2025年2月27日 往年のスター辛酸なめ子

久しぶりに豊洲へ。スコッチウイスキー「グレンモーレンジィ」が、ハリソン・フォードを起用したオリジナルムービーを制作し、上映会が行なわれるとのことでした。タイトルは「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・スコットランド」。

久しぶりのららぽーと豊洲。駅から地下道を通っていったら迷って別の棟に行ってしまいなかなかたどり着かず……。久しぶりのショッピングモールで物欲が炸裂するかもしれないと恐れていましたが、そこまで買いたい気持ちにならなくて、スリッパくらいで満足しました。

ハリソン・フォードといえばもう82歳で、先日ハリウッドから引退すると言ったニュースが流れていました。もう十分働かなくても良いくらい稼いだことでしょう。インディ・ジョーンズのときは40代の男盛りで余裕の笑顔が素敵でしたが……時は流れてイケおじいさんになっていました。昔、老け専の人が「老人斑に萌える」と言っていたのを思いい出しました。

今、タイパ指向でドラマも数分くらいのものが人気ですが、今回の映画も一本数分程度の短編が集まっていて、さらに本編のCMにつながる、という演出。試写では全てではないですが半分くらい観ることができました。

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・スコットランド」はそのタイトル通りスコットランドロケでかなりお金がかかっています。本人役のハリソン・ファードが、スコットランドの館で暖炉を眺めてスコッチウイスキーを飲んでいる夢を見て「そうだ、スコットランド行こう」と思い立ちます。朝、瞑想してからいきなりスコッチウィスキーを飲んでいて驚きました。白いTシャツは、おじいさんの肌着っぽく見えそうなところ、おしゃれな部屋着に見えるのがさすがスターです。また、革ジャンにタイトなデニムをはくとシャキッとして見えました。あきらめないファッションが、気持ちを若く保っています。

スコットランドに到着したハリソンは、現地の蒸留酒の醸造所を訪れ、CM撮影の計画を進めます。山を登ったり、森を駆け回ったり、これまで自分に求められてきた役柄ではなく、暖炉の前でまったりしたいと望むハリソン。でも、サービス精神旺盛な彼は、監督の希望通り、丘に登ってクールに商品をPRする、という演出を受け入れます。そんな撮影の裏話を見守り、やっと完成した本編CMを、観客もともに達成感を得ながら観賞する、という構成でした。

ハリソン・フォードが「グレンモーレンジィ」という名前をなかなか覚えられず「グレン……モオオレンジ？」などと何度もまちがえるシーンなど、おじいさん萌え度が高いです。CM撮影シーンでは、何度も撮り直しになり、苛立つ姿がリアルでした。丘を滑って転びそうになりながら登るハリソン。年を重ねると、日常のちょっとしたことも冒険になる、とインディ・ジョーンズの俳優に教えてもらったようです。80代になってもこうやってありがたがられ、仕事があるのは幸せです。

ハリソン・フォードにちなんで、せっかくなのでプチ冒険というか、豊洲から船に乗って都心に移動しました。500円で乗れる小型の船です。早めに乗り込んだら、停泊中激しく揺れていて少し気分が悪くなり、出航前から冒険欲は満たされました。