観てるアニメほとんど一緒の同年代
まるで呼吸するかのように歌をうたうことが自然。天性の歌手、池田彩誕生の秘密に迫る後編。そして運命の「プリキュア」。この少女アニメとの出会いがもたらしたものの大きさ、果てしなさ。『プリキュア シンドローム!』を上梓した加藤レイズナも、その思いに深く感応していきます。「節穴」最終回!
池田彩(いけだ・あや)
池田彩(いけだ・あや)PROFILE
8月23日生。大阪府出身。ユニオンミュージックジャパン所属。ダンスボーカルユニットC-ZONEでの活動を経て、2010年「ハートキャッチプリキュア!」オープニング「Alright!ハートキャッチプリキュア!」でソロデビュー。「映画プリキュアオールスターズDX2」(10年)ではオープニング「キラキラkawaii! プリキュア大集合♪〜キボウの光〜」とエンディング「17jewels 〜プリキュアメドレー2010〜」を担当。「スイートプリキュア♪」(11年)に、エンディング「ワンダフル↑パワフル↑ミュージック!!」「#キボウレインボウ#」で参加。「スマイルプリキュア!」(12年)では、オープニング「Let’s go!スマイルプリキュア!」に参加。2012年4月にオリジナルアルバム「episode 1」を発売。2012年12月7日に「Road」「Bubbles / Person」を同時発売。
サイト:池田彩(Aya Ikeda) オフィシャルウェブサイト
ブログ:池田彩オフィシャルブログ
ツイッター:@ikeda_aya
加藤レイズナ(かとう・れいずな)PROFILE
「エキサイトレビュー」レギュラーライター&編集。Web幻冬舎「実況野郎Bチーム」でインタビューの面白さに目覚める。9月から「cakes」で新連載スタート。日経ビズカレッジ「世の中、これでいいんですか〜ゆとりの社会学習」連載中、「プリキュアぴあ」に参加。NHK-BS2「MAG・ネット」のプリキュアシリーズ特集に出演。はじめての著書「プリキュア5」シリーズ、インタビュー本『プリキュア シンドローム!』小社より発売中!
Twitter:@kato_reizuna/加藤レイズナの仕事一覧/ブログ
私やっぱりうまいんかなーって
友だちに言われてはじめて、あ、そうなんや、私って歌がうまいんやって
──もともと歌手志望だったんですよね。
池田 はい。はっきりと歌手になりたいと思ったのは、中学生くらいかな。
──きっかけってなんだったんですか?
池田 うーん。小学校が終わってからの帰り道が長くて、暇だから歌いながら歩いたり。テレビっ子でずっとアニメを観ていたから、ずっとアニメソングを歌ってましたね。アニメはいっぱい観すぎて覚えてないんですよ、逆に曲は覚えているんですけど。
──お気に入りの曲ってなんでした?
池田 えーと、なんでしたっけ、あ、バウ!
──あー、「平成イヌ物語バウ」。
池田 そうですそうです。よく夏休みにアニメの再放送をやっていたじゃないですか。「子供アニメ大会」とか。そういうのをよく観てました。あとは、「バカボン」とか「マーマレードボーイ」「ご近所物語」「セーラームーン」とか。思い出したらいっぱいあるなあ。「おぼっちゃまくん」とか。「忍たま乱太郎」はずっと観てましたね。家に帰ったらちょうどやってるから。
──夕方にね。
池田 17時50分から10分間だけ。
──わかるわかる。
池田 プロフィール見たんですけど、たぶんね、私とレイズナさん同い年ですよ。
──あ、そうなんだ。なんかうれしいですね。観てるアニメほとんど一緒ですもんね。それをずっと歌ってたんだ。
池田 家でも帰り道でも、雨の日は大声で歌いながら(笑)。小学校のときに、友だち4人で歌の発表会をするときがあって、そのときはSPEEDの曲を歌ったんですけど。練習をしていたら友だちから「歌がうまいね」って言われたんですよ。そこで、あ、そうなんや、私って歌がうまいんやって。
──言われて気付いた。
池田 あと、中学のときに浜崎あゆみが好きで、ものまねしながら歌っていたんですよ。そうしたら友だちから、「うまいねー」って。これはものまねがなのか、歌なのかわからないですけど、私やっぱりうまいんかなーって。このころがきっかけかも。
──人に言われてからなんだ。ただ歌がうたいたかったのか、人前で歌いたかったのか、どっちが強かったですか?
池田 「自分の歌を聴いて欲しい」っていう気持ちが強かったですね。
──「歌手になりたい」って夢は誰かに相談したりとかは。
池田 内に秘めてました。「なれるわけないやん」て言われるだけだなあって。でも、高校を卒業するときに進路を決めないといけないじゃないですか。まわりは「大学に行く」とか「保育士になる」とか言っているなか、私はずっとごまかしていたんです。「どうしよっかな〜、勉強したくないから大学行くのもな〜」って。
──でもちゃんと決めないといけないときがくる。
池田 そうなんですよね。音楽の専門学校に行く! って言ったら、みんなびっくりしてて。ダンス部だったし、歌が好きってのはまわりも知っていたので、「なんとなく音楽のことやりたいなーと思って」ってそこもごまかしつつ(笑)。
緊張を紛らわすために食べてるのかも
「Road」への思いを語る表情にじーんと来ます
──2008年に、ダンスボーカルユニットC-ZONEのメンバーとして活動をはじめるんですよね。
池田 はい。専門学校では、いろいろなオーディションを受けたり、企業の方が学校にきて、そこでプロモーションをするという行事があったんですよ。そこでいまの事務所スタッフの方が来ていて、C-ZONEがメンバーを募集しているというので、オーディションを受けて。
──オーディションって歌だけですか?
池田 歌とダンスですね。最初にダンスを踊ったあとに歌ってしまったので、息切れしてしまって、なんで逆にせんかったんやろーって思ったのを覚えています(笑)。
──高校はダンス部だから、そこはラッキーですよね。
池田 いやー、でもずっと練習してました。高校のころのダンス部の友だちとふたりで、駅前のビル前で夜中から朝まで。
──ストリートダンスの人みたいに。
池田 そうそう。そのときにふたりでつくった振り付けをオーディションで披露しました。
──あ、ダンスはオリジナルなんだ。曲も?
池田 そうですね。専門学校の作曲コースの人につくってもらって。あ、私のオリジナル曲は「Road」が最初じゃなかった(笑)。
──幻の楽曲が存在した。
池田 もっと言うと、専門学校に入ってすぐ、先輩からバンドに誘われたんですよ。私はソロボーカルコースに入ったくらいなので、ソロで歌いたかったし、「バンドはな〜」って思っていたんですけど、経験だしと。そこでオリジナル曲をつくりましたね。
──作詞や作曲も?
池田 楽器はできなかったので作詞だけですね。「歌詞を書いてくれ」って言われたからやったんですけど、「私は歌がうたいたいだけなのにー!」って(笑)。このときは作詞でなにかを伝えるというところまではいってなかったですね。
やわらかい受け答えのなかに、歌への思いが溢れ出す、じつは熱い人なんだと思う
──専門学校とC-ZONEを並行して進めていたんですか?
池田 専門学校卒業と同時にC-ZONEですね。
──タイミングちょうどだったんだ。
池田 学校は2年で卒業なので、事務所が決まらなかったらひとりで東京に行こうとは考えていました。109とかで服屋の店員をしながら雑誌の読者モデルになって、そこから成り上がろうかなーって。
──すごい企みが。
池田 ほんとに事務所が決まってよかった(笑)。
──最初にライブをやったのはC-ZONEで?
池田 専門学校にライブハウスみたいな施設があったので、そこに幻のバンドで出たことがありますね。
──あの伝説の池田彩バンドで。
池田 あ、そういえばC-ZONEでも代々木公園で路上ライブをやったことがあります。そのあとに、名古屋オートトレンドという東海地区最大級のモーターショー。代々木公園からいきなりレベルが上がったんですよ。
──もっと段階踏ませてくれないとーって。
池田 そうそうそう。もっと場数踏みたかったー。今思うと、そのおかげで度胸がついたのかもなーとは思います。
──学校のバンドとか、路上ライブじゃない、公式でライブをやるのがそのときがはじめてですよね。最初から自分の思っているとおりに歌えました?
池田 どうやろ。歌うんぬんよりも、振り付けの間違えが多くてみんなに迷惑をかけていましたね。
──いきなり大きいステージに立たされて緊張していた?
池田 どうやったかな〜。代々木公園でやった路上ライブのほうが緊張した気がする。でも、3月だったから、緊張で震えてたのか寒くて震えてたのかわからない(笑)。私、グループでステージに立つとき、自分より緊張している人がいると、あまり緊張しないんですよ。
──逆に冷静になっちゃう?
池田 それもあるかもしれないです。あと、あの子が緊張して、私も緊張してたらステージがめちゃくちゃになる。ちゃんとせなって。だから、あんまり緊張したことないかもしれないです。
──それはいまも? ワンマンライブのときとかは。
池田 ワンマンライブのときは、サポートの楽器の子が緊張していたので、私がちゃんとせなって。あー、でも、自分が緊張してるのに気付いてないのかな。本番前にお腹いっぱいまで食べるんですよ。お腹すいてると力が出ないからーって思ってたんですけど、いま考えると、緊張を紛らわすために食べてるのかもしれない(笑)。
・「Road」
12月7日発売1,050円。1stアルバム「episode 1」からのシングルカット。
DVD付き「金田一少年の事件簿 20周年記念シリーズ」第3巻限定版・第4巻限定版の主題歌。
「Bubbles / Person」
12月7日発売。1,050円。2013年1月より、TBS系全国ネット「がっちりマンデー!!」エンディングテーマに決定!
歌っている人が違っていても同じ結果だったかも
ひとつひとつ、ことばを探りながらていねいに話す池田さん
──池田さんは、「ハートキャッチプリキュア!」の主題歌以来、「スイートプリキュア♪」「ハートキャッチプリキュア!」と、「プリキュア」シリーズの楽曲にずっと携わっています。最初に「プリキュア」の話が来たときのことを教えて下さい。
池田 オーディションだったんですけど、実は、事務所から「プリキュア」のオーディションとは知らされていなかったんですよ。
──えー!
池田 しばらくして、「おめでとう、受かったよ!」って。嬉しかったんですけど、ドッキリみたいな気持ち。
──どういうことなのかわからなかった?
池田 理解するまでに時間がかかりました。「あ、そうですかー」って。私、お風呂でものを考える人間らしく、シャワーを浴びながら、「そっかー、私がプリキュアかー」ってだんだんわかってきて、涙が出てきて……。ひとりでひっそりと喜んでいました。
──……ドラマだなあ。
池田 そうしたら、「ハートキャッチプリキュア!」の主題歌、「Alright!ハートキャッチプリキュア!」はランキングに入って。
──デイリーで1位、ウィークリーで3位でしたね。ほんとすごかった。僕も買いに行ったんですけど、どこの店も品切れでした。
池田 わけわかんないんですよね、最初に歌ったのがこれで。エンディングを歌っている工藤真由さんと電話して、「聞いたー?」「聞きましたー!」ってふたりで泣いていました。
──ご両親もすごく喜んでいたんじゃないですか?
池田 私より喜んでいたと思います。私は理解するのに時間がかかっていたので(笑)。自慢の子だって言ってくれて。母は友だちに言うらしいんです。自分の子が「プリキュア」歌っているって。母の友だちの子どもたちが「プリキュア」好きだから、「すごーい!」って、ヒーローですよ。「あんたのおかげで仲良くなれたわー」って言ってもらえて、それだけで私は歌っていてよかったなと思いました。
──もともとご両親は、池田さんが歌手になりたいと聞いてどういう反応だったんですか?
池田 父はちゃんと勉強して欲しかったらしくて、「お前は東大に受かるより難しいことをすんねんぞ!」って。「そんなに勉強したって私は東大に行けへん! でも、歌うのは好きだからいける!」と言い返して。
──おお、熱い。
池田 母は最初から応援してくれていて、無理やり大学に行かせて途中で辞められるより、自分で決めたことなら、最後まで責任もってやるだろうって思いがあったらしいです。
──やりたいことやりなさいって。
池田 だから専門学校にも行かせてもらって。両親にはいまも応援してもらっていて、関西でライブをやるときはいつも観にきていますね。
──5年間歌手活動を続けてきて、見えてきたことはありますか?
池田 私、最初は歌をうたいたいだけだったので、作詞もいややーって思っていました。でも、オリジナル曲「Road」をきっかけに、作詞をやりだして、だんだんと自分の伝えたいことを歌にして伝えるという意味がわかってきた。
──最終的には全部自分でつくりたい?
池田 はい! 「Alright!ハートキャッチプリキュア!」がオリコン3位になったとき、すごくうれしかったんですよ。すごいねって言われて、うれしいけど、……でも、私がつくった曲じゃないし、歌詞も書いていない。私は歌っているだけ。もしかしたら歌っている人が違っていても同じ結果だったかもしれない。そう思っていたら、自分でつくって発信したいなって気持ちが芽生えてきました。
──歌詞を書くようになってから、歌に対するスタンスが変わったりしました?
池田 歌いかた、感情は変わりましたね。いままでは歌うのが好きなだけだったけど、いまはメッセージを伝えるということがわかりました。ことばがメロディに乗っている気持ち。伝えるってこういうことなんだって思うようになりました。「プリキュア」の歌い方も変わったんですよ。いろいろなところにイベントに行って「プリキュア」の曲を何回もうたいつづけていますけど、お客さんのなかには、その一日だけしか私の歌を聴くことができない人もいるかもしれない。そういう人たちに私を、プリキュアをちゃんと伝えていこうと思っています。「Alright!ハートキャッチプリキュア!」なんてもう3年も歌っていますけど、いまだにみんな盛り上がってくれて、ようあきひんなーって。うれしいなー、ありがたいなー! って。
プロ根性ってものを学ばせてもらった気がします
マイケル・ジャクソンになりたい
そう、きっかけや! 気持ちにしっくりくることばを見つけると嬉しそうに繰り返す
「マイケル・ジャクソンになりたいんですよ」。かっこいい!
「プリキュア」に出会ってよかったですよね。ですよ、おれもそう思います!
・「Road」「Bubbles / Person」発売記念イベント
12月28日 ドリーム*ステーション ジョル原宿
12月28日 ドリーム*ステーション ジョル原宿
1月13日 イオンモール浦和美園
ライブハウスイベント
12月17日 赤坂グラフィティ
12月18日 阿倍野ROCKTOWN
12月20日 大塚Deepa
12月25日 伏見HeartLand STUDIO
1月28日 阿倍野ROCKTOWN
詳しくは池田彩のオフィシャルウェブサイトもしくはブログをご覧ください。
次号予告
──いままでこの連載ではいろいろな「プリキュア」関係者の方に出ていただきました。プロデューサー、監督、作詞、作曲、演出、脚本、漫画家。みなさん熱い人が多いですよね。以前出ていただいた工藤真由さんも、「スマイルプリキュア!」ではじめて「プリキュア」を担当する吉田仁美さんに「プリキュア魂を教えたい!」と言っていました。
池田 工藤さんはいつもそんな人なので(笑)。熱いですよね。
──池田さんがいままで見てきた人のなかで、「一番プリキュアに命かけている」って人は誰ですか?
池田 鷲尾(天プロデューサー)さんですね。命といより愛情ですけど。鷲尾さんがみんなを出会わせてくれている。コンサートがあったら、声優さんたちと観にきてくださっていて、そのあと食事に誘ってくれる。
──ふつう、歌手や声優、現場のスタッフさんたちってそこまで交流はなかったりしますよね。でも「プリキュア」は、みんながつながっている。
池田 そうなんですよ。声優さんとお話する機会ってふつうないですし、歴代シリーズの歌手同士が集まることもない。私と、「ふたりはプリキュア」主題歌の五條(真由美)さんと会う意味はない。え、意味?……いや、違う。なんて言うんでしたっけ。意味はありますよ!
──……うーん。あっ、きっかけ?
池田 そう、きっかけや! きっかけがあるはずがないんです。
──昨年末と今年はじめに行われた、歴代の歌手と気ぐるみが総出演する「プリキュアオールスターズDXコンサート」はすごかった。劇中で登場キャラクターが集合することは多いですけど、「プリキュア」は歌手まで揃う。
池田 ほんとうにファミリーですよ。鷲尾さんが根っこで、そこからいろいろな人がいる。プリキュアも多いですよ、いま何人おるんやろー……。いや、わかりますけどね。「ハートキャッチプリキュア!」のときに、アフレコを見学しにいって、30分のアニメに、こんなに大勢の方が関わってつくっている。しかもみんな熱意を持っている、すごい作品なんだと改めて思いました。
──その作品のオープニングを歌うってのはプレッシャーもすごい気がします。
池田 とんでもないものを背負っているみたいな。ちゃんと伝えていかないとと思いました。「プリキュア」との出会いが私を変えてくれましたからね。オリジナル曲を出せているのも、「プリキュア」を通して私を知ってくれた人が多いからです。もっと私が有名になったときに、「実は『プリキュア』も歌っていたんだよ」と言いたい。そこから「プリキュア」を知ってもらってもっと広まればいいなと思います。
──ゆくゆくはこういうアーティストになりたい、という未来予想図はありますか? と聞こうとしてたんですけど、それがまさにですね。
池田 私はマイケル・ジャクソンになりたいんですよ。
「マイケル・ジャクソンになりたいんですよ」。かっこいい!
──マイケルに? ああ、だから新曲がバブルス(「Bubbles」)……。いや、なんでもないです。
池田 音楽のジャンルは違うんですけど、スタンスとして。エンターテイナーになりたいんです。ライブというかショーをやりたい。
──音楽で人を楽しませたいんですね。
池田 専門学校のとき、楽器をやっている子とダンスをやっている子がいて、みんな極端だったんです。ダンサーはダンスミュージックを聴くし、バンドマンはバンドの曲を聴くけど、逆がない。
──バンドマンがダンスを観にいったりとかがない。
池田 私のショーでは両方入れて、どっちにも観てもらいたい。バンドマンからは「甘いロックやりやがって」とか、ダンサーから「ぬるいダンスやりやがって」とか言われるかもしれないけど、私を通して「バンドの音もいいな」「ダンスって面白いな」って思ってもらえたらいいなって。ゆくゆくはそういうことをできたらいいなーって、ぽわ〜んって思っているだけですけど。
──架け橋になる。
池田 私は最終的には大阪城ホールでショーをやりたいんです。大阪の人間なので(笑)。いままでに2回、城ホールに立っているんですけど、どちらも自分のステージではないんですよ。なので、3度目は自分のショーで立ちたいですね。
──そのときはぜひまた取材にいきますよ。僕も、こうやって「プリキュア」をめぐるひとたちににたくさんインタビューをしたり、制作現場を取材したり、今年は本も出したりして。でも「プリキュア」ファンだけに届けたいわけじゃない。きっかけはもちろん「プリキュア」だけど、そこからより多くの人に届くものをつくりたいんだという気持ちはわかる気がします。
池田 一緒ですねー。「プリキュア」に出会ってよかったですよね。
「プリキュア」に出会ってよかったですよね。ですよ、おれもそう思います!
──「プリキュア」から、外にひろげていくパワーをもらっちゃいましたね。で、この連載は今回で最終回なんですけど。
池田 え、そうなんですか。
──はい。トリを飾ってもらって。
池田 そうやったんや。
──このあと打ち上げがあるんですけど、どうですか。
池田 行きましょう!
次号予告
さらにトークはヒートアップ...
さらにトークはヒートアップ、打ち上げは終電まで盛り上がりました。この夜の焼鳥を忘れない(とくにレバー)
「プリキュア」に関わったことを通して、新しい表現の地平を発見する。歌の世界とライターの世界と、フィールドはぜんぜん違うけれど「そこからもっと多くのひとに」と共感しあった同年代のふたり。「おまえの目玉は節穴か」最終回にふさわしい、希望にあふれたインタビューとなりました。応援してくださった読者のみなさまにもこころから感謝、またどこかでお会いしましょう。連載は終了しますが、加藤の「プリキュア」取材シリーズは、まだまだ続く予定、二冊目の単行本に向けて走りだしたばかりです。これからもどうぞよろしく!
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お前の目玉は節穴か season 2
帰って来ました。「お前の目玉は節穴か」SEASON2です。
※本連載は旧Webサイト(Webマガジン幻冬舎)からの移行コンテンツです。幻冬舎plusでは2012/12/15のみの掲載となっております。
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