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見抜く力 夢を叶えるコーチング
2016.09.01 公開 ポスト
第3回
「見抜くのは才能ではなく、たったひとつ人間性である」と著者は言う。純粋だが、平泳ぎには不向きな身体の硬さをもつ北島康介。勤勉だが、精神的に弱く本番で力を発揮できない中村礼子。この二人の性格や性質を見抜き、異なるアプローチでオリンピック・メダリストへと導いた。成功への指導法はひとつではない。指導者が自分の経験へのこだわりと、選手への嫉妬と先入観を捨てれば、自ずとそれぞれに適した指導法が見えてくる。誰でも人は伸びる。すべて指導者次第なのだ。
平井伯昌
一九六三年、東京都生まれ。八二年、早稲田大学社会科学部へ入学。在学中に選手からマネージャーへ転向。卒業後、東京スイミングセンターに入社。九六年から北島康介選手の指導に当たる。二〇〇四年、アテネオリンピックで北島選手に金メダルをもたらし、「金メダリストを育てる」という自身の夢をも叶える。現在、東洋大学法学部准教授、同大学水泳部監督の他、日本水泳連盟・競泳委員長。一六年、リオオリンピックでは萩野公介選手が金メダル、星奈津美選手が銅メダルを獲得。
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