臨月のお腹を抱え、年下のドイツ人の夫と4人の子供と、スーツケース12個でブラジル・サンパウロに移住! モデルの日登美さんが日本の真裏で奮闘した1年を綴る、笑いと涙のエッセイ『ブラジルの我が家 Família no Brasil!』(幻冬舎)が3/11(水)に発売になります。
そこで、刊行を記念して幻冬舎Plus限定のブラジル移住記・特別編を公開しちゃいます。ご紹介するのはもちろん、おいしそ~うなブラジルでの料理たち! 材料は、日本に売っている身近なものを使用するので、珍しいスパイスも不思議な野菜も使わないのでご安心を。
日登美さんならではのスペシャルなブラジル料理、ぜひ挑戦してみてください。
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初めまして日登美です。
私はモデル、マクロビオティックインストラクターを経て気がつけば30半ばで5人の子持ち。そんでもって二度の結婚で今や家族の国籍は日本、ブラジル、ドイツとバラエティ豊かな異色家族でありまして、その上現在ご縁あって日本の裏側ブラジルで生活しております。
そんな我が家の波瀾万丈なブラジルまでの道のりと、これまたハプニングだらけのブラジルの日常のあれこれをエッセイで綴った本『ブラジルの我が家 Familia no Brasil!』がいよいよ3月11日に発売されます。どうぞお手に取っていただければと思います。
さて、ここではみなさんに拙書で綴ったブラジルでの暮らしをちょっとでも感じていただけたらと思い、ブラジル料理やブラジルでの我が家の料理をご紹介したいと思います。
ブラジル料理と言えば「フェジョアーダ」。黒インゲン豆の煮込みと細長い米を一緒に食べるカレーライス的な趣なこの一品は、日本人受けすること間違いなし! ポルトガル語で「フェジョン」は豆という意味ですが、黒インゲン豆で作ると「フェジョアーダ」、それ以外の豆でこの料理を作ると「フェジョン」と呼ばれます。この煮込み料理は日本で言う所の御飯とみそ汁的な存在なのです。
作り方は至って簡単。今回は日本でも手に入る豆でできるフェジョン(豆の煮込み)をご紹介しましょう。一晩浸水した乾豆1カップ(ウズラ豆など)を圧力鍋に入れ、水をかぶるよりやや多めに加えて火にかけ、15分ほど圧力をかけて煮ます。その間に別のフライパンでみじん切りにしたにんにく、タマネギ1/2個と細かく切ったベーコンをオイルで炒めます。ベジタリアンの人はベーコンは省いてもいいですよ。
豆が煮えたら蓋をあけ、炒めたフライパンの中身を全て投入し、ローリエ、イタリアンパセリ、塩を加え、やや豆がつぶれて汁が濁りどろっとするまで煮込んで完成(約20〜30分)。仕上がりはカレーライスみたいなドロドロ感です。
ベーコンを入れないときは醤油で味を調えるのが我が家のベジタリアンバージョンの作り方。ベーコン以外にもチョリソーや太いソーセージを切った物を一緒に煮込む作り方もありますが、入れる肉類はお好みで。ポイントは豆を一晩浸水することだけ。これにタイ米的なぱらっとした御飯を用意してフェジョン完成。付け合わせにはケールをにんにくバターで炒めたものとオレンジなんかが定番です。
ブラジル料理はめんどくさいことをしないのがいいところ。そんでもって適当でもだいたいおいしくできるのもいいところ。是非お試しくださいませ!