第3次安倍改造内閣の目玉政策として掲げられた「1億総活躍社会」。その政策実現の旗ふり役となる「1億総活躍担当相」。内外からいまだ違和の声が上がるものの、一国の首相が「目玉」と位置づけるからにはやはり重要な役割を担わされているはず。著作『紋切型社会』で注目を浴び、現代社会を鋭い視点で看破するライターの武田砂鉄さんに聞いてみた。ホントのところ、あの大臣ってどうなんですか?
◆「国民一人ひとり」と相反する「1億総活躍社会」
ボクはまだ独立して1年弱の駆け出しのライターだが、「ボクの文体、一部では『タケダノライティング』として話題になっているんですよー」と書けば、この人は相当に痛々しい人だと周囲が口を揃えるだろう。自分で自分の名前を含ませたフレーズを連呼するなんて、どの場面でも恥ずかしい取り組みに違いないが、私たちがうっかり馴染んでしまった「アベノミクス」という言葉は、まさにそうやって自発的に積み上げてきたものであった。
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