臨月のお腹を抱え、年下のドイツ人の夫と4人の子供と、スーツケース12個でブラジル・サンパウロに移住! モデルの日登美さんが日本の真裏で奮闘した1年を綴る、笑いと涙のエッセイ『ブラジルの我が家 Família no Brasil!』(幻冬舎)が3/11(水)に発売になりました。
そこで、刊行を記念して幻冬舎Plus限定のブラジル移住記・特別編を公開しちゃいます。ご紹介するのはもちろん、おいしそ~うなブラジルでの料理たち! 材料は、日本に売っている身近なものを使用するので、珍しいスパイスも不思議な野菜も使わないのでご安心を。
日登美さんならではのスペシャルなブラジル料理、ぜひ挑戦してみてください。
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砂糖を大量に使うスイーツの多いブラジルですが、あまり強い甘みに慣れていない私でもおいしくて気に入ったスイーツがあります。それがゴヤバーダ(Goiabada)です。
ゴヤーバ(グアバ)というフルーツと砂糖でできた砂糖菓子で、日本の羊羹に甘さも食感もそっくりですが、ゴヤバーダはそれにトロピカルフルーツの良い香りがしてとても美味しいのです。ブラジルではそのままスライスして食べるほか、フレスカウという、モッツァレラチーズのしょっぱいバージョンのようなチーズの上に乗せて、ブラジル版カプレーゼのようにして食べることが多いです。
さて、そんなゴヤバーダを使ったブラジル定番スイーツがクッキー。薄いクッキー生地に小さくカットしたゴヤバーダを巻いて焼き上げると、溶けたゴヤバーダがジャムのようになり美味。我が家ではバターや卵を使わないさくっと甘いクッキー生地で作ります。
作り方は意外と簡単。ボールに5カップの薄力粉に1/2カップのキビ砂糖と塩少々を入れて良く混ぜ合わせます。そこに1カップのオイルを両手で擦り込むように加えます。ぽろぽろのそぼろ状になったら、豆乳1/2カップほどをフォークで混ぜながら少しずつ加えて一まとまりの生地にします。あとは生地を薄く伸ばしてカットし、そこに刻んだゴヤバーダを巻き込んで180度のオーブンで20~25分カリッとするまで焼くだけ。
ゴヤバーダのかわりに日本ではユズジャムやマーマレードなどやや固めのジャムを代用してもいいでしょう。良く冷めたらタッパーや缶にいれて4~5日持ちます。とは言っても我が家ではあっという間に無くなってしまいますが(笑)。癖になる甘みと香りのゴヤバーダクッキー、ブラジルに行ったら是非食べてみて下さい。