歌舞伎が持つ自由さが、歌舞伎というフォーマットのまま初音ミクと拮抗することを可能にした超歌舞伎「今昔饗宴千本桜」。そのプロデューサー横澤大輔氏と、脚本を担当した松岡亮氏に、斎藤由多加氏による、伝統と新しさの共存についての疑問がぶつけられる、余白の力・歌舞伎編第二回。「型」とは何なのかが解明される。
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斎藤 何故、今回の超歌舞伎のような、言わばアバンギャルドな歌舞伎が、他にはあんまりないのは何故なんですか?
松岡 歌舞伎がもうアバンギャルドだからと思います、ある種。
斎藤 でも普段は歌舞伎座とかでずーっとやられてて、幕張メッセみたいなのはあんまりないじゃないですか。そういうのドンドンやった方がいいって話でもあるじゃないですか。でも、何で無いんですかね。
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余白の力 ~二人の異能が語る無の中に有を見出す手法~
『ザ・タワー』や、喋る人面魚育成の『シーマン』をはじめとする新機軸のゲームを作り続けてきたゲームクリエイター斎藤由多加氏と、『ニコニコ動画』の全企画を起ち上げてきたプロデューサー横澤大輔氏。この二人のカリスマの頭の中を赤裸々に公開する!(構成:納富廉邦)