ゴールデンウィーク、みなさんはいかがお過ごしでしたか?
私はというと5月に入った頃から右乳房に鈍痛を感じはじめ、しばらくは気のせいと思ってやりすごしていたのだが、先週末、いよいよ痛みがMAXになり平静に立つことすらできず、これはやばいかもと言う事で慌てて病院に駆け込んだ。
おっぱいが病むというのは不思議だ。身体のごく一部にもかかわらず、なんだか半身を持って行かれそうな気分になる。普段意識もしない、動かす事すらない身体の一部分が、急に宇宙と同等の存在感を持って目の前に立ちふさがる。
月曜の午前中だから病院はかなり混んでいた。待ち時間というのは不安だ。待っている間にどんどん痛みが増してくるような気がする。
1時間経った頃、ようやく名前が呼ばれた。診察室に入ると、お医者さんは男性だった。…
<本記事は公開を終了しました。続きは電子書籍でお楽しみください。>
小野美由紀『キョーレツがいっぱい』
→電子書籍のご購入はこちら(Amazon)
いつから世の中はこんなにカオスになったのか?!
共同体からはみ出した問題児たちの渦に巻き込まれていく、痛快エッセイ。
個性的な面子を笑っていたつもりが、
いつの間にか背中にナイフが刺さっている――?!
ブスとは何か、セックスとはなにか、女の友情とは何か。
日常で覚える違和感を克明に炙り出す。