2月9日に発売になった『オクテ女子のための恋愛基礎講座』には、自称「挙動不審のブス」だった著者のアルテイシアさんが、体を張って発見した恋愛テクニックが満載。
そんな本書からの試し読み8回目は、女らしさについて。
女らしい装いが苦手な人こそ、とりあえず見た目だけでも女らしくすると、びっくりするほど生きやすくなるというアルテイシアさん。その秘密に迫ります。
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子どもの頃や思春期は「顔面偏差値」で美醜を判断されるため、コンプレックスをこじらせる女子は多いもの。私も「自分みたいなブスは一生恋愛も結婚もできないのでは」とたいそう怯えていました。が、大人になると「努力点」で差がつくため、同窓会に行くと「あの子が垢抜けた美人に!?」的な逆転現象がよく見られる。
書籍の第一章でも述べましたが、女子校から共学の大学に進んだ私はシノラーファッションをしていました。現代で言うと、きゃりーぱみゅぱみゅ、昔で言うとチンドン屋のようなスタイル。当時の私は「お笑い担当の非モテキャラ」として男にナメられ雑に扱われ、ビクビクと卑屈な態度でした。同時に異性に対する恐怖心や嫌悪感をすくすくと育てていた。
しかし「アル子、それすくすく育てるもんちゃう」と思い、ひとまず見た目(服装と髪型とメイク)を変えてみた。すると男からマトモに扱われるようになり、異性と対等に付き合えるようになった。その後、男友達もできたし、初めての彼氏もできました。
そんな紆余曲折から辿りついた結論は「見た目は女らしくした方が便利」。
現在の私は黒髪ロングヘアにワンピースが基本スタイルです。そのように見た目さえ女らしくしていれば、中身が珍獣だろうが海賊だろうが「女らしい」と認識される。それは「男に媚びるぐらいなら死んだ方がマシだ!」という私にとって、大変便利なことでした。
第一印象が女らしいと、呼吸するようにゲスな下ネタや毒舌を吐いても「意外と男っぽくてサバサバしてるんだな」とプラス評価やギャップ萌えにつながる。男たちよ、そんなにシンプルな脳みそで大丈夫か? と心配になりますが、我々も見た目がオシャレでイケてる男子にはモテそうな印象を抱くし、その彼が不器用で口下手でも「意外とシャイで真面目なのね」と解釈するので、どっちもどっちだ。
「私は女らしくないから女らしい恰好なんてできない」と言う女子がいますが、私は自分らしい恰好(=シノラーファッション)をしていた時は自分らしくいられなかった。今の私は自分らしくいるために女のコスプレをしています。その方が男に一目置かれて尊重されるから。女性経営者には「イイ女系の鎧をつけて中身は戦国武将」みたいな人が多いけど、その方が有利に戦えるからでしょう。男のためじゃなく自分のために。女らしく振る舞うのが苦手な人にこそ、女らしいファッションを推奨します。
以下はオシャレが得意な人には「初歩的すぎてアクビが出るぜ」な内容ですが、オシャレが苦手な人には役立つと思います。
ワンピースを着ればどうにかなる
オシャレ初心者にはワンピースがオススメ。1枚着れば完成するので、コーディネイトに悩まずにすむから。CLASSY系のこなれカジュアルは人気ですが、あれは小物づかいや着こなしのテクが必要なので初心者には難しい。ボタンをいくつ開けて袖や裾をまくってジュエリーをつけるとか、足したり引いたり計算がややこしいのです。
その点、ワンピースは1枚着るだけで「女らしい雰囲気」が漂う。寒い時はカーディガンやジャケットを羽織ればヨシ。冷え性の私は真冬はワンピースの下にババシャツを着て、貼るカイロミニを6枚貼りしています。お店で食事中に暑くなると「ちょっと失礼」とトイレに行き、ベリベリベリーとはがしまくる。
ワンピースはシルエットで選びましょう。砂時計シルエット=ウエストが絞ってあるメリハリのあるデザインで、かつ胸元がV開きで鎖骨の見えるものがオススメ。
ネットで「カシュクールワンピース」と検索すれば、そんな感じのワンピースがいっぱい出てきます。ゆったりめでもウエストさえ絞ってあればメリハリ体型に見える=女らしい印象になるので、とにかく色や柄よりも「シルエット重視」で選びましょう。
まずはネットで安めのワンピースを試し買いして、似合う服が見つかればそれを着てデパートやファッションビルに行き、店員さんに「こんな感じのワンピースを探してます」と言えば買い物が楽ちんです。
スタイルに自信のない人はアッパッパ、現代で言うチュニックにレギンスやパンツを合わせがちですが、ラインを隠すと逆にもっさり寸胴に見えます。着痩せしたい人や脚を出したくない人は、ワンピースにロングブーツを合わせましょう。ロングブーツを履くと異臭騒動の起こる夏は、フェミニンなマキシワンピースがオススメ。
貧乳でお悩みの方は、ワイヤーブラで寄せて上げてはどうか。胸が出っ張ってる方が砂時計シルエットになりスタイルが良く見えます。好みのわかれるところですが、加齢と共に「垂れる、広がる、削げる……ヒイッ!」と実感する身としては、寄せ上げを推奨します。
書籍のP98で「多少の肌見せはしましょうね」と書きましたが、男は異性の肌が見えた瞬間ドキッとして意識するため、アホみたく効果があります。アホみたくと言いつつ、私も女性のV開きの胸元に華奢(きゃしゃ)なネックレスが光っていたりすると「美しすぎます……」と吸い寄せられる。
また第一印象は、姿勢と笑顔で大きく変わります。背筋を伸ばして胸を張るだけで美人度は百倍アップするし、口角を上げてニコッと微笑むとさらに百倍。べつに上目遣いでアヒル口する必要はありません。ちなみに私はアヒル口をすると桂きん枝に似るので鬼門です。
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※次回「オシャレ初心者が百倍美人になる方法<後編>」は3月9日(土)公開予定です。