さんと額賀澪さんもいらっしゃる。会場にはプロ作家の方もたくさんいらしたが、作家3人が店番をしている光景はなかなか見られない。
そのブースで販売されているのが、尼野ゆたか、逸木裕、川越宗一、最東対地、寺地はるな、額賀澪、水沢秋生/最東対地編者『編集に怒られる!』(最東対地の嗤う壺企画)だった。
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実のところ、『編集に怒られる!』の感想はSNSで何度も見かけていて、前から気になっていた。この流れで買わないわけにはいかない。当然購入。
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『北海道アンソロジー』や『編集に怒られる!』に限らず、プロ作家の出店はたくさん見受けられた。たとえば、昨年座談会でご一緒した木爾チレンさんも、夫のけんごさんとともに出店していた。(行列がすごすぎたので挨拶は断念)
ますます混雑度合いを増す会場内で、注意を引かれる表紙を発見。神崎蒼夜、青井タイル、九科あか、足立いまる、乙宮月子、根谷はやね、山茶花手折『ひみつ道具合同』(も~~っと! 文芸部)である。
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ひみつ道具といえば、もちろんアレである。さまざまなひみつ道具をテーマにした短編集らしく、アレを愛読する私としては読まないわけにいかない。というわけで、購入。
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つづいて、双子のライオン堂さんのブースへ。双子のライオン堂さんといえば、過去にこの連載でも訪問したことがある赤坂の書店だ。同時に、文芸誌『しししし』や書籍などを出版する出版社でもある。
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そんななか、平積みになっていた一冊の本に視線がひきつけられる。佐々木光子/聞き手・竹田信弥『戦前生まれの旅する速記者』(双子のライオン堂)である。
佐々木光子さんは、戦前に女学校で速記を学んだフリーの速記者。速記ひと筋で約1世紀を駆け抜けてきた佐々木さんの半生を記した本で、聞き手をつとめたのは双子のライオン堂店主の竹田さん。概要を聞いただけで、面白さが約束されているような1冊である。
迷いなく、こちらも購入することに。
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さらに関かおるさんと村崎なつ生さんの「ツンドラ葡萄」へ。
昨年、関さんは『みずもかえでも』で小説野性時代新人賞を受賞(同時受賞は諏訪宗篤さんの『海賊忍者』)、村崎さんもノベル大賞の準大賞を受賞と、今まさに波に乗っている書き手のお二人。(ちなみに、岩井も野性時代(当時は野性時代フロンティア文学賞という名称)の出身)
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そんなツンドラ葡萄のお二人がつくったのが『うみかぜひかり』(ツンドラ葡萄)。短編小説やエッセイが掲載されているそうで、タイトルと同じくらい爽やかな表紙にも心ひかれ、購入を決定。
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出版社が並ぶブースを見ていると、詩人のカニエ・ナハさんが出店されているのを発見。
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ブースに並んでいるのは、どれも新刊書店ではお目にかからないようなつくりの本ばかり。なかでもつい手が伸びたのが、『骨と川』(カニエ・ナハ)。
この本は、「骨」と「川」という漢字をさまざまに分解・加工して、新しいビジュアルにつくりかえる試みをした1冊。文章表現というより、言葉の姿かたちを問い直す視覚芸術だと感じた。こうした表現形式は、「コンクリート・ポエトリー」と呼ばれるジャンルだそう。
詩集は新刊書店ではあまりたくさん置かれていないことが多く、ましてや『骨と川』のような挑戦的な本と出会える機会はそう多くない。これこそ文学フリマの醍醐味だ。というわけで、こちらも購入。
会場はいよいよ混みあってきた。場所によってばらつきはあるが、テーブルとテーブルの間に来場者のみなさんが密集している感じ。
人をかき分けながら本を見ていると、手条萌さんのブースで足が止まった。
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手条さんが書かれているのは、本のタイトルにも入っている「お笑い評論」。
最近のお笑いは「考察」がブームになっている感があり、漫才やコントのネタへの考察もネット上では散見される。
しかし手条さんは個別ネタへの「考察」ではなく、よりマクロな環境(ワーキャーファンなど)も含めた状況を分析する、まさに「評論」に主眼を置いているように感じた。「考察」ではなく「評論」ができる人は、貴重な存在である。
どれも面白そうだが、『教養としてのお笑い評論、あるいは30年史。』(強い気持ち・強いしらす)は特に内容がぎっしり詰まっているようだ。こちらを購入することに。
なんとなく、「お笑い評論」はこれから「来る」ジャンルになりそうな予感がする。
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壁際に移ってうろうろしていると、またも、過去にこの企画でお会いした方を発見。出版社・百万年書房の代表である北尾さんだ。(この企画の未来屋書店上尾店さんでの回に登場→ https://www.gentosha.jp/article/26442/ )
そんな北尾さんの頭には、おばけのトレードマークが。よく見れば、服も上下とも白い。もしかして北尾さん、あの世から文学フリマに参戦しているのか……?
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もちろんそんなわけはない。これは、ブースで販売している『お悔やみ申し上げません 百万年書房北尾修一生前弔辞集』(百万年書房)にあわせた服装(扮装?)なのである。
この本では、早乙女ぐりこ、向坂くじら、堀静香といった書き手たちが、北尾さんの生前弔辞を寄稿している。生前葬というのは聞いたことがあるが、生前弔辞集というのは初めてお目にかかる。
書き手の皆さんが、北尾さんをどう書かれているのか知りたくて購入することに。これまた読むのが楽しみ。
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百万年書房のブースを見ていると、「岩井さん!」と声をかけてくれる人が。振り返ると、そこには高知県にあるTSUTAYA中万々店の山中由貴さんがいらっしゃった。
山中さんといえば、半年に一度「山中賞」を発表したり、フリーペーパーを作成したり、店頭をディスプレイで盛り上げたりと、出版業界をおおいに活性化してくださる書店員さんである。
私も過去、フリーペーパーなどで何度も作品を取り上げていただいた。そんな山中さんだが、実は直接お会いするのは初めて。お互い、ようやく会えたことに興奮する。
山中さんは、本間悠さん、飯田正人さんとのユニット「山本飯」の一員でもある。お二人も書店で勤務されていて、本間さんは「ほんま大賞」、飯田さんは「飯田賞」を半年に一度発表、これまた出版業界を盛り上げてくださっている。
そんな山本飯のブースは、実は百万年書房のすぐ横だった。ブースにいらっしゃった飯田さんとも初めてお会いできた。
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「山本飯」は少し前から公式ファンブックをつくっているそうで、今回でvol.3を数えるという。卓上にはvo.1からすべてそろっていたが、上級者向けといわれるvol.1を購入することにした。
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ここで、購入した本は全部で11冊に。さすがに1万円いったんじゃないかと思って計算してみると、ちょうど1万円だった(と思う)。
(と思う)というのは、計算の記録を残していないため、記憶があいまいなせいだ。個々の本の価格がわからないものもあり、再計算できなくなってしまったのだが、今回は「たぶん1万円ちょうどだったと思う」ということで勘弁してほしい。
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このエッセイを書きながら、文学フリマのよさをあらためて実感した。
だいいちに、「普通の書店では出会えない本と出会える」ことがある。書き手がプロであるかどうかとは関係なく、いろんな人が書いたいろんな本を手に取り、購入することができる。ネットで買える本も少なくないが、リアルで巡り合うからこその「運命感」もあり、紙の本を買うことの楽しさを再確認できた。
また、「書き手と会うことができる」のも魅力のひとつだ。ネットでしか面識がない人、長らく会っていなかった人、会場で初めて言葉を交わす人。いろんな書き手の方と会って話すことができるのは、文学フリマならではだ。
私自身、文学フリマで出店したことはないが、ブースにいる人たちの緊張した面持ちや楽しそうに会話する様子を見ていると、「出店してみたい!」という気持ちが自然と湧き起こってきた。
もしも出店者として参加する日が来たら、その時はきっと、また新しい「文学フリマの魅力」に気付けるのかもしれない。
*
最後に。
この企画に協力してくださる書店さんを募集中です。
「うちの店でやってもいいよ!」という書店員の方がいらっしゃれば、岩井圭也のXアカウント @keiya_iwai までDMをください。関東であれば比較的早いうちに伺えると思いますが、それ以外の地域でもご遠慮なく。
それでは、次回また!
【今回買った本】
・桜田千尋『三毛猫ランプ』(あした、春がきたら。)
・望月麻衣、きたみまゆ、桜井美奈、寺地はるな、藤白圭、保坂祐希、町田そのこ『北海道アンソロジー あの日、あの景色の中で。』(新月館)
・ポンサ、雑煮ガチャガチャ。、ピンクマン、気さくなウサギ、おとききお『Hotel六花306 ご自由にお書きください』(奥の見えないフロント)
・尼野ゆたか、逸木裕、川越宗一、最東対地、寺地はるな、額賀澪、水沢秋生/最東対地編者『編集に怒られる!』(最東対地の嗤う壺企画)
・神崎蒼夜、青井タイル、九科あか、足立いまる、乙宮月子、根谷はやね、山茶花手折『ひみつ道具合同』(も~~っと! 文芸部)
・佐々木光子/聞き手・竹田信弥『戦前生まれの旅する速記者』(双子のライオン堂)
・関かおる、村崎なつ生『うみかぜひかり』(ツンドラ葡萄)
・カニエ・ナハ『骨と川』(カニエ・ナハ)
・手条萌『教養としてのお笑い評論、あるいは30年史。』(強い気持ち・強いしらす)
・大原扁理、大森皓太、小檜山想、早乙女ぐりこ、向坂くじら、田中理那、ひらいめぐみ、平城さやか、堀静香『お悔やみ申し上げません 百万年書房北尾修一生前弔辞集』(百万年書房)
・山中由貴、本間悠、飯田正人『山本飯公式ファンブック vol.1』(バラエティ書店員・山本飯)
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デビューしてから4年経った2022年夏。私は10年勤めた会社を辞めて専業作家になっ(てしまっ)た。妻も子どももいる。死に物狂いで書き続けるしかない。
そんな一作家が、七転八倒の日々の中で(願わくば)成長していくさまをお届けできればと思う。
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