毎週水・土の夜 22 : 00は、久坂部羊の世界へ!!
10月から始まる新ドラマ『無痛 ~診える眼~』(フジテレビ系、10/7 Weds. スタート、西島秀俊主演)と、『破裂』(NHK、10/10 Sat. スタート、椎名桔平主演)は、
どちらも医師作家の久坂部羊氏原作。ドラマはそれぞれオリジナル要素が加わって、
両ドラマのスタッフ陣の意気込みが凝縮されています。
『無痛 ~診える眼~』フジテレビ公式HP
『破裂』NHK公式HP
単行本発売から、どちらも10年近く経ってドラマ化されるという運命をたどった2作品。映像化不可能ではと言われ続けた『無痛』、テーマ自体が地雷だった『破裂』。
生と死と医療と国家と犯罪と、それぞれの垣根が実は低く、容易に浸食し合うことがうっすら気づかれている今、ここに描かれた世界がよりリアルに響いてくるのではないでしょうか。
ドラマとともに、原作もぜひお手にとってお楽しみください。そのダークで切実で強烈な内容はこちら!
『無痛』幻冬舎文庫
神戸の住宅地での一家四人殺害事件。惨たらしい現場から犯人の人格障害の疑いは濃厚だった。凶器のハンマー、Sサイズの帽子、LLの靴跡他、遺留品は多かったが、警察は犯人像を絞れない。八カ月後、精神障害児童施設の十四歳の少女が自分が犯人だと告白した、が……。外見だけで症状が完璧にわかる驚異の医師・為頼(ためより)が連続殺人鬼を追いつめる。
『破裂』幻冬舎文庫
◆上巻
過失による患者の死に平然とする医師たちに怒りがたぎる元新聞記者・松野。心臓外科教授の椅子だけを目指すエリート助教授・香村(かむら)。「手術の失敗で父は死んだ」と香村を訴える美貌の人妻・枝利子。医療の国家統制を目論む“厚生省のマキャベリ”佐久間。医療過誤を内部告発する若き麻酔科医・江崎。五人の運命が今、劇的にからみ転がり始めた。
◆下巻
枝利子の裁判は、病院内外の圧力で難航する。その裏で厚労省の佐久間が香村助教授に接触を始めた。それが国家権力による高齢者抹殺計画=「プロジェクト天寿」だと見抜いたジャーナリストの松野は、発表する矢先、何者かに殺される……。裁判の結末は? 権力に翻弄される江崎の運命は? そしてプロジェクトの行方は? 医療ミステリの傑作。
※後編は、原作者の久坂部羊氏特集! 10月8日公開予定です。