世界最高齢、88歳のモデルであるダフネ・セルフさんを知っていますか? 最愛の夫の死後、70歳でファッション誌「VOGUE」に復帰し、一流ブランドのランウェイで今も活躍されています。シワもシミもあるけれど、20代の頃より楽しいと語るダフネさんの新刊『人はいくつになっても、美しい』より、ありのままの自分を愛するための言葉をお届けします。
健康な心こそ、美しさへの一番の近道
私は、これまで一度も整形手術を受けたことがありません。受けようと、考えたこともありません。
いくら拒んでも歳は取るし、そしてそれは生きていれば自然なことなのだから、いっそ張り合わずに受け入れよう。そう考えているからです。
もちろん、整形によって人生が変わる人もいます。私は、そういう人たちを悪く言うつもりはまったくありません。整形することで自信が持て、楽しい人生を送れるなら、それもまた一つの生き方でしょう。
でも、私にとっては、美しさより健康でいることのほうがずっと大切です。
痩せすぎのモデルがよく話題になりますが、私自身、五号の洋服なんて着られたためしがありません。ブランドによりますが、たいてい九号か、よくて七号です。
もともと痩せている人たちにスポットライトをあて、あたかもそれがあたり前のように思わせるのが、ファッションの世界なのです。
自分に似合っていて、自分が心地いいと感じられるなら、洋服のサイズにとらわれる必要など、まったくないのではないでしょうか。
それに、私はこうも思うのです。いつもわくわくすることを心に思い描いて、きらきらした目で世界を見続けていれば、その心の輝きは顔に表れる、と。