今から、私の人生史上最低最悪の、しょーもないセックスの話をする。
人生の何もかもが上手くいかなかった、25歳のころ。私は9歳上の、編集者Eと付き合っていた。
編集者というのは、とても頭が良くて優秀な人たちがたくさんいる一方、たとえ本人の頭がすっからかんでも、なんとなく見栄えだけで頭が良さそうに見えてしまう人種である。
自分が考えたわけでもないくせに「僕の担当するM岡先生が言うには……」などと語るだけで、メンヘラサブカル女子が天井から10人はバラバラと落ちてくる。眼鏡であれば倍率はドン。
で、それにひっかかったのが、メンヘラまっただ中の私。…
<本記事は公開を終了しました。続きは電子書籍でお楽しみください。>
小野美由紀『キョーレツがいっぱい』
→電子書籍のご購入はこちら(Amazon)
いつから世の中はこんなにカオスになったのか?!
共同体からはみ出した問題児たちの渦に巻き込まれていく、痛快エッセイ。
個性的な面子を笑っていたつもりが、
いつの間にか背中にナイフが刺さっている――?!
ブスとは何か、セックスとはなにか、女の友情とは何か。
日常で覚える違和感を克明に炙り出す。