三代目・桂春団治師匠のお別れの会が開かれて間もない、2月上旬の大阪・繁昌亭。ここで上方のブラック・ジャックとも言うべき「移植屋さん」という新しい落語が聞けるらしい、と聞きつけた編集部。吸い寄せられるように現場へ直行。
「本日の公演」の夜席を見てみれば、「上方落語台本 入選作発表落語会 第8回」の文字が。そしてここに……ありました。
〈優秀賞「移植屋さん」久家義之 作〉で、演者は桂九雀さん。これは楽しみ。そして、この台本を書いた久家義之氏といえば……そうです、何を隠そう、昨年秋、『無痛』『破裂』の原作2本が一挙ドラマ化された、医療ミステリー作家さんのご本名。
久坂部羊(くさかべ・よう)さんです。なぜに落語を?しかも本名で?「もともと落語が好きなんです。でも落ちると恥ずかしいので、本名で台本コンクールに応募しました。優秀賞をいただけてよかったです」との受賞コメント。
福笑師匠の話や噺家さんたちの枕からも、演者泣かせだとわかる、この応募方式の入選作発表落語会。咄も奇想天外なら、演じるほうも型破り。笑いの渦が巻き起こる中、「移植屋さん」が始まりました。
その界隈ではたいそう腕がいいことで有名な「移植屋さん」、聞けば病気を治す手術の腕だけでなく、客の要望があれば、どんなものでも移植してしまうそうな。たとえばクレオパトラの鼻、たとえばベートヴェンの耳、たとえば……。移植した効果と副作用は、歴史やことわざに依るとして、この主人公の男が手に入れたのは「相手の考えていることがすべて読める心の眼」。家路に着くまでに、ご近所さんの会話や、医者や先生の考えていることなど、ブラックな本音の部分が次々暴かれ、面白くて仕方のない男。そして家に帰って、古女房とご対面。えっ、まさか、女房がそんなことを考えていたなんて!
……と、あとは落語のライブを楽しんだお客さんだけの特典ということで、「移植屋さん」の話は店じまい。
こんな自由にいろいろな台本を、噺家さんに口演してもらえるなら、応募したいと思った方もいるかもしれない。でも残念ながら、この第8回で台本募集は一時お休み。リニューアルして再開するまで待つとしましょう。
そして、医者・作家だけでなく、上方落語にも進出する変幻自在の久坂部羊さんにも、今後もますます注目です(S)。
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