官兵衛、“役者”だわ！見事な交渉術で、ついに秀吉との悲願「天下統一」を為す。房野史典

「この世はぜんぶ、俺の思いのまま」と言ってもおかしくない絶好調の秀吉ですが、伊達と北条という超ビッグな２大名が、まだ、秀吉に屈していませんでした。
伊達が秀吉に挨拶に来たとき、死装束を着ていたのはなぜ？
武田信玄や上杉謙信も落とせなかったという、難攻不落の北条の城・小田原城を、秀吉はいかにして落とした？
天下統一の直前、物語のスケールがドーンと大きく展開です。

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【おしゃれなドレスに身を包んで、パーティー抜け出したついでに、TENCAを取ろう】

黒田官兵衛パート12でございます。
久しぶりに覗いてみたよ、という人、覗いてくれてありがとうございます。
はじめましての人は、はじめまして。
では、おさらいにまいりましょう。

官兵衛、豊前（福岡県東部・大分県北部よ）にお引越し。
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元から住んでた城井鎮房、ずっと官兵衛に反抗的。
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長政が、城井鎮房一族やっつけちゃう。
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官兵衛、長政に黒田家任せる。
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秀吉のそばにいることになる。

官兵衛が長政に家督（お家のトップの座）をゆずる、ちょっと前。
秀吉は、ほぼ天下人（日本を統一した人ね）のような感じのことや、政治をやっちゃってます。具体的にはこんなこと。
・聚楽第（じゅらくてい）を京都に建てる（秀吉が住んでるんだけど、そこで政治やったり、当時の天皇をお迎えしたりするスーパー豪華なお家のような、お城のような建物）。
・バテレン追放令出す（いろんな理由があって、「キリスト教は日本から出てって！」って言ったやつ。官兵衛はちゃんと従って、キリスト教やめてます）。
・刀狩令出す（農民のみなさんに、「武器はボッシュウするからね！ 武器持って、一揆おこしたり、年貢滞納したやつには罰与えます！ ボッシュウした武器は、今作ってる方広寺ってお寺の大仏さんの材料になるから、みんなあの世へ行っても幸せです！ これで変なことに巻き込まれず耕作に集中できるでしょ？ ありがたいと思いなさい！」って言ったやつ。方広寺ってのは、大坂の陣のキッカケになったあのお寺だよ）。
・海賊停止令出す（「海賊なんて…やめなさい！！！」って言ったやつ）。