1961年愛知県生まれ。17歳で詩人デビューし、「ジーパンをはいた朔太郎」と呼ばれ注目される。1987年、『男の花道』でPFFグランプリを受賞。以後、『自転車吐息』『自殺サークル』『紀子の食卓』など旺盛に作品を制作し、世界でも高い評価を得る。近作では『愛のむきだし』で第59回ベルリン国際映画祭カリガリ賞、国際批評家連盟賞をダブル受賞。その後も『冷たい熱帯魚』(第67回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ・コンペティション部門正式出品)『恋の罪』(第64回カンヌ国際映画祭監督週間正式出品)といった暴力や性に切り込む衝撃作を続々と発表する。東日本大震災後の世界を描いた『ヒミズ』(2012年)は大きな話題を呼び、第68回ヴェネチア国際映画祭で主演の二人にマルチェロ・マストロヤンニ賞をもたらした。