九度山に追放された幸村(信繁)でしたが、村人たちと仲良くしたり、畑を耕したり、真田紐作ったり、子育てしたりと、なかなか充実してるように見える日々。
……が、やはり、体に流れる武将の血は、抑えこむことができなかったのですね!
三谷幸喜さんの描くドラマ「真田丸」に、興奮し、感動し、涙している皆さん! 本コーナーでは、ドラマをもっと楽しめる“歴史裏話”を紹介しています。よりいっそう楽しんでください。
* * *
幻冬舎plusをご覧のみなさん、こんにちは。
こちらで、「東大生も唸った! 超現代語訳・戦国時代」という記事を書かせていただいてる房野史典と申します。
さて、今回のドラマ「真田丸」、タイトルは「入城」。
文字通り、お城に入ることを意味します。
そのお城とは、かつて真田幸村(堺雅人さん)が勤めていた”大坂城”のこと。
”関ヶ原の戦い”という未曾有の大戦が終わったあと、負けた側(西軍。豊臣側って感じです)についた真田信繁(幸村のことね)は、九度山というところに配流(遠いところに追放!)されていました。
14年の月日が流れたころ、もう一度、豊臣と徳川の戦いが起こりそうになり、信繁のところにも「一緒に豊臣のために戦ってくれ」とお誘いがありました。最初はその誘いを断った信繁でしたが、意を決して名前も”信繁”から”幸村”に変え、大坂城に駆けつけることに決めたのでした(詳しくは前回の記事を!)。
豊臣のみなさんは、徳川に対抗するため、全国に散らばっている牢人(主人や土地を失った武士。江戸時代になると「浪人」という字を使うようになります)に声をかけました。豊臣のピンチに、続々と駆けつける牢人たち。その中には、
後藤基次(哀川翔さん)
や
毛利勝永(岡本健一さん)
など、このあと大坂の陣(これから起こる豊臣vs徳川の最後の戦い)で、大活躍する武将の姿も見受けられます。
豊臣軍の中心となり、目覚ましい働きをした、真田幸村、毛利勝永、後藤基次、明石全登(小林顕作さん)、長宗我部盛親(阿南健治さん)は、
”大坂城五人衆(単に五人衆とも)”
と呼ばれます。おそらくこのあと、ドラマでも描かれると思いますが、五人衆の中でも、後藤さんと、毛利さんは、ハンパない戦いっぷりです。
後藤基次には、「ここ!」っていう明らかな見せ場があります。
”槍の又兵衛(”又兵衛”は後藤さんの通称)”
と呼ばれるくらい、その戦い方は凄まじく、その見せ場での活躍は、まさに獅子奮迅の勢いです。
毛利勝永にも、「すごい!」と思わせる場面が数多くあります。江戸時代の随筆家は、
「惜しいかな後世、真田を云いて、毛利を云わず(残念だよなぁ。後の世の人は、「真田幸村はすごい」って言うけど、毛利勝永のことは誰も讃えないんだよなぁ)」
と嘆いたほど、毛利勝永も大坂の陣で大活躍しています。
幸村は、この勇猛な武将たちと連携して、大坂城を、豊臣を、守るために戦っていくのです。なので、これからの「真田丸」には、”友情"というキーワードも反映されていくのではないかと思ってたりします。というか、期待を寄せています。
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超現代語訳 戦国時代 笑って泣いてドラマチックに学ぶ
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