仕事のスピードと質を劇的にアップし、成果につなげる秘密を解き明かした『400のプロジェクトを同時に進める 佐藤オオキのスピード仕事術』。最終回は、やっぱりムダにできない「すきま時間」の活用法です。さて、その「すきま時間」は5分ですか?10分ですか? 空いている時間がどのくらいあるかが、重要なポイントのようです。
スケジュールを管理する際、「いつ、何をやるか」を事前に決めて仕事を振り分けておくという人もいるでしょう。しかし私の場合、To Doリストの「Now」フォルダ内の仕事をスケジュールに落とし込むことはしていません。クライアントとの面談やプレゼンなど、時間を動かせない予定の間に空き時間があったら、その時間でできる仕事をこなしていきます。
数ある仕事の中からやることを選ぶ際は、「空いている時間内に完結させられる仕事かどうか」を選択基準の一つにしています。時間が5分だけ空いていたら、その5分間で終わる仕事を優先的に片づけるわけです。
これは、先にご説明した「やりかけの仕事は放置しない」というポイントと関連しています。
必要な時間を見積もらず、「ちょっと時間が空いたからメールを返信しておこうかな」などと行き当たりばったりに仕事をこなそうとすると、「メールを書きかけなのに打ち合わせの時間になり、途中で書くのをやめざるを得ない」といった中途半端なことになりがちです。打ち合わせ中にそのメールのことが気になってしまったり、打ち合わせから戻ってきたときに「何を書いていたんだっけ」と思い出すことから再スタートすることになったりすれば、仕事の効率はぐんと落ちてしまいます。
仕事を高速化するには、「確保できる時間」に合わせてその時間内に完結できる仕事を選ぶこと、そして「5分あるからこの間に片づけよう」などと決めたらダラダラ作業せず、集中して必ずその時間内に完結させることが重要です。
※全6回の試し読みはここまで。続きはぜひ『400のプロジェクトを同時に進める 佐藤オオキのスピード仕事術』をお手にとってご高覧ください。