
トランプ大統領と大統領上級顧問ピーター・ナバロの関税政策によって株や投資信託が下がりまくって悩ましいです。
イーロン・マスク氏がナバロ上級顧問のことを「レンガ袋より愚か」とディスっていました。なぜレンガ袋が出てくるのか謎ですが、調べたらナバロ氏はレンガより頑丈そうで、2022年に議会侮辱罪で起訴されて有罪評決で服役していたようです。
顔つきを見て一筋縄ではいかないおじいさんだなと思ったのですが、何を言っても折れないキャラ感が。過去の著作タイトルを見ると中国をかなり敵視しているようです。マスク氏とナバロ氏が関税を巡って批判し合っていますが、今度ばかりはマスク氏を応援したくなります。というか投資信託にテスラの株も入ってるのでなんとかしてほしいです……。と思ったら、トランプが90日間の関税停止(中国以外)を発表。精神的に消耗しました。
株式市場が存在しない、純粋に人間が作物を育てて神に豊穣を祈っていた時代は平和でした。先日伺った、神社本庁の伝統文化セミナーのテーマが「お神酒の起源 -古代の神祭りとお酒-」という興味深い内容でした。國學院大の笹生教授が講義をしてくださいました。
古代から神様に捧げられてきた神饌。神聖な食べ物にお神酒が加わっています。古代において稲の豊作を祝うお祭り「祈年祭」では、神様との契約の祝詞が奏上されていました。その内容を現代語訳すると……
「肘から水の泡が垂れるように、腿で泥をかき寄せるようにして、人々が苦労して田んぼでつくった稲穂を、神々がよく実った稲穂として天皇に差し上げてくださるのならば、立派な神饌をお供えしましょう」という独特の比喩表現が。
さらに、
「稲の初穂をたくさんの穂として置き、御酒で口まで満たした瓶を並べて供えましょう」と、神様を丁重におもてなししています。
古代はこのように、稲穂とお御酒と、野菜、魚、海藻をお供えして、豊作を祈願していました。
こんな話を伺うと、お賽銭箱に5円玉硬貨を入れて願い事をするというのは神様に「それだけ?」と思われてもしかたないと思えてきます。やはり神社は、正式参拝でそれなりの対価をお捧げしたほうが良いのかもしれません。
古代は、最新技術を神様にお供えする風潮がありました。当時導入されたばかりの機織り技術で織られた布、朝鮮半島の百済や新羅から最新技術が入ってきた鉄の道具など。お御酒も古墳時代に朝鮮半島から伝来した、新しい技術で醸造されたおいしいお御酒が捧げられました。5世紀に伝来した馬は、神の最新の乗り物として神祭りで供えられたそうです。
現代において神様にどんな捧げものをしたら喜んでくださるのでしょう。生成AIとか3Dプリンターで作ってもあまり喜ばれなさそうです。乗り物は水素カーや自動運転の車など……。
そして日本はまだ平和ですが、気象が不安定なメソアメリカのアステカ、マヤ、インカ文明では、人間そのものが捧げものになっていました。生け贄の風習です。でもそれこそ高次元の神様は、血みどろの人間を捧げられて内心ドン引きしてそうですが……。もしかしたらいつの間にか神が入れ替わって、血を欲し生け贄を喜ぶ魔物が君臨していたのかもしれません。
いろいろ勉強になったセミナーを聞いたあと、しばらくお賽銭額がちょっと増えて100円くらいになりました。

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次元上昇日記

「次元上昇」とは? それは「アセンション」のこと。では、「アセンション」とは何か……。いろいろな意味があるので、ネットを検索してみて下さい。しかし、辛酸なめ子さんにとって、それは日々、功徳を積んで善行マイレージを貯め、それがある閾値に達すると得られる高い次元のこと。この連載は、その善行マイレージを貯め次元上昇をめざす一人の女性の抱腹絶倒、試行錯誤の記録です。
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