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教科書のない仕事の教科書をつくる

2015.04.02 公開 ポスト

お知らせ

『仕事の速い人は150字で資料を作り3分でプレゼンする。~「計って」「数えて」「記録する」業務分析術~』と改題し、単行本になります!坂口孝則

こんにちは。坂口孝則さんの担当編集・竹村です。
幻冬舎plusでご愛読いただきました、連載「教科書のない仕事の教科書をつくる」が、タイトルを変え、4月9日に単行本として発売されます。

『仕事の速い人は150字で資料を作り3分でプレゼンする。~「計って」「数えて」「記録する」業務分析術~』(定価1300円+税)

 連載中から坂口さんの細やかな仕事術は話題でした。

 坂口さんが新入社員時代にまずやったことは、仕事のできる先輩のやり方を分析し、それを自分に取り入れるために「数値化」したことにあります。そうすることで、正確に真似することでき、仕事の効率、精度を一気に上げることができたのです。

 しかもその数値は、坂口さんが交渉のうまい先輩の打ち合わせや交渉シーンを録音して聞きなおしたり、プレゼンのうまい先輩の資料を定規で測ったり、文字数を数えたりすることから導きだされたもの。説得力抜群です。

 本書は、いわば坂口さんが試行錯誤しながら実践してきた仕事の舞台裏をはじめて明かす内容でもあります。本来ならば、そのこだわりや努力は隠しておきたいものでしょう。しかし、普段語られないものだからこそ、役に立つのはもちろん、読み物としても抜群におもしろいものになっています。

 連載は、第1回だけ残しておきます。→コチラ
 ぜひ、単行本もお手にとってご覧いただければ幸いです。
 よろしくお願いいたします!

 

目次

第1章 プレゼンのうまい人は、何ポイントで資料を作り何分話すのか?

テーマ1 資料を作る前にストーリーチャートを必ず作成する 
 資料作成前に5つの項目を明確にする 
 A4の1枚にストーリーチャートを記載しよう 
 ビジネスマンの作るストーリーチャートは25個に集約される 

テーマ2 わかりやすいと感動した資料は、枠やフォントを定規で測って模倣する 
 すぐれた資料を20とおり集める 
 内容ではなく、資料の型を先に決める 
 わかりやすい資料の各種具体的数字 

テーマ3 プレゼン資料は画面を3分割して配置する 
 プレゼン資料の作成技術がますます大事になっている 
 作るべきプレゼン資料は「メッセージ型資料」と「完結型資料」の2つ 
 中身がない資料も両端あわせ、すべての四角囲みでごまかす 

テーマ4 プレゼンは全体プラマイ1分、スライド説明1枚3分で 
 プレゼンは与えられた時間プラスマイナス1分以内で終了する 
 プレゼンは時間の9割を使い、スライド1枚につき3分で説明する 
 資料に書かれていない内容を必ず3分の1盛り込む 
 時間があればプレゼンテーションシートの枚数を4の倍数にする 
 午後のプレゼンテーションは照明を明るくして居眠り率を減らす 
 プレゼンテーションの資料は学生には渡さず、社会人には渡す。ただし、手渡し資料量は全体の50%以下とする 

テーマ5 フォントサイズ、矢印、グラフにルールをもつ 
 資料の1枚目には3つのブロックを使い要約を述べる 
 フォントサイズは資料の種類によって4つを使いわける 
 線の種類も4つを使いわける 
 グラフも4つの種類を使いわける 
 積極的な右回り、消極的な左回り 
 さらに時間があればカタカナ比率を下げ、箇条書きを増やす 
 さらにさらに時間があれば、改行と漢字つながりを確認する 

テーマ6 メールの返信文面は相手の文面を模倣する 
 丁寧な人には丁寧に。端的な人には端的に 
 アドレス登録には"様"をつける 

 

第2章 文章がうまい人は、メッセージをどう絞るのか?

テーマ1 わかりやすく、面白く、役立つ文章には「アクション」を入れる 
 どんな文章にもFALの3つを入れておく 
 文章の目的と対象者、メッセージの3つを考えておく 

テーマ2 自分の信念を曲げても求められている文章を書く 
 文章の主張や媒体によって3つに書きわける 
 模倣した文章の「はじまり」「飛躍」「主張」「締め」の4箇所を抽出する 

テーマ3 テクニック編① 文章の漢字比率を下げて読みやすくする 
 文章の漢字比率は28%以下にする 

テーマ4 テクニック編② 文章の段落ルールを決め、さらに読みやすくする 
 1つの段落は150~200文字を基本とする 
 「~が、」はできるだけ避ける。ただ意識しすぎない 
 「~こと」「~ほう」「~という」はできるだけ避ける。ただ意識しすぎない 
 受け身はやめる。主語は近くにおく。「思います」は避ける 
 とはいえ、文章のテクニックは絶対的なものではない 
 漢字比率の数えかた 

 

第3章 営業がうまい人は、 一 ヶ月に何回顧客に会いに行くのか?

テーマ1 対人活動の内容を分析し「それを何回やったか」だけに注目する 
 成果をあげるために他者と接する回数を増やそう 
 まずは自分がやっている仕事を分解しよう 
 12ヶ月の行動を「見える化」してみよう 

テーマ2 交渉や対話では必ず4W2Hを聞き出す 
 交渉には3つの結果がある 
 質問は30分に10問が目安 
 具体的な質問内容は4W2Hが基本 
 4W2Hで本音を聞き出すのがヒアリングの役目 
 4W2Hを提案書や見積書に盛り込み続ける 

テーマ3 他社と自社との仲のよさや密接度を見える化する 
 人間関係継続のためには16マスを塗りつぶそう 
 取引先との面談表は年に一度すべてを塗りつぶす 
 仕事で関わりたいひとには3回ムリヤリ会う 
 「たまに連絡したいリスト」を作って週に一度ランダムに誰かに連絡する 
 出会ったひとはタンクに入れる 

 

第4章 講演がうまい人は、何パターンネタをもっているのか? 

テーマ1 講演は5つのパターンを用意する 
 1時間10万円のお仕事 
 講演は自分の気に入った5パターンを用意する 
 講演音源を300万円ぶんほど購入しよう 
 講演の分析方法 
 講演の音源をどこで買うべきか 

テーマ2 声の出しかたの3とおり、視線の原則、動きかたを習得する 
 声の出しかたは3つある 
 視線は遠くと近くの2ブロックで使いわける 
 講演中の動きは「問題提起」と「解決案提示」の2つにわける 
 講演の前口上に地方ネタは禁止しよう 

テーマ3 講演準備の最後は祈り続ける 
 情熱、勇気、CSの3要素が講演を向上させる 
 情熱がなくても情熱的に語ろう 
 ギリギリを狙って話すのが講演と心得る 
 お客を考え続ける 

おわりに 
 

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教科書のない仕事の教科書をつくる

ぼくは仕事をゲームと考えている。与えられた条件をもとに、いかに効率的にこなし、効果的に結果を残していくか。
では、ゲームをクリアしているひとたちは、他のひとたちと何が違うんだろうか。それは攻略法を知っているかどうかにあるはずだ。
本連載では、モチベーションややる気に左右されない誰にも使える具体的かつ定量的な攻略法を探っていく。

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坂口孝則

1978年生まれ。調達・購買コンサルタント、未来調達研究所株式会社所属、講演家。大阪大学経済学部卒業後、電機メーカー、自動車メーカーに勤務。原価企画、調達・購買に従業。現在は、製造業を中心としたコンサルティングを行う。著書に『牛丼一杯の儲けは9円』『営業と詐欺のあいだ』『1円家電のカラクリ 0円iPhoneの正体』『仕事の速い人は150字で資料を作り3分でプレゼンする。』『稼ぐ人は思い込みを捨てる。』(小社刊)、『製造業の現場バイヤーが教える調達力・購買力の基礎を身につける本』『調達・購買の教科書』(日刊工業新聞社)など多数の著書がある。

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